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前回は悪い質問を紹介したので今回は良い質問を紹介します。

『いい質問ですね!』

池上彰さんがテレビ番組でよく使った事をきっかけに、2010年新語・流行語大賞トップテンに入ったフレーズです。

言われてみたいですね。

良い質問は相手をいい気分にさせて会話を盛り上げます

さらに相手から信頼され評価も上がります

では、一緒に勉強していきましょう。


今回は
質問力-話し上手はここが違う(斎藤孝)
を参考にさせて頂きました。

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中田敦彦のYouTube大学でも紹介されている本です。

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では早速、良い質問とは何なのかを見ていきたいと思います。

良い質問3選スタート

1️⃣ 具体的で本質的

まず最初に、「良い質問のキーワードは『具体的かつ本質的』というものである」とあります。
この本では分かりやすく座標軸で説明されていました。

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本質的→
核心に迫る、根本的、その人に聞くべき


非本質的→
どうでもよい、誰でもよい、些末


と解釈しても大丈夫です。

メンズエステで例を出してみましょう。

【例1】

セラピスト歴数年のあなたが、レジェンドと呼ばれるような有名ベテランセラピストと対談する事ができました。
あなたはどんな質問をしますか?


💁‍♀️ 「タピオカについてどう思いますか?」(抽象的で非本質的)

いやー、緊張し過ぎでこんな質問をしてしまう人もいるかもしれませんね。
せっかくレジェンドセラピストと対談できるのにどうでもいい質問をしています。
「どう思う?」っていうのは抽象的で、食感なのか、味なのか、ブームのことか、価格の事か、どう答えればいいか悩みます。

💁‍♀️「タピオカの原料は小麦粉ですか?片栗粉ですか?」
(具体的で非本質的)


いや、具体的だけどレジェンドに聞く意味?


ちなみに、原料はキャッサバの根茎から製造したデンプンだそうです。

💁‍♀️「レジェンドにとってメンエスとはなんですか?」
(抽象的で本質的)


んー、こんな質問を最後にする番組ありそうですね。
まぁ、まとめとして聞くのはいいのかもしれませんが、序盤でこんな質問されても答えにくいですね。
これが抽象的な質問です。

💁‍♀️「指名を増やす為に1番心掛けていることは何ですか?」
(具体的で本質的)


こんな質問が、良いのではないでしょうか。
レジェンドでしたら必ず心掛けている事はあるでしょうし、よくぞ聞いてくれたと思ってくれるかもしれません。
具体的なので分かりやすいですね。

【例2】

お客様との会話です。

💁‍♀️「お久しぶりですね」

🤵‍♂️「うん、凄い疲れが溜まっちゃった」

💁‍♀️「〇〇?」

では、この後に続く良い質問を考えてみましょう。

💁‍♀️「ところでオリンピックについてどう思いますか?」(抽象的で非本質的)

これは文脈から外れていますよね。こういうのを非本質的と言います。
そして「どう思う?」って抽象的ですね。

💁‍♀️「好きなプロ野球選手は誰ですか?」(具体的で非本質的)
んー、これは具体的ですが非本質的ですね!

💁‍♀️「最近どうですか?」
(抽象的で本質的)
これは本質的かもしれませんが、抽象的で答えにくいですね。

どうって言われても・・・

💁‍♀️「身体のどこが1番疲れてますか?」
(具体的で本質的)

🤵‍♂️「肩ですね!」

この質問が具体的で本質的な質問になるでしょう。
答えやすいですし、さらに深掘りもできそうです。

メンズエステだと少し例を出しにくかったですが、ビジネスでは具体的で本質的な質問が求められます。
具体的で本質的な質問ができる人は賢く見られます。

上司や忙しい相手にはこのような質問を心掛けましょう。

2️⃣自分の関心があって相手の関心がある

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右下は「自分が聞きたいが、相手は答えたくない」というゾーンで、子供の意味のない質問はここに入ります。
斎藤先生は講演会の直前に子供から「テレビは誰が発明したの」と聞かれて困ったそうです。このように「相手の事情」や「文脈」を理解しない自己中心的な質問のゾーンです。
本書では『子供ゾーン』と表現されていました。

左上は営業マンが「社長、最近ゴルフの方は…」と自分が興味が無くても、相手が話したいことを質問する『大人ゾーン』です。
世渡り上手はこんな質問が上手かったりしますね。

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左下はとりあえず時間潰しのために聞いてみただけって感じですね。

そして右上の、相手に興味があって自分の興味がある質問をすれば1番盛り上がるという事です。

私もですが、結構大人ゾーンの質問をしてしまう方が多いのではないでしょうか?

メンズエステでセラピストがお客様にする質問であれば大人ゾーンでも良いと思います。
(特に初対面のお客様)

しかし、大人ゾーンの質問は相手から気を使われているのが見破られたり盛り上がりに限界があるので、両方が興味のあるストライクゾーンが1番いいという事ですね。

3️⃣現在の文脈に合っていて過去に経験がある

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まずは右上の質問が1番いいとされています。
過去に経験があって現在の文脈に合っている質問です。

ただ相手に経験があるかどうかは事前に調べていたり相手との会話を覚えておく必要があります。(初対面だと難しい部分もあります)

例えば先輩セラピストとの会話でお触りの酷いお客様がいる話題が出たとします。

💁‍♀️「先輩だったらお触りの酷いお客様に対して、どんな風に対応しますか?」
こんな質問が過去に経験があって文脈に合っているのでベストだと言えるでしょう。

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左上の大人ゾーンは、

💁‍♀️「そういえば旅行はどうでしたか?」

みたいに話題を振る事です。
これは相手が話したいだろう事を気を使って聞いているので大人ゾーンとも言われています。
メンズエステではこの大人ゾーンの質問はお客様を喜ばせるので大切になってきます。

右下の上手く流していくゾーン
これは例えば星野源と新垣結衣が結婚した話題が出たとします。
💁‍♀️「〇〇さんは結婚されていますか?」
これは過去の経験を問う質問ですが、初対面の場合は踏み込み過ぎてリスクがあります。
そんな時は上手く流していく質問が良いでしょう。
💁‍♀️「本当に結婚するとは思いませんでしたね。すごいお似合いだと思いませんか?

こんな風に相手の過去に関係なく上手く流していく質問も時と場合に応じて使えるといいですね。

補足として、相手が既婚者だと分かっていれば

💁‍♀️「新婚の時は楽しかったですか?」

みたいに右上の現在と過去がまとまり合う質問をするといいでしょう。

💁‍♀️「逃げ恥のドラマは見てましたか?」

も現在と過去の経験がまとまり合う質問に入ると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
3つの良い質問を紹介しました。

1️⃣具体的で本質的
2️⃣自分の関心があって相手の関心がある
3️⃣現在の文脈に合っていて過去に経験がある

今までなんとなくしてきた質問が、良かったのか悪かったのか振り返る事ができたのではないでしょうか?
また、座標軸を使う事で分かりやすく納得しやすい内容だったと思います。

メンズエステのような接客の場合はまずは大人ゾーンを使えるといいでしょう。
関係性が深くなったらこの本で良い質問とされている、座標軸の
↗️右上を目指すといいでしょう。

今回の内容はお客様相手というよりも、ビジネスや先輩セラピスト、上司などへの質問に使えそうです。
気になる方は斎藤先生の本や中田敦彦さんのYouTube大学も見てみて下さいね。



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