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わたしの変化

更年期の諸症状がなくなって久しい。


一時期はこの世のあらゆるものが全て敵みたいに見えるくらい、苦悩の連続だったけど(笑)
嵐は去った。



更年期に私に起こった変化を、まとめておこうかなと思って書いている。
何度かこの手の話をネタに記事を書いた記憶もあるのだけど、その時々で気持ちも捉え方も違うのでまた書く。




44才あたりから、順調だった生理が一気に不順になる。月経前症候群(PMS)が酷くなる。

45才になる頃は、生理が1ヵ月も続き「いつ終わんねん!ナプキン何回買ってんねん!」と嘆く。
止まらない経血に、ひょっとして癌ちゃうの?と恐れおののき、婦人科で検査するも異常なし。
この頃はまだ自分が更年期だとは、認めたくなくて、やたらと足掻いていた。

しかし、ホットフラッシュを乱発するようになった自分の体に、更年期を認めざるを得なくなる。
そして汗腺が開くからか、皮膚のかゆみに悶絶する。
内分泌も減り、お肌の老化が顕著になる。
エッチしたら痛いから(性交痛)一気に男嫌いになると同時に性欲減退。
ちなみにエクエルと命の母を試すも、高額で長期戦になるのでやめた。

46才の頃は、風邪をひきやすくなる。この年は何度風邪をひいて高熱出したかしらん。
免疫がガタ落ち。
メンタルの浮き沈みが激しく、恋人と年がら年中喧嘩をしていた。
ある日とうとう、啖呵切って別れる。
時を同じくして、仕事面でも不調に陥る。

47才、盛大にメンタルを病み、年がら年中風邪をこじらせていた。
病みすぎて発熱していることもわからぬまま、仕事へ行ってた。
自分の健康より、営業成績、契約を1本でも多く獲得する方が大事だった。
そろそろおかしいぞわたし、今の仕事やってたらあかん気がすると、我に返って転職する。
転職してからはメンタルの病みっぷりは収まったが、更年期の新たな症状、関節痛、腰痛、四十肩が勃発。
しかし、この頃ホットフラッシュは収まっていた。
一難去ってまた一難、って感じだ。

48才、毎日どこかが痛いっていう状態、腰だったり頭痛だったり。
うまく操縦できない自分の体にイライラが募る。
四六時中だらだらして家にいる娘にブチ切れて、家を追い出す。
娘を追い出した一連の流れは更年期のせいなのか、はたまた娘の堕落した生活にブチ切れた親の心理なのかは、未だによくわからん。
でも、更年期のイライラパワーの恩恵と思ってる。
平常時の私ならブチ切れるまではいかないと思うから。


49才、この年も相変わらず、毎日どこかが痛い日々。
イライラピーク。
古い人間関係が嫌になる。
友人たちとの付き合いに嫌気がさしていたので、断つ。

50才、もう無理、しんどい、なんとかしてほしいと藁にも縋る一心で更年期外来を受診する。
ホルモン治療をするのを躊躇していたけれど、あっという間に楽になるのを体感し、さっさと治療始めればよかったと思った。


そして現在52才。
メノエイドコンビパッチは今年の2月をもって終了。
貼らなくても症状出ないから、もう更年期は終わったということと勝手に解釈している。



更年期が終わってまた以前の私が戻ってきた。
若い頃のようにアグレッシブな状態ではないけど、更年期でうまい具合にリセットされて戻ってきたような感じがする。
要らないものが削ぎ落されたような感じ。


ただし、更年期の最中に失ったもの、それが古い人間関係と恋愛感情だ。

更年期の真っ只中、自分の感情に素直に生きていたら、嫌々付き合っていた古い友人たちとの縁が切れた。
今の私、「あの時ちょっとやりすぎたかな」と思っている。
が、元の友人関係に戻りたいかと聞かれればNoなんだけどな。
あの時、キツくあたったかなとは反省している。
でも、後悔はしていない。
ぶっちゃけ、友人関係が戻ったとしても、煩わしい関係なのは目に見える。

そしてもう一つ、更年期の中盤から少しづつ興味が失せていった「異性」の存在。
恋愛がしたいとか、めちゃくちゃエッチしたいとか、全く思わなくなってしまった。
けっこう肉食でガツガツ行っていた自分が嘘のようだ。
「めんどくさい」と感じるようになった。
更年期前までは、オシャレするのも異性ウケするようなものを選んでいたのに、今は異性の目なんてどうでもいい。
私が着たいものを着たい。

ま。
この古い縁と恋愛感情がなくなったってのも、これから生きていくのには要らないものということだったともいえる。



10年前、5年前、2年前、去年、そして今の私。
どれも私だけど、それぞれ違う。



これからも私は変化するのだろうな。