テレビお断り、な話。

退院してしばらくは体力が無く、食欲も沸かなくて、入院中過去一番減少した体重からなかなか増えませんでした。
術後の最悪な経過からやっと落ち着きを取り戻した今、食欲がとてつもないです。体重は着々と増えています。
病的に痩せるのは良くないことですが、あまりにも急激に体重が増えると体が重くて仕方ないです。でも食欲が抑えられません。
今日も白飯にふりかけかけて食べるのが最高に美味いです。

前日母と甘味処に立ち寄りデザートを食べていると、テレビのロケ隊らしき一団がやってきました。メディアで何度も取り上げられている有名な老舗なので、何度かロケ隊に遭遇したことがあります。
絶対にメディア関連に掲載されたくない、インタビューもされたくない、動画なんてもってのほかな私は、そういう一団に遭遇すると、出来るだけ気配を消します。そういう人は少数派ではないと思いますが、私には特別な理由があります。大学を出てすぐ、テレビ局で働いていたからです。
当時の同僚の中には、ディレクターやプロデューサー、総合演出等々、エンディングテロップで名前を見る人もいます。決して喧嘩別れして辞めたわけではないのですが、テレビ業界の裏側を色々と見てきた身としては、どんな形でも関わりたくないのです。
ただ、最近は私のような中年でさえYoutubeにまみれていますし、若者のテレビ離れは深刻だと思います。辞めていった当時の同僚も多いであろう中、テロップで名前を見かけると、ああまだ頑張ってるんだなあと頼もしく思うこともあります。
でもあくまでもエールを送るのは、心の中でだけです。存在は知られたくないので、どんな些細なメディア露出もこれから避けていくつもりです。

何となくお察しかと思いますが、業界を辞めたのは体を壊したからでした。今はどうかわかりませんが、当時のテレビ業界はブラック企業のテンプレみたいな場所で、安月給な上に休みはほとんど無く、局に寝泊まりする事も多かったです。
それでも、学生時代の夢だったテレビ業界に一度でも触れられたことは、今となっては良い思い出ですよ。

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