AIとの共創時代にはエンゲージメントアーキテクトという職種が必要ではないか?
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部の篠田ゼミでのワークショップ的なのに参加した時に知り合った株式会社ゆめみ取締役CHROの太田さん。Facebookのタイムラインに「生成AIは人事の仕事をどう変えるのか?」というテーマでXスペースにて開催していたので、帰宅中の電車の中で聞きながら色々と妄想。この内容をnoteにmemoとして書き留めておきます。この記事もAIとの共創です。
AIとの共創で生まれるワークスタイル
AIによる効果的な人材配置
従業員一人ひとりのスキルや個人都合のスケジュール、体調やモチベーション状況などをの情報を、AIにより最適な人材配置を行う世界。
この配置は固定的ではなく、状況に応じて柔軟に変化し、生物のように有機的に機能させるイメージ。
さらに個社を越えて、複数企業間での”効果的な人材配置”の活用の可能性も広がります。
人間性が重要なエンゲージメントアーキテクト(Engagement Architect)
AIを駆使して人材を最適化をやりすぎると、人間がAIの歯車のように成ってしまう可能性があります。そこで、「エンゲージメントアーキテクト」という新しい職種が人事の領域に必要と考えています。
「エンゲージメントアーキテクト」は、人間力を持って、働く人が気持ちよく働けるように、従業員同士の関係性や働く環境をデザインしていきます。従業員のエンゲージメントを高めるために、職場環境やチーム構成をデザインする専門家です。
カウンセラーやエージェントを掛け合わせた職種かもしれません。
AIとの共創で人事領域のアップデートが始まる
組織管理のアップデート
従来の人事は固定的な組織構造に基づいて人材を配置し、長期的な計画に基づく管理を行っています。
アップデート後はAIがリアルタイムで個人の様々な状態を把握し、有機的な人材配置を実現します。そして「エンゲージメントアーキテクト」が働く場所の心地よさをデザインしていきます。
労働環境とワークスタイルのアップデート
従来の人事は、国などで定められた労働時間や働き方に基づいて管理しています。
アップデート後はAIが個々のニーズを分析し可視化します。その情報を基に「エンゲージメントアーキテクト」が快適なワークスタイルを企業と個人の双方に提案していきます。
複数プロジェクトの管理のアップデート
従来の人事は各プロジェクトごとに人材を配置し、主に固定的なリソース管理を行っています。人材の移動も時間がかかります。
アップデート後はAIが複数プロジェクト間の稼働状況やスキルを一元管理し、そのタイミングでの最適なリソース配分を実現します。プロジェクトの優先度に応じて、現在よりもはるかに高度で柔軟な人材配置を行います。
報酬と評価のアップデート
従来の人事は定期的な評価制度に基づく評価とそれに準じる報酬です。
アップデート後はAIがリアルタイムでパフォーマンスデータを分析し、個々の成果や貢献度に基づいた公正な評価と報酬制度を実現します。さらに「エンゲージメントアーキテクト」が個々のメンバーのモチベーションを高めるためのインセンティブをデザインし企業に交渉を行います。
成長とキャリア開発のアップデート
従来の人事は固定的なキャリアパスに基づく昇進やスキル開発します。
アップデート後はAIが個々のスキルやキャリア目標をトラッキングし、最適な成長機会のプランのたたき台を提案します。それを基に「エンゲージメントアーキテクト」が個々のキャリア開発を支援するためのカウンセリングを行い、メンバーが自己実現を図れるようにサポートしていきます。
チームのダイナミクスとカルチャーのアップデート
従来の人事は組織文化の維持や固定的なチーム構成に基づく管理。ミッション・ビジョン・バリューやパーパスなどを大切にします。
アップデート後は、まず個人、そしてプロジェクトごとに最適なチーム構成やパーパスなどをデザインします。この領域は「エンゲージメントアーキテクト」が行うイメージがあり、現時点ではAIではまだ難しいのではないでしょうか。
まとめ
人事領域に限らずAIによる効率化・最適化が進みすぎると、人間が機械の歯車のように感じてしまう可能性があると思っています。それすらない、考えない人が増えるかもしれません。
それを防ぐために「エンゲージメントアーキテクト」という新しい職種が必要ではないか?というのが本日の内容です。この専門家は、従業員同士の関係性や働く環境をデザインし、従業員が気持ちよく働ける環境を整えます。
人事領域に新しい職種が誕生することで、従業員一人ひとりの成長を支え、働く人々が最大限のパフォーマンスを発揮できる環境が整います。AIとの共創による新たな人事の時代がくるのではないでしょうか?
アレとソレを組合せてみたらコノ課題を解決できるソリューションができるよね?と言うパズルをやるような思考回路です。サポートして頂いた費用は、プロジェクト関連の書籍購入やセミナー参加の資金にします。