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JR東海の「そうだ京都行こう」

 なぜだろう。いつも6月になると、JR東海「そうだ京都行こう」の自分の中でのランキングを整理したくなる。今年は、初めてnoteに書いてみたい。


第10位 1996年秋 高桐院
「ここの紅葉は色だけじゃない。枝振りや散り方までしっかり眺めること」



第9位 1994年冬 銀閣寺
「足利義政は、なにもかも嫌になってここに篭りました」



第8位 1997年夏 詩仙堂
「ある日突然、戦うのが嫌になりました」



第7位 1999年春 善峯寺
「1年にたった1回でもいい、人をこんなにも喜ばせる仕事ができれば」



第6位 1999年夏 宝泉院
「なんだかこの国も大変なことになってきているようですが」



第5位 2004年秋 清水寺
「どうですか、いまからここにいらっしゃいませんか」



第4位 2009年初秋 泉涌寺
「燃えさかる季節は過ぎ、枯れはじめるにはまだ早い」



第3位 2006年春 円山公園
「なんて言ったらいいんだろう。そう、また春が来た。ありがとう」



第2位 1996年夏 廣隆寺
「1400年も前からおいでになる仏様に対してこういう言い方もなんですが」



第1位 1997年秋 東福寺
「境内の紅葉は残して、桜の木は全部バッサリと切らせたそうです」


 やはり「そうだ京都行こう」シリーズは名作ぞろい。ずっと私の中での不動の1位は「2006年春 円山公園」だった。そして、「2004年秋 清水寺」はいつもトップ3に入っていた。心境の変化だろうか。今年は大きく順位が変動した。


選んでみて気づいたのは、すべて福島原発事故の前に作られたCMだということ。
2011年以降で好きだと感じたのは「2014年春 十輪寺」だけ。



2016年春 京都御所

「世界で最も人気ある街の、言ってみれば、ここはそのまたまん真ん中です」。最後まで謙虚さのかけらもない。2012年12月第二次安倍内閣が発足した。当時のJR東海会長は葛西敬之氏。安倍首相の応援団長だ。場所選びもナレーションもまるで官邸の顔色を窺っているかのよう。明らかに従来とはテイストが異なっている。


1997年春 哲学の道

「物事を深く考えるっていうの、近頃、流行っていないようなのですが、いいんでしょうか」。皮肉っぽく社会を揶揄する。むしろそこに健全さと自由を感じる。京都の魅力を語るのに、この頃はまだ「ニッポンすごいという偏狭さはなかった。



最後に 2009年秋 光明寺


「いま私たちは日本の歴史のどのあたりを歩いているんだろう。そんなことを考えてしまう2009年の秋です」。2009年9月16日、鳩山由紀夫首相の就任記者会見は高揚感に満ちていた。自民党が下野し、民主党への歴史的な政権交代が実現した。あのときは自由が来ると信じていた。福島原発事故でこの国は変わってしまった



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