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たまに見る夢の話

運転席に誰も乗ってなくて、車が走っている。その車の後部座席に自分が座っているという夢を数回見たことがある。

それはもう、怖い。時速60キロで走る車のハンドルを誰も握っていないのだから。私以外にその車に乗っている人はいない。

走っていく車の中で、自分がハンドルを握ろうと動くのも怖い。夢の中で試みたけどハンドルを握れた試しがない。

走る車。止まらぬ車。ハンドルに手が届かない。ブレーキにも足が届かない。ただただ固まる体。何かに衝突するしか止まれないのではないかという恐怖心。行き先を見つめることしかできない夢の中。

何か、今の自分を表しているような、そんな気がしている。