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【合格体験記】AWS SAAに約5日で合格した話

先日、資格試験を受けたと日記に書きましたが、本記事はその合格体験記みたいなものです。

タイトルの通り、AWS SAAことAWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト(AWS Certified Solutions Architect - Associate)を受験し、合格しました。

こんな「注目しといてくれなー」「かまってくれなー」なツイートをしてすみませんでした。

ちなみに、この時点で試験までおおよそ2週間の猶予があったのですが、勉強したのはおおよそ5日です。

計画的に勉強しようとされている方にはあまり参考にならないかもしれませんが、参考になるという方もいらっしゃるかもしれませんので、備忘録的に書いておきます。


AWS SAAとは

上述の通り、AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイトです。

要するに、AWSを使って良い感じに設計できんの? みたいなことを問われる資格試験です。

試験範囲、対象サービスはやたらと広くて、ネットワーキング、コンピューティング、ストレージ、データベース、メッセージング、セキュリティ、開発ツールなどです。

なお、私が受けたのはC01試験で、これは2020年3月22日までしか受けられません。3月23日以降は新しいバージョンであるC02を受験することになります。

本記事を読まれる方は、その点どうかご留意ください。


受験動機

これは単に、資格が欲しかったからです。当たり前ですが。

自分のスキルを対外的に示せますから、転職の際に持っていない場合よりは確実に有利に働くでしょう。

それに、資格取得という明確な「結果」があれば、一応社内的にも評価されやすいです。

そしてちょうど社内で、別の資格ですが「みんなチャレンジしよう!」みたいなパリピノリが社内で起こったので、それに乗じて私もSAAを受験することにしました。

結局、受験しようかな、と思っていてもなかなか重い腰を上げられないので、そういうノリに巻き込まれることは大事だな、と思いました。

ちなみに申し込み時点での私のAWS経験は3年ほどでしたが、システム全体の設計をゴリゴリに行うようなことはほとんどやっていませんでした。普段の業務内容は、アプリケーション開発と、カスタマーサポートをどっちもやっている感じです(なんでや……)。


勉強方法

SAAの勉強法としてよく名前の挙がる「黒本」ではなく、以下の書籍を購入して、通読しました。

また、あまり詳しくない範囲についてBlackbeltに目を通しました。

「黒本」でなかった理由は単純に書店を複数回っても発見できなかったからなのですが、結果的にはこれ一冊で合格できました。

さまざまなサービスが用途・役割ごとに紹介されていて、AWS学習のとっかかりとしても良い本だと思います。

「黒本」のように出題セクション( 「回復性の高いアーキテクチャを設計する」など)ごとに分かれていはいませんが、どのセクションで求められている設計に寄与するサービスかはサービスについて理解していれば自ずと分かるはずなのでこの構成でも特に問題があるとは思いませんでした。


さて実際の流れですが、私は上記の本(「対策本」とします)を3月14日の土曜日に購入しました。

そしてその翌日の日曜日に初めて開きました。近所のベローチェに行って、たしか2時間ぐらい勉強したと思います。そのときやった内容は、対策本を読むこと、それのみでした。

そして、飽きて眠くなったんで帰りました。この日は帰宅後も、「まあせっかくの日曜だし」と、1時間ぐらい勉強しました。天才ですね。この時点で、対策本で言うところのだいたい10章くらいまでの進捗度合いでした。

月曜日、退勤後に対策本を読み進め、13章まで進みました。

火曜日、もう眠くてそれどころじゃなかったので、勉強しませんでした。

水曜日、さすがにまずいな――と思って、対策本の14章についている模擬試験(全30問)を解きました。この時点の正答率は80%でした。


こうして、試験本番の木曜日を迎えました。

午前に出勤し、午後から試験を受けに行く、というスケジュールでした。

最後の追い込みとして、まず昼休みに20分ぐらいかけてBlackbeltの資料2本ほどに目を通しました。VPCとStorage Gatewayとかだったと思います。

そして、受験するテストセンターに向かう電車の中で、20分ほど、対策本のうち前日の夜に問いた模擬試験で間違えた問題に出ていたサービスについて書いてある章を一度読みました。


私の勉強法としては、こんな感じでした。

よくおすすめされるAWS公式の模擬試験(2,000円)やUdemyの対策講座およびそれについてくる模擬試験(1,200~1,500円ほど)はやりませんでした。

また、この試験対策としてのハンズオンもやりませんでした。

なのでまあ「やらなくても受かるよ」と無責任に言ってしまってもいいのかもしれませんが、勉強量は多いほうが本番前によくない緊張をしなくて済むので、たぶんやれるならやっておいたほうがいいです。


試験本番

私はPearson VUEのテストセンターで受験しました。

受付に20分前ぐらいに到着し、説明を受けました。

会場にあるパソコンで受けるのですが、当然ながら試験会場には何も持ち込めません(事前に渡されるメモボードとペンを除く)。荷物はロッカーに入れることになります。

「ティッシュも持ち込めないんですよね?」と訊ねると「部屋に入ってすぐのところにあるので持っていってください」と言われました。しかし、当然持っていくのは忘れました。

