サムスン製XRデバイスの登場はいかに
Apple Vision Proの対抗馬となるのか
以前から登場が噂されているサムスン製のXRデバイス。韓国などの海外メディアによると、生産開始のスケジュールが度々延期されているとのこと。特に、競合デバイスとなる空間コンピューティングと称した「Apple Vision Pro」が初めて登場した際は、その完成度の高さから、デザインやパネルなど内部規格と性能を見直す判断を下していたようです。
また、サムスンがXRデバイスを延期している理由に、リアリティ製品に対する需要の低さも考えられます。
噂によると、メタは最近、プレミアム混合現実(MR)ヘッドセット開発プロジェクトを中断したとのこと。AR(拡張現実)を作成できる「メタスパーク」事業も来年1月14日に終了するようです。他にも、LG電子はメタと共同して、来年初めにXR機器を発売しようとしましたが、これを白紙化したとのこと。
AR(拡張現実)とVR(仮想現実)とMR(複合現実)を組み合わせたXR製品である「Apple Vision Pro」でさえも販売台数が今年の上半期米国で約17万台にとどまり、予想していた30~40万台には及びませんでした。
「Apple Vision Pro」の販売不振は、高価格や対応アプリーケーションの少なさなどが考えられますが、特にエンドユーザーにとって、XR機器のようなリアリティ製品は、まだ必要とされていないのでしょう。
また、海外メディアは、サムスンがXRデバイスを出し渋っているのは、技術的な問題よりも市場性への問題が悩みだと述べています。
そろそろ登場か?
そんなサムスン製XRデバイスですが、ついに登場するかもしれません。
Gizmodoによると、先日行われたサムスンの決算説明会にて、少しだけ今後のXRヘッドセット開発の話題が触れられたとのこと。その説明会では、中の人が「近く発表のXR端末も含め、製品の繋がりを進化させていきたい」と話したようです。
近くの発表と述べているので、もしかすると来年には登場するのかも。製品の繋がりとは、おそらくギャラクシースマートフォンやウォッチとの互換性のことかもしれません。
噂では、サムスン製XRデバイスは、クアルコム製プロセッサとGoogle製の空間ディスプレイ専用OSが搭載されると言われています。
サムスンは、2014年にオキュラスとコラボしたヘッドセット製品「ギアVR」や2018年に「オデッセイプラス」を発売しましたが、機器性能不足等で大きな成果を上げることができませんでした。
今度のXRデバイスでは、どのような結果になるのか注目です。
Source1:https://daily.hankooki.com/news/articleView.html?idxno=1129223&ref=uploadvr.com
Source2:https://biz.sbs.co.kr/article/20000125751?ref=uploadvr.com
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