日記230416

藍発熱から2日目。ところ構わず咳き込むので感染は抑えられそうもなく、そろそろ夏来も熱が出そうだなと思っていると夜中にやはり発熱。1時間おきに泣いてしまい、やっと寝たと思えば今度はまだしんどい藍が拠り所を求めて覆いかぶさってくるのでほとんど休めない夜でした。

今日のお昼はパンケーキ。私はアメリカンスタイルの、あまり膨らませないタイプが好きです。それをたくさん作ってたくさん重ねます。病み上がりに食べやすく、絵本に出てくるようなパンケーキの層に心も元気づけられる気がします。
焼いているといつも実家のホットケーキを思い出します。
こういう書き出しだと、お母さんのホットケーキが大好きで…と続くことが多いのですが、実は母はホットケーキを焼くのが苦手で、私も失敗したホットケーキが苦手でした。母は手間を省きたいのかボウルに入った生地の半分、2-3枚分の量をフライパンに流し込んだあと強火で一気に焼くのです。火が入りすぎて表面が真っ黒の、直径20センチはある苦いホットケーキをたっぷりのマーガリンと安いケーキシロップでごまかしながら食べるのが少女時代の私の休日でした。
そんなわけで、初めて自分でホットケーキを焼いた時は衝撃でした。袋の裏に書いてある通りに作ると袋の表のようなホットケーキが出来たからです。

今は私も袋の裏の作り方通りには焼いていません。少し薄めが好きなので生地をゆるめる為に油や水を足し、焼き時間を変えたりしています。それでも焦がすことはないし、失敗したら改善を試みるし、焦げたホットケーキを子供達に食べさせようなんていう考えは浮かびません。今から思うと、あの頃に黒焦げのホットケーキを私たちに与え続けた母は精神的なケアが必要だったのではないかと思います。でも、もう過去は戻りません。小さい子供だった私にはどうする事もできなかったし、それに責任を負う必要は全くない。
それに、今穏やかな日々を、私も母も過ごせているというのが当時お互いに一生懸命生きた答えなのではないかなと思います。正解と言えるかは分からない考えですが、ちょっと救われるので好きな答えです。

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