勉強方法の変化

今現在、娘をクラスの中で成績上位に持ってくることができています。
成績上位者は、勉強の仕方が変わってきますので、そのお話です。

知識レベルに合わせた学習方法を取ること

成績が上がる方法は一つではありません。複数あるのでどれでも、という意味ではないですよ。
成績を上げる方法は、状況に合わせた対処療法なのです。

勉強をした時の吸収率は、「理解済みの知識(新しいことを理解する前提となる知識)」と「まだ理解していない知識(新しく理解する目標の知識)」の比率に影響します。
この比率と吸収率を考えると、勉強方法は3つあると思います。

1. ものすごくできない、成績下位層の勉強法
2. 中堅から上位の勉強法
3. 上位から最上位への勉強法

成績下位の分野は勉強のランクを下げる

誰でも苦手な分野があり、他人と比べると下の下になっている事はよくあります。
「理解済みの知識」より「まだ理解していない知識」が圧倒的に多いので、勉強しようにも準備不足が多すぎる状況です。
言わずもがなですが、そんな分野への勉強方法は、勉強のランクを1つ下げることです。
ここは、「理解済みの知識」と「まだ理解していない知識」同じになるくらいまで下げましょう。
小学3年生が小学1年生の勉強をしたってかまいません。とにかくこの比率を無視したまま勉強をすると、吸収率が悪くなるのです。

スポーツで言えば、めちゃくちゃできる体操選手にいきなり混じるのではなく、体操技術をマスターするために前提となる基礎体力をつける段階に落としてくださいという事です。

成績が中堅にいる分野は、教科書に沿った通常通りの勉強を行う

「まだ理解していない知識」は多いものの、「理解済みの知識」はそこそこある状態で、学習の妨げになってない状況です。
先人たちが残した多くの勉強方法は、ここにフォーカスされています。学校の先生が言ってることを鵜呑みにするのが良いでしょう。
教科書や問題集は1から体系化されていて、特に日本の勉強方法は世界的にも成績のいい子を量産できる良い方法です。
よく、●●式勉強法とか言ったのを取り入れて成果を上げない人がいますね?それはきっとこの中堅段階にいるときに違う方法を取ってしまったのでしょう。
得意なものから先に見つけて、その分野だけ上位層にすると、残った分野の勉強も自主的にできるようになります。
また、親も子供も特別なことができる必要はないので、子供の自由裁量ではなく親の強制が一番効果を発揮するフェーズであるとも思います。可哀そうかもしれませんが、ある程度は机に縛り付けましょう。
「宿題しなさい!」→「今しようと思ってたの!」の摩擦が一番多い時期ですね。

上位層にいる場合は「やらない事」を見つけて勉強を行う

すでに成績上位層にいる分野は、圧倒的な 「理解済みの知識」のおかげで、「まだ理解していない知識」の習得に苦労しません。ほっといても伸びますし、これからも苦労しないでしょう。ただし、上位からさらに成績を伸ばすことには非常に苦労します。
50点を90点にするのは難しくないですが、95点を100点にするためには、2倍くらいの労力が必要です。

絶対に分かっている問題はもうやらず、「わからない知識をあぶりだすこと」に注力します。
テキストよりも問題集を先行させて、正解不正解の結果を以下のマトリックスで判断します。

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①真の正解になったものは2度とやらないでいいくらいです。復習の頻度を大きく落とします。
④真の不正解の量は少ないはずですが、自分がわからないものとして記憶に残るのできっと本人が勉強するでしょう。知識は②か③の段階を経ながら①になっていきます。
②偽の不正解は、原因はちょっと間違えて覚えていたか、知識以外です。そして、もう一度問題にあたることになります。ここは結果でわかるのでまだ安心です。早いとこ①にしていくべきものです。
③偽の正解が非常に厄介です。当たった、よかった、間違ったものだけ復習しよう、となると見過ごされがちです。成績の最優秀者はせっかくの数少ない「まだ理解していない知識」を見つけるチャンスを見逃しません。③のカバーが成績上位者を最上位者にのし上げます。

娘は漢字を上位者の勉強に切り替えた

私の娘は、漢字と英語については学校で上位のようで、漢字は小学2年生で覚える漢字をテストで確認したところ、89%の正解率でした。それを上位者のやり方に切り替えて、わからないものだけをあぶりだしたところ、直近では98%まで上がっています。おそらく漢字はトップを握るのは苦労しないです。

※ ここで、「まだ理解していない知識」にもスコープがあることをご注意ください。3年生の問題はスコープ外です。スコープは計画の上で大切なことです。

英語は残念ながらオーソドックスなやり方ではないので、この方法をスルーしてフォロワー戦略を続けます(細かいこと言うと難しいのでまた機会があれば話します)。算数は微妙ですね。文章問題に弱く、70~80点台なので、まだ基礎を徹底させます。(←これ、英語教育が原因である確率が高いです。機会があれば説明します。)

まとめ

・成績下位の場合は、正答率が確保できるまでレベルを下げる
・成績中位は、先生の言いそうなことをそのまま勉強させる
・成績上位は、わかる問題をやらないようにして、わからないところをあぶりだす勉強をする
・各教科ごとに個別に戦略を立てる


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