見出し画像

【偏愛マンガトーク】メモ魔フェスイベントレポートvol.9

メモ魔フェス2021イベントレポート第9弾は「偏愛マンガトーク」です!
読書ゼミが主催するイベントで、今回参加するのは、ふっくん、おかみさん、まみさん、しょうたさん、にしじーさんの5名になります!

まずは自己紹介と、最近読んでいる漫画の紹介から。

◇ふっくん→「スキップとローファー」今年1、2を争うくらい好き。
◇おかみさん→「東京リベンジャーズ」幅広く漫画を読んでる。
◇まみさん→「ファイブスター物語」現在も唯一買い続けている。
◇しょうたさん→「ゴールデンカムイ」など色々読んでる。
◇にしじーさん→「ブルーピリオド」圧倒的に面白いストーリー。


今回のイベントのトークテーマは「人生に影響を与えた漫画」です。
さっそく紹介していただきましょう!

「BANANA FISH」@まみさん

画像1

まみさん(以下:ま)「最初に読んだのは中学生くらいの時だったんですけど、私のヒーロー像が決まったのがこの作品でした。圧倒的に才能に恵まれてて、美しさもあって魅力的な存在なんだけど、どこか心に闇を抱えていて葛藤する旅をしているようなヒーロー像に惹かれたんでしょうね。自分の作品づくりの原点にもなってるような気がして。私の中の三大漫画の一つです。」

ふっくん(以下:ふ)「漫画を読む前と読んだ後で、具体的にどんな変化がありましたか?」

「この作品を読んで、アメリカってロクな国じゃないなって(笑)。輝かしさと闇のギャップが大きい国なんだなと知りました。だから、日本最高だなって。I LOVE JAPANの価値観が強くなりました。」

にしじーさん(以下:に)「僕、Amazon Primeでアニメ版を見ました。最後が悲しくてね…すごく感動しました。」


「東京喰種」@おかみさん

画像2

おかみさん(以下:お)「この作品、一部と二部に分かれていて。一部は喰種(グール)側、人間を食べる種族側の視点で描かれているんですけど、二部では人間側、つまり喰種を倒す組織に主人公が入り、全然違う視点で描かれているんです。

喰種にとっては人は食べ物でしかない。食べないと生きていけない。でも、人にとって喰種は退治しないといけないものなので、圧倒的に敵対している。

立場が違うから敵に見える。色々なものの見え方が変わって来る。主人公は喰種側と人間側の両方を行き来したことで、共存できる世界をつくろうと願うという物語なんです。」

「漫画を読む前後で、物事の見方の変化があったという事ですか?」
「そうですね。簡単に否定しちゃいけないなって思いました。その人の思いや立場があったりするんだなと。」

「人種差別や障がいの有無などへのメタファーなのかなという風にも捉えられそうですよね。」
「まさに。」


「ゴールデンカムイ」@しょうたさん

画像3

しょうたさん(以下:し)「アイヌ民族の文化について学べて楽しいなと思いました。食事のシーンが出てくるんですけど、ウサギやリス、クマを獲って食べる時に、「ヒンナヒンナ」って言うんですよ。

生き物への感謝がある。生き物が現れなければ自分達は死んでしまうという感謝の部分がすごく印象的で。

それまでは食事への感謝はあっても、鶏肉を食べる時にニワトリを想像したりとか、そこまでしなかった。(漫画を)読んでからはそういう所にまで感謝するようになりましたね。そこに影響を受けました。」

「読む前と読んだ後で、どんな価値観の変化がありましたか?」
「アイヌ民族に興味を持って、北海道に行きたいなと思ってます。網走監獄とか、よく出てくるので。文化に触れたいと思います。」
「私北海道出身なんですけど、積丹半島に神威岬という場所があるので、ぜひ行ってみてほしいです。」


「ひゃくえむ。」@にしじーさん

画像4

「100m走に命を懸ける男達の話です。『何のために走るのか?』という問いに辿り着くまでの葛藤とか、色んな選手との出会いとか、勝負とかが本当に熱く描かれていて、100m走でこれだけ熱く、綺麗な終わり方をさせる漫画って本当に素晴らしいなって。

