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仮面家族

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2023年2月の記事一覧

学校から帰るといつも寝ていた母

【連続更新1000日達成までに熟成下書を全部昇華させるチャレンジ】 今回は、2021年6月の熟成下書きを仕上げて、更新記事としています。 当時は断捨離の真っただ中だったようです。 ______ここから______ 先日、押入れの中の賞状や通信簿を破り捨てている時に、小学生の頃を思い出した。 当時、オンボロの借家に家族4人(父、母、弟、私)で住んでいた。(昭和50年代) 学校から帰ると、必ずと言っていいほど母親は寝ていた。 当時の私は、母は病気なんだと思っていた節があ

氏か育ちか

「この家(我が家)は名家では無いからあかんのよ。けれど、○○(母の実家)は割といい家柄だからね。だってね、家にはアレとアレがあって・・・」 そう言い出した母に、やれやれ、また自慢が始まったわ…、うんざりする気持ちを悟られないように、母の話のキリのいい所でそっと席を立ち自室に戻った。 子供の頃から何度も聞かされてきた、同じ話。 嫁いできたこの家を下げて言い、自分の生家がどれだけ立派だったかという自慢。 孫の私からすれば、父方の実家も母方の実家もさほど変わらないレベルだ。 いた

先の見えないわたしの人生

毎日がさほど楽しいわけじゃない。 だけど、毎日生きている。 仕事行くのは、生活のため。 それに、家に居たくないから、会社に行く。 だからって会社に拘束時間以上は、1分たりとも長居はしたくもない。 仕事が終われば、帰りたいとあまり思わない家に、寄り道せずに帰宅するのは、イッヌがいるから。 彼を散歩させるという目的があるからこそ、家に帰ろうと思えているのだろう。 死んだように生きている、この言葉がピッタリの今の私。 気晴らしに仲間内で食事やお酒を楽しんでも、心底喜んでい