0003_孔子_他責とせず堪忍しながら自分を磨け
位なきを患えず、立つ所以を患えよ
― 不患無位、患所以立 ―
いつまで経っても管理職になれない。
重役にしてもらえないと嘆くまえに、そういう地位に相応しい実力をつけるように先ず努力しなさいというもの。
これを語った孔子という人は、しかるべきポストについて自分の腕をふるいたいという願いを人一倍もっていた人である。
しかし、彼の人生は概ね不遇で あって、その願いは満たされなかった。
多分彼も、「位なきを患う」という気持ちになったことがあったに違いない。
この言葉は、そういう彼の実感に裏打ちさ れているように思う。
苦労もなくポストにつけた人なら、そういう言葉を吐けるはずはないのである。
不遇は誰の人生にもある。
そんなとき、自分から落ち込んで、グチや不満にまぎらしていたのでは、いつまでたっても将来の展望は開けない。
じっくりと自分を鍛えていれば、仮に結果はどうあろうと、自分を納得させることはできるであろう。
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