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仮面家族

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家族ってなに?
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最終話・嫁と姑の間には何があるのか

ミサワは私より1歳下。 母の言葉に傷ついたといった当時は49~50才。 ミサワはまだ生めるかも?と思っていたのかな? いや、ないか。 それは医学的に非常に低い確率であろうことは、素人でもわかる。 40代前半で結婚して10年。 頭の片隅には、子どものいない生活、というのも想定していた? 子どもがいないことを、責められているように感じた?引け目に思った? 真意はわからないが、3年間ずっと怒りを秘めていたミサワ。 私はただただ、母の話を聞いていた。 下記のようなことを思いながら

続・嫁と姑の間には、なにがあるのか

ミサワは、とある資格を取るために勉強をしていた。 仕事と勉強の両立が難しいというので、仕事を辞めて学校に入学して勉強に集中。 今までは夫婦共働きで生活をしていた、弟とミサワ。 これからは学費がかかる一方で、収入は一馬力になり大変になるだろうが、弟は快諾した。 それがコロナが始まったばかりの年だ。 お盆やお正月、GWなどまとまった休みが取れれば、こちらに帰省していた弟とミサワだったのだが、ミサワが学生になったあたりから殆ど帰って来なくなった。 さすがにコロナで緊急事態宣言が出

嫁と姑の間には、なにがあるのか

先日noteに、昔行った沖縄家族旅行の画像を貼った。 その際、弟の事を思い出した。 もうずいぶん会っていないな、と思いながら。 だからって連絡とってどうしてる?なんて言うような姉弟でもない。 我が子と同じく、弟の事も、「生きてりゃいい」って感じだ。 自分の家族に対してドライすぎるこの感覚は、年をとるほど増してきてる。 私には3つ下の弟がいる。 その弟には、1つ年上の奥さんがいる。 結婚して10年ぐらい経っているだろうか。 子どもはいない。 今までほぼnoteに書いては来な

あいするあなたのため

我が家のイッヌ、10才柴犬。 人間で言うと56才、シニア世代。(あ、私も同世代) 日中は庭にいて、セコム犬として我が家を守る…夢を小屋で見てるのかどうか。(多分、ちがう) 夜になると、寒さを凌ぐ意味と、庭にいると通行人に吠え近所迷惑になるので、玄関前の廊下に収容される。 その廊下にはふかふかの毛布を敷いてもらって、湯たんぽも設置してもらって、高級旅館のようなサービスを彼は受けている。 さらに、夏はもっと手厚い。 廊下に続く部屋のエアコンをつけてもらって、涼しく過ごせるよう

仕事に情熱があった頃を思い出す

先週の金曜日、仕事終わりで昔の職場の後輩(おつる)と飲みに行った。 1月5日。 娘が帰省しているから私の部屋を半分占領されているので、家にいるより仕事へ行きたかったし、なんなら、あまり家に帰りたくなかったのも理由の一つである。 私は一人で気ままに何年も過ごすのに慣れてしまって、家族と言えど何時間も何日も、同じ空間にいるのは耐えられなくなっている。 要するに、超がつくほどのわがままで協調性がない私になっているのだ。 それに、娘に出ていってほしくて追い出したんだから、逆に帰って

ようやくいつもの日常へもどる

娘が帰った。 今回の帰省滞在は、長かった。 友人に会ったり、食っちゃ寝したりで、さぞかし長めの正月休みを満喫できたことだろう。 羽田空港の事故の影響で、予約していた便は残念ならがら例の滑走路だったようで、欠航。 他の滑走路が使える場合は運行するようだが、その便も予約でいっぱい。 明日も飛行機に乗るのは、無理だと判断。 夕方の新幹線で帰らせた。 駅まで娘を送った後、ようやく、私は、一人になれた解放感で体から力が抜けそうだった。 それと同時に、解放感が嬉しく顔がにやついてし

情報が多すぎて感情が乱れる新年

日頃テレビを見ない私でも、この2024年が明けた早々に起きる数々の出来事は耳に目に、入ってくる。 痛ましい。 こんな時は、自分ができることを粛々とこなすだけだと思ってる。 あれこれ言わず。 あれこれ言ってるのを、あえて聞かず。 感情が波打ちだす前に、止める。 そして、4年ぶりに娘が帰ってきた。 父と母とイッヌの喜ぶ顔を見れて、私は嬉しい。 もちろん、娘の久しぶりの再会も、嬉しい。 嬉しいのだが、正直言って、疲れる。 私自身、自由気ままに生活してたのだが、そうもいかない。

