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ユングって、古くさい?

私、心理学ではユングが好きなんですよ。  知り合いの心理士さんには「古くさっ!」と言われてしまいましたが、フロイトとユングは現代の心理学の基礎にですから。 クラシカルかもしれないけれど内向外向、自我、ペルソナなどなど、今でも心の羅針盤になると思うんです。 そんなユング心理学のことを。

「外向」と「内向」。 
ユングによると、「外向」は、興味や関心が外に向いていることで、「内向」は興味や関心が内面に向いていること。  誰でも両方の面を持っていて、その割合がどちらに傾いているかが、その人の個性。

「外向」は、例えば初めの場所にも馴染んで、初対面の人にも声を掛けられる社交性を持っている。
「内向」は、例えば初めての場所はその場所にいる意味を考えたり、初対面の人には少し距離を取る。 例えば、仕事の場面、営業で有利なのは、外向型。 とっかかりを作るのは、うまい。 ただし・・

より専門的な場面では、探求心旺盛な内向型が良いと言われる。  だからと言って、内向型の人が外向型に、外向型が内向型に無理やりなろうとしなくてもいい。 社会の中で、反対側の仮面を頑張ってかぶらなきゃいけない時もあるけれど。
内向型なら、内向で 。
外向型なら、外向で 。
あなたのままで。

「思考」と「感情」。
「直観」と「感覚」。
人それぞれが得意とする、しっくりくる心の動きを「心理機能」とユングは呼んだのです。 そしてそれは東西南北のように、北は「思考」で南は「感情」、東が「直観」で西は「感覚」。 対立軸のように存在する。

例えば、音楽を聴く時、「思考」は楽器の編成や作曲家などを調べてから曲を聴く。 「感情」は、曲の素晴らしさや聴いた時の自分の心象風景を口にする。  
こんな経験、ありませんか?あなたが涙ながらに訴えているのに、相手は理屈っぽく返してくる。 これは各々の思考が、感情と思考に分かれているから。

「感覚」は、見たり聞いたりの感覚が鋭く、それらを細かに記憶する人。 整頓されたファイル、あの資料どこ?聞かれると、すぐ答えられたりも。リアリスト多し。
「直観」は、ひらめきの人。アイディアも豊富。 可能性を求める。 理由よりも、結果重視。  
リアルを大切にする「感覚」と、可能性の「直観」。

「内向」と「外向」がそれぞれ、「思考」「感情」「感覚」「直観」と結びつけたのが、ユングの「タイプ論」となるのです。

🖤外向的思考型
 知性を重視。 社会に役立ったり、組織をまとめる人。 半面、感情を抑 圧したり、型に囚われがち。
🤎内向的思考型
 新しい事実の知識より、新しい見解を見出すのが得意。 おっちょこちょ い。 教えるのが苦手。
❤️外向的感情型
 自分に気持ちが一番。 愛嬌がある。 他人に好かれやすいが、好かれる ために自分を見失う事も。
💙内向的感情型
 静かな水は深い。 表に出さない細かな感情を持つ。 自己犠牲感あり。
💚外向的感覚型
 リアリスト。 一歩間違うと、享楽主義。 芸術面での才能アリ!になる 人も。
💜内向的感覚型
 生き辛さを感じやすい。 社会に従順のようにみえて、時に頑固さが爆発 する。他人にない芸術的センスをもつ。 シャガールがこのタイプ。
🧡外向的直観型
 可能性と思い付きが好き。 常に新しいものを求めがちなので、成果はあ まり気にしない。 半面、一つの事に囚われると、脅迫症状や恐怖症が出 ることも。
💛内向的直観型
 周りに理解されない経験を持っていて、生き辛さを感じやすい。 しか  し、自分を表現する方法を見つけたら、才能が花開く。

人は誰しも「ペルソナ(仮面)」を心に被っていると、ユングは言うんです。  
自分を守るため。他人と接するため。 そして、相手や場所に合わせて、服を着替えるように被る仮面を替える。 「らしく」見えるように。  職業によっても。 制服を着るように。

ストレスが溜まり過ぎたりすると、仮面の架け替えがうまく出来なくなったりすることも。 家にいても、仕事モードのままだったり。 警戒が必要な場面なのに、油断して傷つくことに堕ちいったり。 人に疲れ、心が病んでいくとき、仮面が壊れていくような気がします。

「影」
表の自分とは反対の無意識の中にある部分を、ユングはそう名付けたのです。  おとなしくまっすぐにと育てられて人は、攻撃的な影を持つ。 自分が考える悪の部分だったり、認容しがたい部分だったり。

「影」は夢の中に出現することも多く、同性として出てきて本人を困らせる。 「影」は抑えてきた部分。 ゆえに、それを認めたくない。 理由もなく苦手な相手というのは、自分の影と重なる部分があるからかも。  
でも、影がなければ、人間としての深みが出ない。 影もあなたの一部だということ。

と、ユングの事、まとめて書いてみました。 間違っている箇所があったら、教えてくださいね。 ご指摘、歓迎😊


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