努力っていうものが軽く扱われる風潮の中で、「努力ってこういうものなのかも知れない」とか、「一つのものに打ち込むってどういう事なのか」っていうのを考えさせられて、胸が熱くなりました。」

「『努力』っていう言葉って、グラデーションあるじゃないですか。結構チープにも聞こえるし、血や汗が伴った努力っていう部分もあると思うんですけど、その辺に自分の考え方が変わった部分があったんですか?」

「そうですね。自分のために、楽しみながらやっていく努力の在り方もあると思うんですけど、双方のやり取りの中で生まれてくる努力というのもあるなと思ったんです。小宮が出て来なかったら、トガシは努力をする事が多分なかったと思うんです。

「価値観としてはどんな変化があったんですか?」
「僕、マラソンしてるんですね。『100m走は人生の縮図だ』ってこの漫画では言ってるんですけど。『何のために走るのか?』の答えを、この漫画では一瞬に懸けるもの、『何のために生きるのか』に紐づけているんです。他者からの評価ではなく、自分がもっと真剣になれる事をやっていこうという気持ちにさせられたのは、この漫画を読んでからですね。」


「徒花」@ふっくん

画像5

「上・中・下巻の三巻あるんですけど、同じ事件を違う人の立場で描かれるんです。主観の視点と客観的な事実、それに紐づける意味によって見え方って変わって来るなと思いました。自分に見えている世界が全てじゃないというか。

人によっては、同じ事件でも意味づけの仕方によって捉え方や受け取り方、伝わり方も変わってくる。自分だけの世界にいない事がすごく大事だなと思っていて。当然、自分と同じ人間というのはいないから、他者との違いをきちんと認めて、それを尊重し合えるような広い人間観というか。そういったものを身に着けて生きていきたいなと思いました。」

「ふっくんは一緒にストーリーメイクをやってて。俯瞰で、神の視点で見るのが得意だから、主人公の視点に降りて行って、デュアルアングルで見ているのは、ふっくんの創作にも良い影響のあるインプットだなと思いました。」

「そうですね。共感したんですね、僕はこの作品に。自分の長所が、メタ的に周りを見られる事だと思ってて、この作品自体がそういうストーリー展開をしていくので、そういう所で感情移入できたのかもしれない。それを鮮やかに展開していく所に魅力を感じたんですよね。僕もこんな面白い話を書きたいなと思います。」


紹介できなかった偏愛漫画

「今日お話できなかったもの、泣く泣く削りましたという漫画があったらぜひお聞きしたいです。」

「めちゃめちゃありますね(笑)。『ブルーピリオド』もそうだし、『宇宙兄弟』も。『SLAM DUNK』をきっかけにバスケ部に入ったりとか。漫画の影響は大きいですね。『寄生獣』も名作ですね。」

「これ(『BANANA FISH』)と『20世紀少年』で迷いました。あと、皆さん(の興味)からは外れるかと思ったので『ガラスの仮面』はやめました。」
「確かに、今日メンズばっかりになっちゃいましたね。」

「僕、『徒花』と悩んだのが『エヴァンゲリオン』です。漫画の展開って、アニメとも新劇場版とも違ったりして。エヴァはカルチャーショックみたいな感じでしたね、初めて読んだ時は。」

「僕は『GIANT KILLING』です。サッカー漫画なんですけど監督にフォーカスを当てていて。選手とのコミュニケーションとか戦術とか、勉強になるなって。」

「ヒロアカ(『僕のヒーローアカデミア』)とか『弱虫ペダル』とか『ハイキュー!!』とか、そこら辺が最近感動するなって。あとは『ひぐらしのなく頃に』とか。そういうのも好きですね。」


皆さんまだまだ語り足りないという雰囲気で、今回のイベントは終了。
この続きは「読書ゼミ」または「エンタメ部」で開催されるかも、とのことです!
自分もぜひ語りたい!という方、または皆さんの偏愛を聞いてみたい!という方は、読書ゼミのふっくん、またはエンタメ部のおかみさんへご相談ください♪

次回は「IPPON選手権」をお届けします!
笑いの頂点を目指す猛者達の熱きバトルの様子をレポートします。
お楽しみに!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?