「逆プロット」という荒技が生まれた話。

明日は小腸造影剤の検査があります。
初めてやる検査なのですが、先生からの説明では「鼻からチューブを入れて造影剤流して、そのあと多少動いてもらわなきゃいけないから、鎮静剤は使えないんですよね」との事だったので、以来ずっと憂鬱でなりませんでした。胃腸の検査関連はこれまで鎮静剤ありきでやってきたのです。
説明を聞いてるだけでオエ、となったのですが「かくかくしかじかな検査をするんよ」とあいぼうに説明したら話の途中から「おえっ、ウエーっ」と聞く耳を持たなくなりました。
明日は頑張ってきます。帰りにケーキでも食べちゃおうかしら。

プロットをずっと練っていても何も始まらないので、早速小説を書き始めました。
私は几帳面な性格ではないので、プロットをガチガチに固める書き方は向いていないことを思い出しました。まだ500文字程度しか書いていないのに、プロットとは違うキャラクターが登場したのです。でも明らかにその方が面白いと思ってしまったのです。
大まかな話の流れと、核となりうる登場人物さえ決めてしまったら、あとはもうひたすら書いていく方が進む気がしました。
これはもう人それぞれなんだと思います。ガッチリ固めたプロットが無いと書き始められないタイプの人もいるでしょう。起承転結構成ではなく三幕構成の方が書きやすかったり、一番書きたい部分だけ先に書いてしまって、後から肉付けして完成させていくタイプ等々。ちなみに私は2万字くらいの短編なら頭から順を追って書いていかないと書けないタイプのようです。
これが長編になってくると、記憶力が残念な上に、まともなプロットが存在しない弊害として、前に書いた話の内容を忘れるという事故が起こります。自宅を出たはずの主人公が自宅のベッドで目を覚ますという、日常を描いているはずが突如SF作品に変わるのです。文字数が数万字単位になるとこういう現象が度々起こります。
そこで長編を書く時は、何を書いたかを各ブロックごとであらすじっぽくまとめておく「逆プロット」という、謎の手法を習得してしまいました。書いているうちに何を書いたか忘れて整合性が取れなくなった場合はその逆プロットを読み返し、前を直すか後ろを直すか、その時の気分や面白さで決めて書きます。

一見物凄く頭良さそうで効率的なことを言っているようですが、一番良いのはやはりプロットをしっかり固めておいて、それをもとに執筆することだと思います。書きたい事が確定しているならそれがベストです。
要は私の記憶力の弱さとものぐささ、そして気分屋な性格が生み出した荒技なので、オススメはしません。でもやっぱり、自分で物語を生み出す行為は無限の可能性があるから楽しいですね。
さて明日の検査のため絶食時間帯に突入したので、今日はもう寝るとします。

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