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高層ビル近くの物件には手を出すな!

1月4日の夜中、都内で初雪が観測された。

いよいよ冬本番かと思いきや、6日には那覇市で桜が開花したという。

案外と、春はすぐやってくるのかもしれない。


日本において、進学や就職は一般的に4月のイベントである。

それを機に一人暮らしを始める人も多いだろう。

春は新生活のシーズンなのだ。

今回は、新生活を始める人たちに向けた記事を贈ろうと思う。

部屋探しのちょっとしたアドバイスだ。


部屋探しにおいて、重視すべきとされるポイントはいくつかある。

鉄筋、バス・トイレ別、宅配ボックス、エトセトラ。

だが、私が言いたいのは次の一点に尽きる。

高層ビルのそばには住まないほうが良い。

理由は単純で、ビル風が不快だからだ。


ビル風は、風の通り道に障害物があった場合に発生しやすい。

障害物に当たり通り抜けられない風は、障害物の左右の角から吹き出るが、この風と正面から吹く風が合わさって、強い風になる。

そして高いビルほど大きな風速の風を受けるため、吹き出る風の速度も大きくなり、結果、地上で感じられる風も強くなる。


私の借りている部屋も高層ビルの近くにある。

駅に向かうにはその脇を通る必要があり、そのたびにビル風を受けることになるのだが、これが本当につらいのだ。

特にこの寒い時期は、毎度心が折れそうになる。


風速が体感温度に影響するのはよく知られている。

ミスナールの式の改良版を用い、また気温と湿度をそれぞれ東京都の2019年1月の平均値である5℃、51%とすると、体感温度は、風速0m/sの場合は9.1℃、風速10m/sの場合は-8.6℃となる。

まあ要するに、めちゃくちゃ寒いのだ。


また雨の日も同様に心が折れそうになる。

雨に濡れるのは嫌だから傘をさすのだが、これが猛烈な風にあおられるのだ。

むろん壊れないよう細心の注意は払うのだが、乱れ吹く風の前には無力である。

バサッと音がして、気づけばべろんとめくれ上がっている。

今までに何本やられたか分からない。


このようにビル風のみでもつらいのに、問題はそれだけに止まらない。

ビルの周辺に雰囲気づくりのため植えられた木のせいで鳥の数がヤバいとか。

ビルには複数企業のオフィスが入っているから飲み会シーズンは家の近くに酔っ払った大人が溢れ返るとか。

ポケモンGOのレイドバトルが開催されると人混みができてうざいとか。

些細なことでよければ、高層ビルゆえの不満はたくさん出てくる。


というわけで、ここまで熱弁してきたように、私は高層ビルの近くに住むことをおすすめしない。

高層ビル近くの物件には手を出すな!

これから部屋探しをする方に贈る、私からの精いっぱいのアドバイスだ。


ああ、早く引っ越したいな。


【今回の一曲】

欅坂46/風に吹かれても(2017年)


【参考サイト】


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