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0005_孔子_失敗する人の特徴とは?


小人の過つや必ず文る

― 小人之過也必文 ―


「文る」とは、表面を取り繕うことである。

だから、「小人は、失敗をやらかすと、取り繕うことばかり考える」となる。

孔子の弟子の子夏という人物が語った言葉だという。

「文る」ことが何故まずいのか。

第一に、どうしてこんな失敗をやらかしたのか、その原因を究明しようとする姿勢に欠けるので、二回、三回と同じ失敗を繰り返す恐れがあること。

第二に、失敗したことに対する反省がないので、人間としての進歩も向上も期待できないことだ。

むろん君子にも失敗はある。

しかし、君子は かりに失敗をおかしても、気づいたら即座に改め、つねに反省を怠らない。

だから、同じ失敗を繰り返さないのだという。

やはり孔子の弟子に會子(ソウシ)という人物がいるが、この人は、「吾、日に三度(ミタビ)吾が身を省みる」と語っている。


われわれも、月に一回くらいは、「吾が身を省みる」ことがあってもよいのではないか。

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