夢日記 No.10

 山道でめちゃくちゃ煽り散らされて命の危険を感じたので110番に電話をかけた。が、ワンコール目の一音目が聞こえるか聞こえないかのところで電話を切った。自分が殺し屋であることを思い出したのである。
やってしまった。非通知にもしていない。しかもまさにこれからミッションを遂行するというタイミングだ。ダラダラと冷たい汗が流れる。

 兎にも角にも急がなければいけない。集合時間までいくばくもない。
ふと左を見ると、元からそこにあったのか、今現れたのか、真新しいプレハブ小屋が目についた。今回の依頼の集合場所だ。中に入ったが何もない。床下収納らしきものを開けると、地下へと続く階段が現れた。

 階段を降りると、学校の教室のような空間がそこにあった。同じ依頼を受けた殺し屋の殆どが既にここへ到達していることがわかった。
空いている席につき、机のうえの資料に目を通す。「これ仕事始める前に書かないと大変なことになるよ。」後ろの席のやつに話しかけられた。「もしかして金もらえないとか?」「そう。タダ働き。」慌てて記入する。と、左から拳が飛んできたので思わず拳の主をノしてしまった。まずい、まだ書類書きおわってないのに。男を放置して慌てて記入を進める。

 そういや位置情報サービスオフにしたっけ??スマホの画面をみた。警察からの不在着信はなさそうだ。ほっと胸を撫で下ろし、ロックを解除するとゼンリーの画面が表示された。4人くらいのユーザーがこの会場に居ることになっている。私のアイコンは表示されていない。よかった。こんなに不用心な奴がここに紛れ込んでいるなら、私がうっかり警察に電話していなかったとしても、ここが警察にばれるのは時間の問題だろう。私のせいではない。

 なんかその辺で目が覚めた。

最近私の夢は前日に見聞きしたものの影響を強く受ける。
昨晩は昨夜2時までバイオレンスアクションという殺し屋の漫画を読んでいた。

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