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感想:The Orchestra of Stray Sheep【雑記】


まだ1曲ずつ語れるほどに聴き込めていないのですが、なんか書きたいと思ったので見切り発車で書いていきます!


【クロスフェード】coha 1stフルアルバム - The Orchestra of Stray Sheep


今回はこちらの、cohaさんの1stアルバムのお話をしていきたいと思います。
これ、まじでやばかった・・・!


※記事タイトルにあるとおり、今回は雑記です。1曲ずつ順番にとかではなく、本当に雑に語っていくのでよろしくお願いします。


私がこのアルバムを欲しいと思ったのは、クロスフェードを聴いてすごく良さそうだと思ったからというのと、投稿されている「幼き魔法の羽のこと」が大好きだからだったんですが、他の投稿曲は実はほとんど聴いていなくて、「降りやまぬ雨に」については一度も再生したことがありませんでした。
そんな私ですが、アルバム超良かった!!買ってよかった!!


最初に再生される1曲目「おはようとおやすみの不思議」ですが、こんなかわいげなタイトルだからどんな曲かとおもいきや、めちゃ切ない系のバラードだった・・・。最初のこのインパクトがめちゃめちゃのめちゃに大きくて、これは良いアルバムの予感がするって思ったのを覚えています。いや、クロスフェードあるからだいたいの曲調はわかってたはずなんですけどね。
「幼き魔法の羽のこと」が大好きな私としては、1発目から撃ち抜かれた思いでした。

この曲の何が良いって、1コーラスで曲が終わるところなんですよ。アルバムの1曲目ってだいたい2通りあると思ってて。ひとつ目が表題曲みたいな、めちゃ強いやつでインパクトをつけるパターン(wowakaさんのアンハッピーリフレインとか)、そしてふたつ目が短めのインストでアルバム世界の雰囲気作りをするパターン(ナブナさんの月を歩いているとか)です。
で、この曲ってこの2つのいいとこ取りをしてると思うんです。短めに終わらせて「こんなアルバムですよ~」と世界観を伝えながらも、最初から決めにかかっている。曲の最初と最後が1曲目にありそうなゆったりしたものでありながら、めちゃくちゃ強いサビがやってくる。
1コーラスだけだという短い構成なので、「こんな良い曲をこんな贅沢な使い方しちゃっていいのか!?」と最初は思いましたwですがサビ終わりの、胸を締め付けるようなあっけなさを思うとこれがいいんだなって。いや、やっぱり2番も含めたガッツリした曲として聴きたいという思いもありますね。うぅーーーん・・・(考える人のポーズ)

そしてこれは後から知ってものすごい衝撃を受けたのですが、最後の部分です。はじめに聴いたときは「生活感が感じられていい音だな」くらいにしか思ってなかったのですが、これ「降りやまぬ雨に」の冒頭のやつなんですね!!この曲だけニコ動で聴いたことがなかったので、アルバムを堪能してから見にいった時に度肝を抜かれました。そしてこの曲の次に流れるのがその「降りやまぬ雨に」。お前・・・ニクい演出するじゃないの・・・。


cohaさんの曲にはこのような”ニクい演出”というのがたくさん詰まっています。ニクさ余って憎さ百倍。
「降りやまぬ雨に」のアウトロで鳴り響くレトロ風なピアノ(オルガン?)とか、「微睡みの森は祈り溢れて」『私が手を引かなきゃ』の部分とか、「フロムウズノソコ」のラスサビで雨みたいに降り注ぐピアノとか、「十五夜は届かぬ告白」の間奏でストリングス入るところとか、「スノーウィ・ララバイ」の最後でだんだんストリングスの音程が上がっていくところとか。ここ全部ほんとに大好きだから全部太字にしたいけどそれは見にくすぎるので、この文を太字にしときます。

特に十五夜は好きすぎてそこの部分が流れると泣きそうになっちゃうんですが、最近では
間奏のストリングスで泣く→2サビ終わった後のキメ部分で泣く→2サビ終わりで泣く
と、どんどん泣くところが前に侵食してきてます笑

cohaさんの曲は変拍子が特徴的なことが多いんですけど、でも尖った曲調だということは全くないんですね。それはひとえに、各展開での繋ぎがあまりに綺麗で自然だからだと思っているのですが、繋ぎが自然というのは「あーわかる!こうきたら次はこうなるよね!わかる!」って思える展開をしてくるってことで、言ってしまえば直前のパートが次のパートへの伏線になっているんです。
だから間奏部分も、ストリングスが良い→その伏線となるキメパートが良い→さらにその伏線となる2サビ終わりが良い
と、好きな部分が数珠つなぎに広がっていきます。最終的にはイントロからずっと泣いてる人になってしまうのか・・・?


cohaさんの曲には”ニクい演出”が多いと言いましたが、これが本当にずるいんですよね。さっき言った曲の展開がものすごく自然だという話も、悪い見方をすれば「耳を通り過ぎてしまって、いまいち残らない」という可能性も孕んでいることになります。それがこの”ニクい演出”で無理やり引き止められる。
こちらとしては街道を歩いていたらいきなり後ろから肩を掴まれてぶん殴られたような気分です。え、何・・・?
で、殴られたからその部分を聴き直すんですけど、そこで初めてその演出部分も違和感のない展開であることに気づくんですね。そしてさらに好きになる。沼じゃねーか。

