好きな人に告白して電話で丁寧に断られた 悲しくて悲しくて タバコが吸えない代わりに蚊取り線香を買った あの人が花火に持参していたから。 古い部屋にも焚いたあとがあったのを思い出して ライターも買った。 買うだけで少し悪いことしてるみたいな気になる タバコは当分無理なんだろう ライターで火をつける こんなに力がいるんだと思った 煙があがる 懐かしい匂い 少し目が痛い なんだこれ 弔いなのか 使い切るまで忘れられないのかな 今日はクーラーじゃなくてあの人みたく窓を開け
さて 生きるのがつらくなってきた 仕事が増えてきて全てを把握できなくなり ついに職場の上司の前で相談しながら泣いてしまった 仕事量に加えて 1番仕事でもメンタルでも心から頼りたい人から精神的独り立ちをしなければならなくなった (理由の大半はここにあるが今度書き留めたい) しかしもう大人なので うまいこと切り替えて生きてゆかねばなるまい。 分身ができればよいのに。 もう1人の自分と肩を叩きあって仕事を頑張りたい きっと1番の理解者になれるよ しかし分身はできない ではつ
メガネを外して眠るとき 視界のボヤけと窓の明かりの角度のせいでまるで前の家で寝てるかのような視界になったとき 忘れかけていたその部屋の家具の位置、かつての日常の動線までも思い出す 体も視点も動かさない ただし精神が懐かしげに昔の家を間取りをなぞって夜の散歩を始める。
また髪を切りたくなってきた。 ピンタレストで見る女の子のショートカットは自分でやってみると大抵前髪が邪魔である。ただでさえ短いのにさらに髪を梳いてさっぱりとしたい。 今回は前髪が伸びてきたパターン。 おろしてた前髪をかきあげて七三に分けると童顔が女性の顔になる。 少年のシャツが似合わなくなる。 いつもはしないメイクが映える。年相応に見える、かもしれない。 女装もしたいときがある。シルバーのイヤリングをつけ朱色のアイシャドウをつけたい。爪も塗ってみたい。伸びた髪を耳にかけて
会社の同期から下の名前で呼ばれるようになった。ほぼはじめましてなのに。よく言えばドキドキする、悪く言えば心臓をギュッと握られたような気がする。 大学時代はあだ名で呼ばれていたから社会人になって久々に本名で呼ばれるということを思い出す。 下の名前で呼ばれる、呼ぶことにこんなにも抵抗があるのは自分だけだろうか。自分の名前がきらいな訳じゃない、むしろ好きだ。しかし距離が近い。いきなり私に踏み込んでくるなんて。私はそんなに踏み込めないし。そんな呼び方をされると私のあなたの扱いが私