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記憶整理「RED」について

前回の記事をアップロードするに際して、この記事が書きかけのまま下書きに残っているのを発見した。
活動休止の決定に追われてタイミングを逃していたようにも思う。

せっかくなので加筆し皆さんの目に触れるように掲載。

会場及び通販限定の新音源
『RED』

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が発売となった。

周知の事ではあるが、今回の音源には過去6人編成だった時の楽曲も再録されている。

以前アーカイブを書き記したが、もとはアコギ、パーカッションを含む6人編成であった為、4人となった今では、当然ながら更なる改編や音色の置き換えが求められた。

そういった意味では本当に新曲として向き合ったし、正直"過去の産物"である以上新曲よりも難しかったと言える。

そんな中でやはり元々の楽曲を演奏する機会の無かったワーちゃん(ワダアツシ / Gt)のアイデアが非常に助けとなった。

ソロのワダアツシとしての活動をご覧になった事がある方はご存じだとは思うが、弾き語りでは中々に珍しい、スラム奏法(弦とアコギのボディーを叩くパーカッシブな弾き方)を用いたプレイスタイルで、memento森への加入が決まった時、自身の頭の中には「アコギ、パーカッション」が居た頃を彷彿とさせるアプローチと、更に昇華させたソリッドな表現が可能なのでは無いかとワクワクしていた。

前作『KNOWN』は、新体制における方向性の多角化を意識していた為、そこまで入り組んだ事までは出来なかったが、今作の各楽曲に於いてはより一歩踏み込んだものになっていると思う。

各楽曲解説も行おうかなと思っていたのだが、今の自分の気持ち的には蛇足になってしまいそうなので割愛したいと思う。

休止するのに無茶苦茶な事を言うようではあるが、まずは聴いて頂きたい。
制作者がごちゃごちゃと御託を並べる前に、真っ新な状態で、それぞれが好きに感じて欲しい。


またいつか楽曲解説を書くかもしれない。
しかし、出来ればそれはインタビューや、誰かから明確に必要とされた時にしたいと思う。

伝えたいという表現は伝わっていなかった時点で失敗だし、そもそも正確に伝えないといけない事は、楽器を置いて明確に伝えるべきである。

メロディーをのせたり、韻を踏んでいる場合ではない。

それでも言葉に出来ない事や、ひた隠しにしてきた想いや、零れ落ちたものや、縁取りたい瞬間や、気付いて欲しいという余白を含んだもの、もしくは全く意味なんて存在せず、ただ感覚として浮遊している何かを我々は音楽にするべきだと思うのである。
あと復活したら、逆にもっとポリティカルなものもやりたいと思ったり。

話が脱線しまくったが、兎にも角にも

「これはこうですよ~」

「へえ~!!ふ~ん!!」

ってのは後回しで良いのではないかと。
とりあえず一旦好きに踊ったり立ち止まったりしてみようじゃないかと。

REDという真っ青なジャケットのこの音源は、BLUEという真っ赤なページの曲で終わる。

"青春"なんて分かりやすい時期にそう呼ばれるだけで、結局我々は永遠に自身の中で"聖瞬"を反芻しては後悔したり、納得したり、泣いたり、微笑んだりするんじゃないんですかね。

シラフですよ!心配されそうなのでここらへんで。

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