試験中にくしゃみが出なくてよかったです。


試験は130分65問なので、1問につき2分が与えられていることになります。

選択式でサクサク進めるので、基本的に時間は余ると思います。

問題には「後で見直す」フラグがつけられるので、ちょっと考えて迷う問題であれば、どんどんフラグをつけて次に進むことをおすすめします。後から見直す時間はたっぷりあるはずなので。

ちなみに問題文は、日本語を選んでいればもちろん全文日本語で表示されるのですが、やや表現が怪しいところなどがあります。この傾向は新試験に以降後しばらくはより顕著になる可能性があります。

英語の問題文も表示することができますので、適宜そちらを活用することをおすすめします。


問題が終わると、問題番号とフラグ有無や回答しているかどうかの一覧が出てくるので、これを参考に見直しや、飛ばした問題への回答をしていくことになります。

ちなみに私の場合は、この時点で残り時間が65分つまり半分程度でした。

ちょうどそのころ、雑音防止のために会場備え付けのイヤーマフをつけていたのですが、締め付けが強いせいで頭がめちゃくちゃ痛くなっていました。使う方は、気をつけたほうがいいです。


残り20分ぐらいまで時間を使って、回答を終えました。

せっかくなんで、よほど飽きたとかじゃなければ、時間はたっぷり使いましょう。

私は頭への締め付けと、飽きたのとで、ここで止めました。

ちなみに感触としては、対策本の模擬試験より難しかったです。

採点前は、受かるかどうかは半々ぐらいに思っていました。


試験結果

タイトルおよび冒頭でネタバレしているので何の面白みもないですが、合格でした。

こういう試験あるあるなんですが、会場では画面に合否が出るのみで、詳細は分からず、また何か合格通知がその場でもらえるわけでもありません。

あれ? 見間違っていなかったよな? と不安になること必至ですが、これは仕様上そうなので甘んじて受け入れる以外ありません。

反映までの時間は人それぞれだそうですが、最長で5営業日以内にAWS認定ページからスコアレポートが閲覧できるようになります。

私の場合は、試験終了後24時間時点で閲覧できるようになっていました。

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上図中にもありますが、試験のスコアは100~1000点で評価されます。そして合格最低スコアは720です。

試験結果は 100~1000 点の範囲のスコアでレポートされます。最低合格スコアは 720 点です。スコアによって、試験での全体的な成績と合否がわかります。スケールドスコアモデルは、難易度にわずかな違いのある複数の試験形式のスコアを平均化するために使用されます。

まあざっくり言えば、TOEICのスコアが10から990の値で示されるのと似たようなものだと思います。


結果は上図の通り、スコア820での合格でした。

イキるほどは高くもなく、「ギリギリだったわ~www」と何のためか分からないアピールするほど低くもない。

そんな、とても中途半端なスコアを取ってしまいました。

バズ的には失格ですね。

「100日後に死ぬワニ」ぐらいバズりたいんですけどね。

「塵も積もればバズになる」とか言うんですけどね。


ふりかえり

受験を終えての感想は、「もっとしっかり勉強しておけよ」以外ありませんね。

受かれば結果オーライと言えなくもないですが、やはり試験前になるとさすがに不安で心臓はバクバクいっていました。

緊張しやすいかどうかはその人の特性なのでとやかくいっても仕方ないのかもしれませんが、それでもそれを何かしら緩和しうるとすれば、勉強したという事実に基づく自信です。

また、その対象サービスがやたらと幅広いので、勉強することでみなさんにも得るものが何かしらあるはずです。

なので、まずはやっぱりちゃんと勉強したほうがいいのは間違いないと思います。


また、「かまちょ勉強法」が功を奏さなかったのも誤算でした。

「かまちょ勉強法」とは、前掲のツイートのように試験を受けるんですアピールを各所ですることでまず私が特定の試験を受けることを周知し、「落ちたら恥ずかしい」状況を作り且つそうならないよう裏で猛勉強する、という勉強法――正しくは「プレッシャーのかけ方」――です。

しかしそれは、私の「勉強方法」を読んでいただいても分かる通り、まったく効果がなく、試験直前のド緊張を生んだのみだったことが分かります。


自分を追い詰めないと勉強しない、と思っている方は、どうかそのやり方は、この日に試験を受ける! と受験日をまず確定させる、というレベルに留めていただくのが懸命かと思われます。


おわりに

というわけで、私の合格体験記は以上となります。

試験のための勉強期間は5日。

勉強時間は、8時間前後。

結果は合格。

わーい。


まあ、こんなナメたこと言っているのはやっぱり良くないのかな、と思うので、これからも精進したいと思います。

何はともあれ、ようやく「東京のエンジニア」っぽい記事が書けて、私は満足です。

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