traveria approach!!〜3話 瀬戸内の目印 香川の宮

目を覚ますと窓から広がる海と島々、
普段は聞かない音が床下から聞こえてきます。

みなさんこんにちは、
みうみです。

私は今、東京から寝台特急に乗って
四国のとある場所に向かっていました。

今回は1人じゃなくて…
れなさんも一緒です。

「やっと起きたね」
「ふぁ〜 れなさんはいつから起きてたのですか?」
「岡山に着く前くらいには起きてたよ
 せっかくだし、出雲と瀬戸の切り離しシーン見たいから…」
さすが鉄オタと私は思いながらこの話を聞いていた。

れなさんが引き続き話した。
「瀬戸大橋とは、岡山県と香川県と間にある島々を結ぶ全長9368m の6つの長橋を総称した名称で上が高速道路、下がJR瀬戸大橋線が通っているよ。」
この話はとてもためになると私は思いました。

今回の目的地はというと
香川県琴平です。

はじめはれなさんが行きたいと言っており
ぜひ私も行きたいなと思っていたので
ついてことにしました。

今日は瀬戸が琴平まで延長運転日で
少し時間がかかるけど1本で行けるのは
とても便利だなと思いました。

「思ったよりも時間があってゆっくり出来たね」
「楽しみはここからだよ!とっておきの予定立てたから楽しみにしててね」
れなさんは嬉しそうにそう言ってます。

琴平駅の改札を出ると
とても風情がある駅舎だなぁと思いながら
目的地へ向かいました。

到着したのはうどんと書かれたのぼりがあるお店で予約をしていたようで名前を伝えて中へ入りました。

時間になって始まると
うどんの話が始まって…
もしかして、ここってうどん作りを学べる所
だと思いました。

先生は明るいお母さんで
この時間の参加者は私みうみとれなさん
あと、もう1人若い女性の計3名です。

手順はうどんを伸ばして、切って
完成する手順で
作ったうどんは茹でて頂き食べることしました。
もう1人の女性はお持ち帰りのため
先に外へ行きました。

「まさかうどんを作ることになるとは思ってなかったからビックリしたよ!」
「香川といえばうどん、調べてたらとても私もやってみたいって思ったから入れてみたんだ」
「とてもうどん美味しいね!琴平に来て良かったよ〜」
「まだ早いよ」
と話しつつうどんを食べ終え、
お土産のうどん作りに役立つ物も頂きつぎの目的地へ向かいました。

次は金刀比羅宮ことこんぴらさんへ

駅近くは商店街のように
お土産物、食べ歩きグルメなど
いろんなお店が並んでいましたが、
大きな門を過ぎたくらいから
お店はなくなり、ただひたすらに階段が続くようになりました。

初めは2人で話しながら登っていましたが、
途中からまだ着かないのかなと思い始め、
どんどん疲れてきました。

「あと何段残っているのですかね?」
「半分くらい来たんじゃないかな?
 頑張って登り切ろうね」

途中で神馬という馬がいてびっくりしたり、
休憩したりしてやっと本殿がある場所まで
辿り着きました。

「はぁ はぁ はぁ やっと本殿に着きましたね」
「はぁ はぁ ここまで想像以上に長かったね。とりあえずお参りしようか」

お参りが終わり少し移動した場所で
「ここの景色とても良いですよね!ちなみにれなさんは何をお参りしたのですか?」
「それは秘密だよ!みうみは何をお願いしたの?」
「私も秘密です…
と話している時声をかけられました。
「もしかして、先ほどお会いした方ですよね?」
目の前には先ほどのうどん作りの時に見たことある女性で、2人はうなずいた。
「やっぱそうやと思ったで!
 なんか見覚えあるわってなっていきなりでごめんな〜!あの時見てて気になっとったら声かけたんや〜」

2人はえっという顔をして顔を見合わせていました。

「良かったら降りる時一緒に着いてってええかな?」

顔を見合わせ
「大丈夫ですよ!上りで疲れているのでゆっくりでも良いですか?」

「ええですよ!」

という事で下りは3人で一緒に行くことになりました。

道中では、3人の出身地の話やどうして琴平に来たのかなど多くのことを話していると
気がつけば琴平駅近くに着いていました。

「またどこかで会えると良いですね」
「私もそう思うで!連絡先渡しておくから
 ぜひ連絡してな!」

この出会いが人生を変わることは
現地点では誰も知りませんでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?