また絆が深くなった。見えないはずなのに、確かに、心に感じたものがあった。
私は言った。7/11夜23時の千年橋で。
こんなこと彼の前で言ったのは初めてで、引かれるかなとか、嫌われるかなとか考えたけど、どうでもよくて、もしこんなことで別れるならそれまでなんだろうなと思って、言ってしまった。
「もう頑張るのやめようかな。飛び降りようかな。あ、でも25歳までは頑張らないと。頑張れなかったら飛び降りよう、、、、なんてね」
「一緒にいて楽しくないなら帰るけど」
「そういうわけじゃないよ」
私は、「そんなこと言わないで。一緒に生きていこうよ。死んじゃったら悲しいよ」そんなことを言って欲しかった。
「たまには、弱音を吐きたいだけだよ、貴方も時々吐くでしょう。いいじゃん。わたしだってたまにはそういう事言っても」
彼は時々酔っ払って、死にたいって言う。だから、私だって死にたいんだよ。そんな日もあるんだよって言いたかった。
コンビニに入って、家に来てもずっと俯いてて、何を言っても反応してくれない。
私は、
「冗談だよ。ネガティブなこと言ってごめんね。どうしたの?言ってくれないと分からないよ。」
俯きながら言った
「頑張って働いて、上司に怒られながら働いて、給料上がって喜んで、そうしてる自分を馬鹿にされてるみたい。頑張っている人を馬鹿にしてるみたい。」
私はそんなつもりは一切なくて、私の言葉に対して傷つけてしまって困惑した。
「電車だけは、遅延させないで、人に迷惑をかけないで死んでくれたらいい。友達とか知り合いだったら、そういうけど、(私の名前)は彼女で冗談に半分で言っていると思っているかもしれないけど、割と真剣に結婚したいと思っていて、それで毎日ここに帰って来てるのに、そんな僕が馬鹿みたい。」
彼が私のことを、そこまで思ってくれているなんて思ってもいなかったから正直に嬉しかった。私はなんてことを言ってしまったんだろうかと思って、言った自分を後悔した。
「そんなふうに思ってくれていたのに、私、こんなこと言って、、、ごめんね。」
私が言葉足らずだから、こんな思いをさせてしまったのだと思った。
あの文章を読んでくれたら、私の気持ちを分かってくれるのだろうかと思い付いた。
「なんて言ったらいいのか、分からない。なんだろうね。なんだろうね。どこまで自分のことを話したらいいのか分からない。」
と言いながら。
私は見せることにした「私の10代の日々とこれから」という題名の恥ずかしくて、本当の私の文章を。
彼が読んでいる最中私は今思っていることを伝えた。
「私はこれからも一緒にいたい。生きている理由が欲しかったの。去年の夏、中絶して、好きだった人と別れて、近所の橋から飛び降りよとしたけど、できなくて、けど、、25歳までは生きようと思ったら、これから生きれるような気がしたの。」
「見せてくれてありがとう。
同情はしないし、文章に対して、直接なにかを言おうとは思わない。読んだことは頭の片隅においておくね。
ただ、25歳までしか頑張らないから、もう頑張るのやめるのと、25歳までは頑張ってそれ以降はその時の自分に任せるのと全く違うでしょう。大事なのは、貴方がいまどう思っていて、これからどうしたいのか、それだけ。」
「私は、25歳まで生きて、貴方と生きて、それで、その時になったら、また考える。だから、それまでは頑張るの。」
「言葉足らずだったんだね。」
彼はいつも通りの笑顔をみせてくれた。
私は心底ほっとして、涙が溢れてきた。
「泣き虫だね。」
はぐをした、強く、強く。
また絆が深くなった。見えないはずなのに、確かに、心に感じたものがあった。
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