見出し画像

私の孤独が大阪城ホールまで

「2024年3月24日大阪城ホールでワンマンライブをします。」

私の中で特別な存在のバンド、ハンブレッダーズが2日前に大阪城野音のライブのアンコールで発表した。

寂しい そう言ってる人がいて
だから埋まるな そう言ってる人がいた。
そういう間違っていない気持ちを持っている人は大切にしてほしいと思った。

その上で私は
おめでとう そう思ったし
絶対に埋めたい そう思った。
発表のあと、全てを噛み締めるように下を向き両手をあげたムツムロアキラをみて私の気持ちも間違っていないと思った。

“君の孤独のためだけに僕の孤独を歌うから”
そうやってひとりぼっちのために音楽をしてくれた彼らが16000人キャパの大きな場所に立つ。

売れることや大きなところに立つことが全てじゃないと思うけど現実的な話それも大事なことだから。
そして何よりハンブレッダーズは広まるべき音楽だ。遠くに行ってしまう寂しさはないわけでもないが、多くの聴くべき人たちが聴かない方が寂しさがある。音楽、出会わなければ無いのと同じだから。

これから彼らは大きな場所に向かうしどんどんファンが増えていく。
それをちゃんと応援したい。

最近はTwitterをみているとライブが終わる度に嫌な思いをした人のツイートが回ってきては多くのいいね(共感)がついていたり、「あなたに本当にハンブレ響いてる?」的なツイートを見ることが増えた。
それぞれで、それぞれだからいいのに。
ハンブレッダーズが着々とファン数が増えていく中で、私はその気持ちに落ち着くまでに少し遠回りをしてしまってTwitterをいい目で見れなくなっていた時期が少しあったけど、私の大好きだけを信じていられるようになった。

日曜日に多くの人が繋がるきっかけになるバンドになった事は心から素晴らしい事だと思う。

自分と違う、孤独に見えないあの人もハンブレッダーズを求めてお金と時間を使ってライブハウスに立っている事実が確かにある。
孤独に見えないあの人は本当に孤独じゃないのかもしれないし見えないだけで鬱を抱えているかもしれないし、それは分からないけど、分かったってなにもできないんだから分からなくていい。
みんなと分かり合う規模ではなくなったから、みんなと分かり合えない自分に余計ハンブレッダーズが響くようになったのかもしれない。

何よりムツムロアキラが偏愛者を愛していると言い続けてくれているから安心する。そういうバンドは他に知らない。

好きの在り方が幅広いことも魅力だと言える。

その中で分かり合えた人と話せばいい。
分かり合えない人にはヘラヘラしとこう。
これは何においても。

話はズレてしまったが、初めて『スクールマジシャンガール』を聴いた時、この人達が何万人もの前でこの曲を歌っているところをみたいと本気で思った。
呼吸をくれたバンドに希望を抱いていたい。
あの人が死んだ日から、あの子に笑われた日から、あの上司に嫌がらせをされた日から。
何もできなかった日から、鬱になった日から、本気で死にたくなった日から。
私の中にずっとある孤独が昇華される音楽はハンブレッダーズだけ。

毎日ヘッドフォンの中で歌ってくれる彼らとたったひとつ向き合える場所へ。
16000人いたとしても向き合っているのは彼らだけだから。物理的にも気持ち的にも。

16000人の孤独や希望が大阪城ホールに彼らの音を求めて向かう日を想像してドキドキが止まらない。

だって何よりも音楽の力を信じている人たちだから。
ありがとう、おめでとう。

もう少し息をすることを続ける事にしたよ。

じゃあ、3月24日、大阪城ホールで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?