このアルバム内だけでこの体験を5回くらい繰り返したため、私の中でcohaさんは「緻密な展開や変拍子みたいなテクニカルなことするかと思ったら、急にエモ演出でパワープレイしてくる人」という印象になっています。いや展開とか演出ってパワープレイどころかとても細やかさが要求されると思うんですけどね。
それくらい曲のキモをおさえているというか、「ここでこうしたらカタルシスが生まれる」というツボを理解した作曲をする方だと思いました。


私は歌メロはもちろんですが、構成に注目することが多く、「2番は1番と比べてどう変化したのか」「Cメロ、間奏をどう展開してラスサビに向かうのか」「ラスサビではどう盛り上げて締めくくるのか」こうしたことを普段から考えながら曲を聴いています。
一見すると変拍子の目立つ、一筋縄ではいかないように感じるcohaさんの曲たちですが、こういう聴き方をしていたからこそ「演出でゴリ押してくる」なんて謎な感想が生まれ、cohaさんの魅力を見つけられたんじゃないかと思っています。

というのも、私って突拍子のない曲が好きじゃないことがよくあるので、マスロックみたいなものを感じる曲は敬遠してしまいがちなんです。実際、「微睡みの森は祈り溢れて」をニコ動でちょっと聴いた時は似たようなことを思いました。(言い訳しておきますが、今となってはこの曲めちゃくちゃ好きです)
曲の変化点とか、次パートへの繋ぎとか、そういうところを見ない聴き方をしていたら、もしかしたら私はcohaさんの曲の魅力に気付く取っ掛かりを得られなかったかもしれません。構成聴いててよかった~!




”雑記”と前置いたのをいいことに好き勝手に自分語りしましたが、さらに好き勝手に、最初の自分の言葉を翻して曲ごとの感想を一言くらい置いておこうかと思います!


1.おはようとおやすみの不思議
上に書いたとおりです。1コーラスであることこそ至高だし、同時に2番ラスサビも入れてガッツリ聴きたくもなる。悩ましい。。。

2.降りやまぬ雨に
2Bの『決定権は君の手の中じゃない』って歌詞が中二マインド感じて好き。ラスサビ終わった後のアウトロのドラムのリズムがエモい

3.微睡みの森は祈り溢れて
サビ後半で4拍子になるところでドラムが裏拍になるとこで「わかってんな~この人」ってなる(誰

4.幼き魔法の羽のこと
とにかく1コーラスだけでも聴いてほしい。この曲知らない人に聴かせて「あ~良いね」って言ったときは今こいつ1サビ終わったとこだなって考える。それくらい1サビ終わりからがやばい

5.狼少女と十進法
アルバム内で一番ボカロっぽいなと感じる曲。まだハマり切れてないのが悔しい・・・。『生きてくわ!』の力強さ好き

6.いつか土に還るまで
一番最近良さに気付いた曲。1サビ後のピアノが良い!間奏聴いてると走りたくなる、からの転調~!

7.フロムウズノソコ

これ。
あとラスサビのピアノと、裏で劈いてるギターがめっちゃ良い

8.虹の上にただ二人
これもまだハマり切れていない。ただバラード調だから好きになると思うし、そのうちガンにも効くようになる

9.悪ふざけの手紙
率直に言うと愛しい。『生きる意味なんて無くても良し 有るのも良し』って力抜いた歌詞が良い。2サビ前のフィルが好き。シャルルビートです(業務連絡)

10.十五夜は届かぬ告白
非投稿曲では「おはようとおやすみの不思議」とツートップ。1サビ終わりは放り投げるような締め→2サビ終わりは音程下げて間奏に繋ぐ→ラスサビ終わりはブレイクして『好きでした』というコンボがあまりに綺麗すぎる。絶対ここラスサビの『好きでした』言わせたかったやつだろ・・・私も好きだよちくしょう・・・

11.スノーウィ・ララバイ
サビ後半1つ目のコード。わかる。2番はBメロ省略なの好き。間奏のどんどん下に転調してくやつは私も今どんどん好きになってるところです

12.アルストロメリアの栞
1つ前の曲の時に「ララバイ」を歌詞に入れなさいよ!!好きです(手のひら返し)
これに気付いた時に思っただけなんでたぶん勘違いなんですけど、歌詞がここまでの曲の集大成感ない?





おわりに。


通販やるそうですよみなさーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!

続報を待て!!!


6/5 追記

https://booth.pm/ja/items/1349947

通販始まりました!!!ここから買えますお値段なんと1000円!!!!!!



そして!

cohaさんのライナーノーツ(解説文みたいな意味です)が1日1曲ペースで絶賛更新中!!私と一緒に読もうな!!!
(全曲更新終えてるので、今ですと完全版の状態でご覧いただけます!)

(ヘッダー画像はこちらの記事のヘッダー画像からお借りしました。)





#vocanote #感想 #VOCALOID


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