見出し画像

痒みはどうしたらおさまるのか?

皮膚トラブルとは無縁だったのですが、ここ2年くらい、夏になると、下着のゴムが当たる部分が赤くかぶれてしまうようになりました。

加えて、トレッキングをするときに、夏用のサポートタイツをはくと、ぴったりと締め付ける素材の生か、お腹や足首が蕁麻疹のように赤くなってしまって、とっても痒いのです。

以前にある女性スポーツ選手を取材した際、同じような悩みをお聞きしたことがありました。若いころはそんなことはなかったのに、40歳を過ぎたころから炎症が起き始めたそうです。

年齢を重ねるとともに、肌のバリア機能が衰えていくため、汗や着衣の締め付け、こすれなどで、痒みや蕁麻疹が起きることは多くなっていくと聞きます。寄る年波には勝てないのね、とちょっと悲しくなります。

なんで痒くなるんだ?

しかし、痒いって本当に辛い。我慢ができないんです。掻くと炎症が悪化するのでダメだとわかりつつ、ついつい掻きむしってしまい、どんどんひどくなってしまいます。そんな経験ありませんか。

ところで、掻くという行為って、不思議じゃないですか?掻きむしって、肌が傷つき、時には血が出ちゃうくらいまでやめられない。この掻きむしるという行為は、なぜか気持ちがいいんですよね。そして、掻くと、痒みも一時収まる。自分で自分を傷つけないと、収まらない痒みって、しくみとしておかしくないですか?(こんなこと考えるの私だけ?)

ともかく、掻く行為をなんとかやめられないだろうか、と思い、調べてみたら、こんなサイトがありました。

痒みのメカニズムが、完結に書かれていてとってもよくわかります。

痒みは、異物が肌に付いたときに、痒い!と思うことで、肌に何かついているよ!と知らせてくれる、生体防御反応なのだそうです。

掻くと痒みがおさまるのはなぜ?

なぜ、引っ掻くと痒みが鎮まるのでしょうか。

上記のサイトの受け売りですが、『最近の研究から、皮膚から脳へ感覚情報を伝える中継地点の脊髄のなかで、痛みの神経回路はかゆみを伝える神経回路を抑制することが明らかにされました。すなわち、かゆいところを引っ掻くと痛みの神経回路が活動し、それがかゆみの神経回路の活動を鎮める』のだということです。

掻きすぎると、それが痛みとして、脳に伝わり、痒みがおさまるというのです。そこで、私は思いました。蚊に刺されたときに、キンカンやムヒを塗るとスーっとしたり、ときには沁みて痛いですよね。あれは、蚊の毒を中和しているだけじゃなく、痛みに、痒みを止める効果があったのかもしれません。なるほど、ならなにも、引っ掻いて肌を傷だらけにしなくても、痛みの刺激を与えると痒くなくなるんだな、よしわかった、と私は思いました。(私の痒みに対する私の見解です。正しいかどうかはわかりません。)

そこで、炎症箇所には、以前に同じ炎症でもらった薬を使いつつ、そこが痒くなったら、とりあえず周囲にムヒを塗ってみることに。(炎症部分に直接塗るのはちょっと心配だったので)すると、あの、スーッとして、ちょっとジンと痛い感覚が起こるとともに、痒みが必ずおさまりました

痒みにムヒが効くのは、子どもでも知っていることですよね。でも、痒みと痛みのメカニズムがわかった上で、できることを実践してみると、脳に刷り込まれたせいなのか、本当によく効きました。腹落ちして、実践すると、効果百倍ということです。(自己暗示に弱いだけかもしれませんが 笑)とにかく、こうして、私は、やたらに肌を引っ掻くのをやめることができ、炎症は徐々に快方に向かっています。よかったわ。

年齢を重ねると、今までなかったトラブルに色々見舞われます。でも、そのたびに、新しいことが知れたり、体得できたりして、悪いことばかりではありません。人生、へえ、面白いなあということの連続です。

こちらの雑誌でお仕事をいただいています。ぜひお読みいただければ嬉しいです。


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?