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ひもじかったんだと思う

子供の頃、実家にお金はある癖に家の中には食べる物がなく、お腹いっぱい食べる事がなかった。給食だけが頼りだったが、日頃食べ慣れていないと給食がいくら美味しかろうとも、沢山食べる事は出来なかった。

私は大人になってお料理をするようになっても、食べる事にはあまり拘りのないつまらない大人になった。

時々思うのは、次元が捩れて無理だとか、理論的に無理だとかわかっているけど、タイムマシンであの頃の私に会って、手料理をお腹いっぱい食べさせてやりたいと思う。

あの頃、食べられなかった悲しみみたいな感情が今も何処かに残っていて、たまに苦しくなる。時間は巻き戻せない。

それどころか、愛されてる子供を見ると、私の過去とはかけ離れ過ぎていて虚しくもなる。本当はどうしたいのかわからない。私は要らない子供だった事だけはわかっているのに。

ひもじいは方言で空腹って意味です。読んでくださりありがとうございました。

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