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ごったな四方山

ごった混ぜ・ごった返す。いろんなものが入り混じった様子です。
突如寒くなった今日この頃は、ごった煮なんてのが恋しいですね。

場合によって、混乱したり纏まったり。そんな者たちについての雑談。

紅茶を目指して

お酒と何かを混ぜ合わせた美味しいドリンク、カクテル。この定義に則れば、ハイボールやトニック割りもカクテルでしょうか。

使う材料は、大体 2, 3 くらいですが、中にはもっと沢山のお酒を使うものがあります。それが、 "ロングアイランド・アイスティー"

1970年代アメリカはニューヨーク州、ロングアイランドが発祥とされるこのカクテル。なんでも紅茶を使わず、それを再現しようという試みだそうで、材料は……

  • ジン

  • ウォッカ

  • ラム酒

  • テキーラ

  • コアントロー

  • レモンジュース

  • ガムシロップ

  • コーラ

何だこの贅沢再現レシピは。

パンがなければケーキを~の話を思い出しました。普通に紅茶淹れた方が早くない……?とも思いますが、カクテルの可能性や、バーテンダーの技量を試すためのレシピなのかもしれませんね。

ちなみに、以前飲んだ事があるのですが、紅茶の味がしたかというと……これはこれで美味しい飲み物でした。

バベルの塔

バベルの塔。非現実的な計画の比喩としても使われるこの塔。出自は旧約聖書に出てくる話。曰く、かつて人々が皆一つの言語を使っていた時代、ある地域では、街と天まで届く巨大な塔が造られていたそうです。

しかし、これを快く思わなかった神は、人々に対して互いの言葉がわからなくなるよう、力を使ったといいます。おかげで現場は大混乱。互いに理解できない言語が飛び交う中で、建築が進むはずもなく、やがて人々は街と塔
を諦め、別々の土地に散らばっていったのだといいます。

この、言語が入り乱れてしまった様を指し、ヘブライ語で "ごちゃ混ぜ・混乱" のような意味のある "バベル" が塔に冠された、ということだそう。

昨今は技術の進歩で、全く別の言語圏の人間がお互いの言語を学ばなくても、コミュニケーションを取れるような時代になってきました。またいずれ神の頂に挑み、新たなバベルがもたらされることもあるのでしょうか。

とはいえ、同じ言葉を使っていても、他人との会話なんて大概バベルだなぁ、なんて感じることも多い気がします。ニホンゴムズカシイ。

神、仏、そして貴方

さて、ところ変わってアジアの話。仏教の世界では、お釈迦様の弟子の中でも特に優秀な弟子を "阿羅漢" と呼び、彼らを象った "羅漢像" があります。そして、そんな羅漢像が大集合したのが "五百羅漢" と呼ばれるもの。

その名の通り、お釈迦様の優秀な弟子 500 人を象った大規模なもので、日本国内では全国津々浦々、いくつもの寺院で見ることが出来るそうです。

様々な姿勢や顔をしている五百体の羅漢達、深夜にそっと頭をなでて回ると、その中に一つ温もりを感じる物があり、その像の顔は亡くした親の顔に瓜二つである、なんて言い伝えもあるそうです。じゃあちょっと試してみるか、とは中々なりませんが。

そんな高僧ごった混ぜの五百羅漢の中でも、三重県にある "竹成五百羅漢" には、仏の他にも閻魔大王、天照大神に七福神、果ては天狗を象ったものまで、様々な顔ぶれの像が、文字通り神仏混淆の様相でそこに在ります。そして、ここにある無数の羅漢像の中には、よーく探すと、必ず自分自身と同じ顔をした像が見つかるのだそうです。ちょっと怖い。

おわりに

カレーという料理を、日本の材料で再現しようとしたのが肉じゃがだ、なんて話を聞いたことがありますが、そういうのいいですよね。文化のごった混ぜ。大正時代の調度品も和洋折衷なんて言いつつ、改めて見るとどっちでもなくないか?みたいな、好きですこういう文化。

ダイバーシティにトゥギャザーしてイノベーション!
いや、こういう言葉はそれほど。



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Illust by GDJ (adapted)
Photo by PandaBearPhotographyWales (adapted)
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Photo by subarasikiai (adapted)





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