母がルール

小さい頃から、母が言うことは絶対だった。
誰が何を言おうと、理不尽なことであっても
母がイエスならイエス、ノーならノーなのだ。

小学校の時、確か学校の行事で、キャンプファイヤーをやるためにタイマツを各自準備してきてくださいと学校からお知らせがあった。
お知らせの紙を母に渡し、私は初めてのキャンプファイヤーにワクワクしていた。

母がタイマツを準備してきた。
それを持って、ワクワクした気持ちで学校に行った私は、先生から予想外のことを言い渡される。

「これでは規定の長さからだいぶ足りないから、作り直して持ってきてね」

私の頭の中が「?」でいっぱいになる。
お母さん、お知らせの紙、ちゃんと見たのかな?
家に戻り、母にその事を伝えると、これまた予想外の言葉を返される。

「これでいいの、これを持って行きなさい。」
私は、
「でも先生は、これだと長さが足りないからダメって言ってたよ」
そのあと母から強烈な一言。

「お母さんがいいって言ってるんだからこれでいいの」

それ以上何もいえなくなってしまった私は、再び同じタイマツを持って学校に行くことに。。。
案の定先生からは、
「これだとダメだよ、お母さんにちゃんと言った?」
ちゃんと伝えたけど、母がこれでいいと言った事を先生に伝えると先生は何かを察したのか、
「わかったよ、でもこれだと危ないから学校で用意したものを使おうね」と。。

私の中が違和感でいっぱいになった。
お母さんがいいって言ったのに、先生はダメって言ってるし、何かがおかしい。。。

それからだった。
母の言うことに違和感を覚え始めたのは。。。

いい子ちゃんだった私。
怒られたくないからいい子ちゃんになった私だったが、この事をきっかけに数々の違和感に悩まされることになる。
そしてその後、長きに渡る母との対立が始まることになる。。。

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