憂鬱な月、葉月

8月は嫌い。 年々暑くなって生きづらいと言うのもあるが、それ以外にも、娘の誕生月だから嫌い。 孫の誕生日だからお金を振り込んでやってくれと、両親から振り込みの手配を頼まれる。 孫を思う両親の気持ちを考えると、断る理由がないし、断ること自体もめんどくさい。 が、従順な娘のふりをする私は、黙って振込をする。 お金を振り込んだからねと娘にLINEをしているが、返信はいつものようにない。 私は返信が無いことにもすっかり慣れてしまっているから、気にもしていないし、なんなら娘の存

俯瞰してみる

幾度となくこのnoteでも、人前でも、自分の娘が薄情だと嘆いていた。 しかし、嘆いたとて、よくよく考えると、私も私の親から見たら薄情な娘なのだから、仕方ないやと考えに至っている。 やっとここまできたよ。 自分のことを、俯瞰して見ることをようやくできるようになってきたかな。 メタ認知ってやつだ。 心理学を学んでいく過程で、自分も人も許せそうな気持ちになる。 ちょっとだけだけど。 1000日近く自分の内面を書いてきて、ようやくここまできた。 noteと心理学のおかげなんだ

ほどほどで諦めて過ごす

母はフライパンや鍋で料理したものをそのまま、食卓に出す。 うん、別にいいよ、諦めているから。 本当は大皿に入れてほしいけど。(フライパンやお鍋が大皿のかわり) これ、母が若い時から、ずーーーーーとこの方式だから今更言えない。 最近は、食卓にそのまま出せる洒落たフライパンやお鍋があるが、そんなものが世に出回るもっと昔から、このスタイルだ。 もちろん我が家のフライパンやお鍋は、洒落たブツではない。 母自身、食器や料理にやたらとこだわっている割には、雑な感じは否めない。 この

トラウマ

【連続更新1000日達成までに熟成下書を全部昇華させるチャレンジ】 今回は、2022年12月の熟成下書きを仕上げて、更新記事としています。 当時は子供の頃の記憶が蘇って、トラウマについて考えていたようです。 ______ここから______ 私のせいで母は出て行ってしまった。 弟まで出て行ってしまった。 私のせいだ。 私が悪いんだ。 理由はわからないけど、私が悪い子で出来が悪いからいけないんだと思った。 ずっと自分を責めて、暗い部屋で呆然としていただけだった。 母を

魚の目

【連続更新1000日達成までに熟成下書を全部昇華させるチャレンジ】 今回は、2021年10月の熟成下書きを仕上げて、更新記事としています。 小学生の頃の思い出がやたらと出てきていた時期だったようです。子供時代(特に小学生)は、いい思い出が殆ど無い。 ______ここから______ 小学生の時の上履きに関する切ない思い出や、宿題にまつわることを書いたが、また思い出したことがある。 今回は5年生の頃の話。 小学5年生、10才。 成長期である。 身長が伸び、手足も大きくな

家族の話が苦手

【連続更新1000日達成までに熟成下書を全部昇華させるチャレンジ】 今回は、2023年1月の熟成下書きを仕上げて、更新記事としています。 家族について考えていたようです。 ______ここから______ 友人でも同僚でも、あけすけに自分の家族の話をする人がいる。 そういうのを聞くのは、どうも、苦手だ。 私自身が家族の話をしたくないので、相手の家族の話も正直、聞きたくないし興味もない。 このnoteに私自身のことや、家族のことなどをおおっぴらに書くのは、noteだから

白髪が増えた。メラニン色素も減ってきたのか、黒々していた毛髪も、焦げ茶っぽくなってきた。 確実に老いている。 下階に降りて、両親の姿を見ると、さらに老いた自分の未来の見ているようでゲンナリする。 でも、そんな気持ちは抑えて、おはようと挨拶をする。 そんな、いつもの朝。