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心地よさ紐解いて

4月も下旬となり "今年の 1/3 が終わるのか... " と、一足早い5月病をほんのり感じる今日この頃。あれ、僕だけ?

ま、そんなこと言っても仕方がないので "気分の良いもの" について、雑談をしたいと思います!

自然界はブレている

美男美女をさして "顔が整っている" なんて言いますが、では美しい物の代表格である "自然" は、さぞや整然としていることでしょう。

と思いきや、自然界には様々な "ブレ" が存在していて、さらに我々はそれに触れたとき、心地よさを感じるのだそう。

例えばそれは、ロウソクの炎の揺れや水晶時計の刻む一秒。それらは規則正しい間隔ではなく、少しだけブレたリズムで繰り返されているのだそうで、そのブレは "1/f ゆらぎ" と呼ばれています。

よく、癒やされる〇〇という文脈で聞く言葉ですね。てっきり人間の学問によって作り出された何かだと思っていたのですが、自然界にあったものが由来だったとは。

ではなぜ 1/f ゆらぎに触れたとき、我々は心地がよいと感じるのでしょう。

それは、我々の心臓の鼓動や脳波の周波数も、同じゆらぎを持っているためだと言われています。これは人間に限ったことではなく、例えば牛や鶏などの動物に対しても同じことがいえるのだそう。

機械的な一定のリズムよりこのブレたリズムが、我々にとってはむしろ馴染みのある自然なものなのかもしれませんね。

美しい比率

正方形、正円、正三角形。いずれも縦横の長さの比が 1 : 1 の綺麗な図形です。しかし、それら以上に我々の目に美しく映る比率があるのだとか。

1:1.618

この比率は黄金比と呼ばれていて、かつての偉大な芸術家の作品にも多く、この比率を見つけることができるのだそうです。

例えばミロの "ビーナス" は、つま先からヘソまでの長さと像の全長が黄金比になっていて、ダヴィンチの "モナリザ" は顔の縦横の長さが黄金比で描かれています。

もちろんこれは西洋の芸術だけの話ではなく、高波がダイナミックに描かれている葛飾北斎の "神奈川沖浪裏" は、画面右端から波の一番高い点までの長さと、絵自体の横幅が黄金比になっています。

また、現代でもこの比率は生かされていて Apple や Twitter のロゴにも使われているという話が有名ですね。

さてここで取り出したるは、僕のアイコン画像。実はほんのり黄金比を意識して描いています。

ヤモリ黄金比


そう言われると、なんとなくイイ感じ見えてきませんか?
そうでもない?

フィボナッチ数列

さて、先程は人間の成した芸術に関しての話でしたが、再び自然界に話を戻したいと思います。まずこの数字の羅列を見てください。

1    1    2    3    5    8    13    21

フィボナッチ数列というそうで、左側から数字を見ていくと、一つ左隣の数字との和が右隣の数字になる、という特徴があります。

これが何かと言えば、自然界の多くの物にこの数列を見つけることができるのだそうで、例えば樹木の枝分かれにフィボナッチ数列が現れるのだそう。こんな感じに。

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また世の中には様々な花がありますが、その花びらの数は数列の数の内のどれかであったり、ひまわりの種やパイナップルの棘の螺旋、植物全般の茎に対する葉っぱのつき方なんかにも、この数列が現れるのだとか。

ところで先程の黄金比、その比率を使って長方形を書くとこうなります。

画像3

この長方形から正方形を切り出すように分割していくと、こんな感じになるのですが、実はこの正方形それぞれの比率を見てみると......

画像2

フィボナッチ数列が現れます!

人間が芸術の中で見出した黄金比、そこに自然界に存在する法則が当てはまるというのは不思議な感覚ですが、考えてみれば、人間だって自然の一部ですもんね。

おわりに

僕にとって心地よいものとは、例えばこんな物。

  • お酒 

  • ひる寝

  • 物思いに耽る

これにもきっと 1/f ゆらぎなのか、フィボナッチ数列なのかが絡んで……

うん。



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