[2019年6月]ニューソウルセレクション
2019年6月リリースのアルバム、EPの中からからSoul/R&Bのニューカマー、インディペンデント、インディーアーティストの作品を中心にグッときた作品を独断と偏見でセレクト。
Alfie Templeman - Sunday Morning Cereal
イギリス・ベッドフォードシャーの16歳の宅録アーティストAlfie Templemanの4曲入りの2nd EP。SoulやHip Hopの影響も感じられるレイドバックなインディーポップ。Mac DeMarco, Yellow Days好きにオススメ。
Andrew Applepie - Earth Ran Out Of Disk Space 1
ベルリン出身のオルタナティブポップアーティストAndrew Applepieのニューアルバム。実験的で遊び心溢れる彼らしい作品。
Brijean - Walkie Talkie
Toro Y MoiやU.S.Girlsらのバンドのパーカッショニストとしても知られるBrijean MurphyとプロデューサーDoug Stuartが組んだカリフォルニアのベッドルームディスコユニットBrijeanのデビューアルバム。ラテンの16ビートに乗った気怠そうなボーカルは今夏の夜のお供にピッタリ。
Crumb - Jinx
ブルックリンのサイケロックバンドCrumbの待望のデビューアルバム。
Daisies - What Are You Waiting For?
ワシントンのグループCCFXのメンバーらによる新しいエレクトロポッププロジェクトDaisiesのデビューアルバム。
Dabeull - Initimate Fonk
FKJのライヴのサポートアクトなどでも知られるパリのプロデューサーDabeullの5曲入りEP。80年代を思わせるメロウなディスコブギーチューン。
Dizzy Fae - NO GMO Mixtape
ミネソタ州のクィアアーティストDizzy Faeの2ndアルバム。Kelela好きにオススメしたいエレクトリニックR&B。
Flwr Chyld - Iridescent Luv
アトランタのプロデューサー/ソングライターFlwr Chyldの2nd EP。The Internet好きにおすすめしたいエレクトロニックソウル。
Grebes - House Creature
ヴァージニア州のインディーポップアーティストJacob Ungerleiderのソロプロジェクト。Triathalonらを抱えるインディーレーベルBroken Circlesからリリース。
Hugo Cottu - Portfolio
ロンドンの21歳のシンガーソングライター/プロデューサーのHugo Cottuの6曲入りのデビューEP。客演にスウェーデン出身ロンドン在住のソウルシンガーLoria Bobanが参加。Tom Mischを彷彿とさせる甘いギターラインが印象的なベッドルームソウル。
Jean Deaux - Empathy
Smino, Sabaらの作品への参加で知られるシカゴの新人Jean Deauxの2nd EP。Kehlaniや4月にデビューアルバムを出したイギリス・バーミンガム拠点の注目プロデューサーROMderfulらが客演で参加。
Jordan Rakai - Origin
オーストラリア出身のネオソウルシンガーの3rdアルバム。数年前から拠点をロンドンに移している。かねてより親交が深かったTom Mischに呼応するようにネオソウルの枠には収まらないメロウなポップス性をより深化させた作品。
Jordan Ward - Valley Hopefuls
LA拠点のR&BシンガーJordan Wardのデビューアルバム。ボサノヴァやレゲエのリズムを打ち込みのスムースなトラックに取り入れたオルタナティブR&B。
Jye - Piccadilly Perfume
オーストラリアのインディーポップシンガーJyeの2nd EP。
Kainalu - Lotus Gate
ハワイのプロデューサー/シンガーソングライターTrent PrallのソロプロジェクトKainaluの1st アルバム。日本語を使ったアートワーク、スクリューの効いたヴォーカル、ファンキーなビートは正しくチルウェイヴの特徴だが、本人はsoundcloudでMeditation Funkと言うジャンルタグをつけている。ちなみにKainaluはハワイ語で「波」を意味する。
Lauren Desberg - Out for Delivery
7月に来日予定のLA出身バークレー卒のジャズシンガーLauren Desbergの2ndアルバム。
Livia Nery - Estranha Melodia
ブラジル・サルヴァドールで生まれ、バイーアで活動した後、現在はサンパウロ拠点のシンガーソングライター/プロデューサーLivia Neryのデビューアルバム。本国でさえあまり話題になっていないが紛れもない大傑作。Rubel「CASAS」以来の衝撃。ブラジル音楽の新時代を予感させる作品。
Max Jury - Modern World
ロンドンのシンガーソングライターMax Juryの2ndアルバム。本作のプロデュースは先月ニューアルバムを出したRhyeの元メンバーでYunaやNiiaのプロデュース、Coco O.とのソウルデュオQuadronなどでも知られるデンマーク人の人気プロデューサーRobin Hannibal。Robin HannibalのワークらしいSadeのようなスモーキーな歌声と洗練されたソウルトラック。
Meernaa - Heart Hunger
オークランドの4人組ドリームポップバンドMeernaaのデビューアルバム。まるで80'sのブルーアイドソウルを吸収したRhyeのよう。
Noé - ibynoé
LAのシンガーソングライターNoéの6曲入のデビューEP。R&Bを吸収したオルタナティブポップ。
Rachel Chinouriri - Mama's Boy
19歳の才媛、サウスロンドンのシンガーソングライターRachel Chinouririの4曲入りのデビューEP。
Tertia May - Not from concentrate
UKのシンガーソングライターTertia Mayの2nd EP。Jorja Smith好きにオススメしたいジャジーでブルージーな歌声を持つR&Bシンガー。
Toribio - Capicua! EP
ドミニカ系アメリカ人プロデューサーToribioのNew EP。
V.A. - Molitor
パリの有名ホテルMolitorによる自主企画のコンピレーションアルバム第一弾。フランスを拠点に活動する注目の若手女性シンガーら8組計10名にスポットライトを当てた今夏のパリを彩るモダンなフレンチポップアルバム。1929年から60年もの間パリを代表するプール施設として市民で賑わったMolitorは1989年の閉業後、若者たちのたまり場となり、気づけばパリのアンダーグラウンドカルチャーのメッカとなっていた。そんな特別な歴史を持つMolitorは2014年に現在のプール施設を有する高級ホテルとして再開業した後もアートスペースとして重要な役割を担い続けている。
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