ワープアンドワープ

感想:ワープアンドワープ


『知りたく無い』

初音ミク オリジナル曲 『ワープアンドワープ』

(ヘッダー画像はこちらのスクリーンショットになります)



日向電工さんの曲で初めて好きになった曲です。初めてといってもこれ2作目なんですが!当時、wowakaさんの幻影を追いかけていた私がハマらない道理がなかったのかもしれません。

日向電工さんは今でこそその強烈な個性を評価されていますが、当初は「wowakaフォロワー」という評価ばかりが先行していたような気がします。確かに”曲名しりとり”やサムネイルのインパクトなど、wowakaさんへの多大なリスペクトは確実にあるでしょうし、今でもそのように感じている方もいるだろうと思います。
しかし、高速VOCAROCKである点と作品群の統一感こそ似たものを持っていますが、曲調として見ていくと全編早回しな歌メロ、独特な世界観を感じられる語彙豊富な歌詞、特徴的な電子音など、差別化するに十分な違いがあります。


Cメロを聴け!!

軽率に命令していきますけれども、この曲で一番のポイントといえば個人的にはやはりCメロかなと思います。
2番サビを終えた後間髪入れずに突入するこのCメロは、なんと3拍子。しかも輪唱形式といえばいいのでしょうか、一部の歌詞を追いかけるようにして歌うのです。もう魅力の塊。ここをすきになるかどうかで曲全体の評価が分かれると言っても過言ではないでしょう!


Cメロの魅力 ~リズム編~

では、まずは3拍子について。
そもそも最後まで歌詞の入ったサビが終わって、休憩なしでCメロに入るっていう力技(失礼)がもう好きなんですよね。あまりに突然きたので、私は最初3拍子だとは全く気付きませんでした!w
そしてこのドラム。Cメロ前半ではドンタンタンという3拍子でよくあるリズムパターンなのですが、後半ではパターンが変わります。これ、ポリリズムとは言わないと思うんですが、個人的にはそれに近いようなものを感じるんですよね。

実際にその部分を聴きながら読み進めてほしいのですが、ここで何が起こっているのかというと、ドラムだけが拍子が変わっているんです(たぶん)。
Cメロ前半では「1、2、3。1、2、3。」というリズム、つまり6/8のリズムとなっているのですが、後半では「1、2。1、2。1、2。」というリズム、つまり2/2のリズムとなっているんです!
ぶっちゃけこの辺は自信がないといいますか、後半は2/2じゃないかもしれないですwただこれで言いたいことはなんとなく伝わるんじゃないかな!この部分をドラムに注意して聴くと拍子感が違って聴こえるということが!

ちなみにここまで話しておいて水を差すようなこと言っちゃいますが、このパターン実は3拍子リズムのフックとしてたまに用いられるのを見るので、ここでしか見ないオンリーワンなリズムだ!というわけではないんですね。
ボカロ曲でいうと、ナノウさんの「[it's not] World's end」やねこぼーろさんの「さよなら伝言ラブゲーム」(アルバム限定曲)など。
つまりはここで紹介したくなるほどこのリズムが好きだってことです!

さらにちなみにこの例で挙げた2曲!
どちらもそれぞれこちらで紹介しております!
よろしければどうぞ!

長いよ!横にして1列で表示させて!


Cメロの魅力 ~輪唱編~

はい、次は輪唱。これを輪唱と呼んでよいのかどうかすらもわからないですしなんなら間違ってるような気がするんですけども、ここではそう呼びます!なぜなら他にいい言葉思いつかないから!便宜上ね!

できるだけ説明すると、

聞こえない
喧騒と
死んだ嘘
砕いた雨

このCメロ前半となる歌詞が、Cメロを歌っているのと同時進行で聴こえてくるのです。Cメロはこれの倍の長さのフレーズを2回歌うのですが、この該当部分はフレーズが半分なぶん、2倍長くとってゆったり歌うんです。そのため歌うスピードに違いが生まれ、その・・・輪唱みたいな感じになるんですね!!(無理やり)
私はこのゆったりと後を追うように歌うこの輪唱部分(?)が好きなんです。これはそのゆったり部分だけでは得られない感動だと思うんですよ。普通に歌っている方のCメロの補助的に、コーラスのような役割として使われているからこそ魅力を感じられるのだと思います。


そんな感じで今回は終わり!主にCメロを2つの側面から見ていったわけですが、そのどちらの説明も不明瞭な部分があるという、解説として完全に破綻した内容でした!w
今回紹介した日向電工さんの曲ですが、この曲だけでなく氏の全投稿局がリテイクされている「ブラックホールディスク」は本当にオススメなので、氏の曲で好きな作品がひとつでもある方はぜひ手にとってみて!




#vocanote #感想 #VOCALOID

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