秋元、富士山登頂したってよ
2年前、突然心不全で入院した夫。すっかり元気になり、この夏、富士登山にチャレンジ。お鉢巡りをして日本最高地点に立つことができました。
富士山を目指した理由
単身赴任で奈良で独り住まいをしていた夫が、突然、心不全になり、1か月弱入院したのが、2017年3月のこと。原因は心房細動。入院中には脳梗塞も起こし(軽度で後遺症はありませんでした)一時はどうなることかと心配しました。でも、その後、東京でカテーテル手術を受けて順調に回復。健康のために、と昨年から夫婦でトレッキングを始めました。
実は、夫の手術の1か月ほど前、私はHERS誌のお仕事で、星野や富士さんのグラマラス富士登山 の取材で、2回富士山に登りました。人生初の登山が富士山。無謀にもほどがあります。もう辛いのなんのって、マジで泣きました。仕事じゃなかったら、絶対に登りませんでしたね。
でも、6合目から下界を見下ろしたときの圧巻の風景、山小屋から見た星空、ご来光、登頂したときの達成感はすばらしく、山好きの夫が元気になったら、ぜひ、これを体験してほしいなと思っていたんです。
夫婦で山歩きを始めて1年2か月。体力もついてきたので、この夏、富士山にチャレンジしようと決めました。
準備
ポイントその1
参加したのは、以前取材でもお世話になった、ガイドの近藤さんが主宰する、「ごうりき」さんのツアー。高山病のリスクがあるので、ゆったりとしたペース配分をしてくれるガイドさんが必要なんです。
ポイントその2
快適な山小屋に泊まれるのも、初心者にはありがたいもの。ごうりきさんなら、人気の「東洋館」に宿泊できます。
ポイントその3
梅雨が明け直後で夏休みの前の7月20日すぎごろがオススメ。週末登山はひどい渋滞なので、絶対に避けるのが賢い選択。日曜日出発はオススメです。
山の道具は、一通り持っているなら、特に買い足すものはありませんが、ザックを背負ったままで、手軽に水分補給ができるハイドレーションだけはあると便利。
ちなみに、私は、初登山のときから、山グッズの多くを「好日山荘」さんで購入しています。スタッフさんが山の知識が豊富で「富士山に7月に登るなら必要なものはこれとこれ」と手際よく教えてくれて、頼りになるんです。これから道具を揃えるという方にはオススメです。
登山当日
車を富士山パーキング(広くてすいていました)に駐車し、シャトルバスで5合目に向かい昼食。出発は14:30。ゆっくりゆっくりのペースで、途中富士山についてのお話を聞きながら登っていきます。
このゆっくりゆっくり というのが実は素人には結構難しいんです。勢いに任せどんどん登ってしまうと、体が高度に順応できなくて、高山病になるリスクが高まります。
高山病の予防は
① ゆっくり登る
② 深呼吸をし続け、十分に酸素を取り込む
③ 水分をこまめにとる
おしゃべりしながら歩くくらいがいいそうです。
そうして、夕方18時ごろ、山小屋『東洋館』に到着。9時からたっぷり4時まで寝て、翌朝テラスからご来光を望みました。頂上でご来光を見るために、多くの人が、夜中に行列をなして登っていきますが、どこで見ても同じ風景なのだそう。朝焼けの中で歯を磨き、テラスでのんびりとご来光を拝むのは最高でした。
2日目
5時に東洋館を出発し、あとはひたすら、岩場や坂を上るのみ。
それでも振り返ると見える景色に癒されます。
そうして、10:30 富士山頂に到着しました。v( ̄Д ̄)v 終わった。拍手!!!!
GOALかと思いきや
私はここで、GOAL!のつもりした。
ところが、夫と、ツアーに参加していた女性2人組は、富士山の火口を回るお鉢巡りのオプションを希望。日本最高峰の剣が峰まで行くというのです。家族3人で参加していたママさんも行きたい!とヤル気満々。え、え、みんな行くの?じゃあ私も行くか。。。。
さらに1時間半をかけて火口を一回りしました。
こうして、めでたく最高地点に立つことができました。
ごうりきの近藤さん、ツアーのメンバーのみなさん、ありがとうございました!
まとめ
帰りは大雨に降られてぐったりでしたが、ツアーのメンバーに背中を押されて剣が峰まで行かれたのは本当にいい経験でした。
この登山を目標に、少しずつ高度を上げて、これまでのべ50もの山に登ってきました。最初は低山でも、ひどい筋肉痛になったり、疲れすぎて転倒したりもしましたが、最近ではだいぶ体力がついてきました。入院以来、すっかり筋肉が消滅していた夫のトレーニングにも、山遊びは最適です。
50代半ばにさしかかり、人生の下り坂にいるような寂しいものを感じることもなくはありません。でも、山は、登れば登るほど、力がついてくる。目標をもって、一歩ずつつみあげれはば、今からでも、まだ成長できるんだなあと実感できます。
これで、今年の夏の目標を1つクリアしました。さあ、次に向けて、また歩き出します!
ちなみに私はこちらの雑誌でお仕事をいただいています。よろしければ、こちらもぜひ。
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