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VR初心者個人Vtuberが1人でバーチャルイベントを開催した話。

2023年、夏。
VR初心者な個人勢Vtuberが
1人でバーチャルイベントを開催してみました!

めめケットサマー 告知画像

Vtuber 羊娘めめ 主催 バーチャルぼっちイベント「めめケット」
▶️ イベントページ (clusterにて開催)

合計来場数 約150人くらいだったみたいです。
「20人くらい来たらいいな…」と思っていたほど心細かったのですが
思ったよりも多くの方にご来場いただけたようです。
まずはじめにご来場いただいた皆様本当にありがとうございました!!!

今回はVR初心者がどうしてもこの夏にバーチャルイベントを開催してみたく
1人で奮闘しつつ会場から手作りをしてチャレンジしてみました。
自分自身の為に、そしてVRがよくわからない方でも
バーチャルイベントを開催してみたい!という人にも
参考になったら嬉しいです。
長くなりますがぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです!


▶️ 動画版もあります!

Youtubeでイベント振り返り配信をしました!
この記事とあわせてアーカイブ動画もご覧ください。
※Youtubeの不具合でアーカイブ一部変に間が空いてるかもしれませんがご了承ください。

1:何故「めめケット」を開催したのか?


会場OPEN直後の様子

まずはじめに
「どうしてバーチャルイベントを開催したかったのか」
その理由について簡単にまとめてみました。

・Vtuber個人勢でもバーチャルイベントがしてみたかったから
 ¦今後の自分のためにも開催実績がほしかった
 ¦バーチャルイベント=音楽イベントしかない
  敷居が高い というイメージを崩したかったから
 → 音楽以外でも気軽にイベント開催してもいいのでは?という疑問

・3Dアバター所有Vさんが誰でも開催出来るという一例を作りたかった
 ¦いつもの配信部屋で気軽にイベントが出来ることを広めたい
 ¦せっかくアバター所有しているのに全く活動に活用していない人が
  多すぎてもったいないから
 → クラファンなどでせっかく手に入れた3Dアバターを
  もっとファンの人に見せる機会を作ったらいいのにと思った

2:開催テーマ、目的について

リアルイベントで「コミックマーケット」というものがあるのですが
それのバーチャルver.をやってみたい!と思いました。

▶️ 「夏コミ」のバーチャルイベント個人ver.がテーマ

今回のイベントテーマ:夏コミ 1人ぼっちver.
 ¦即売会風なワールドでイベントをしてみたい
 ¦バーチャルグッズを作ってみたい
 ¦「新刊でます!」(同人誌or写真集)を言ってみたかった

バーチャルグッズ一覧

以前から冊子グッズを作ってみたく
せっかくならバーチャルイベント合わせで
はじめての同人誌(写真集)を作ろうと思いました!
自分自身の活動方針にも合っているし
リスナーさん達にも喜んでもらえるかな?と思いました。

3:不安要素について

このバーチャルイベントを開催するにあたり
元々「想定内」の不安要素、実現が難しい内容をリストに出していました。

・1人で会場管理も兼ねることが出来るのか不安
・即売会っぽくしたいが技術力が乏しい為理想には遠かった
・荒らしや迷惑行為が行われないか、それに対処できるか不安


ワールドクラフト機能を使用して
即売会会場を作成してみました。

会場の様子 6ヶ所

本来は画像左上の即売会会場のみの予定でしたが
それだけだと何だか寂しいと思いどうせなら...と
映像が楽しめるエリアや入口エリア
屋上エリアと欲張って作ってしまいました…
しかし仕様で仕方ないのですが
肝心のグッズ購入が会場内で出来なかったり(展示のみ)
自分の技術力でつくれるグッズが限られていたことも
本来の理想から遠かったな…というのが本音です。

会場に展示したバーチャルグッズたち

荒らし対策への不安ですが、こちらは幸いにも
特にマナーの悪い参加者さんがいなかったので安心しました。

4:開催当日の様子について

もともとうまく進行できないだろうと思いつつも
大まかではありますがタイムテーブルを作っていました。

19:00 会場OPEN
20:00 本人登場(VRモード)
    =実施するリスト=
    ・即売会エリアをメインにゆるめの交流
    ・2ショット写真や少しだけお話
    ・画像や動画を流して説明したり一緒に踊ったり楽しむ
    ・集合写真を撮る
21:00 閉幕 入口にてお見送り

会場OPENした上でデスクトップ版でスタッフ専用ログイン。
会場の各操作を確認。
安心してVRの準備をしていたところ最近多い機材トラブルの1つで
フルトラ機器(今日は下半身につける機器)が
うまく認識してくれなく何度か試してみましたが断念。
あと何故かVRモードの設定が初期化されていて
それに気づかず最初うまく操作ができませんでした…
やっと落ち着き20時過ぎ頃にやっと会場の来場者さんと交流ができるようになりました。
初見さん、いつも応援してくれるリスナーさんを含む
オープンなイベントとしてゆるく進行していき
2ショット撮影や動画鑑賞、集合写真を撮影したりとまったり交流するイベントを実施しました。

集合写真撮影の様子

予定の21時を少し延長して玄関で来場者さん達を見送りながら
21:15にはイベント閉幕。
はじめてのバーチャルぼっちイベントはこういった流れで終了しました。

閉幕前 お見送りの様子

もともとゆるいタイムテーブルで結果オーライな感じではありました。
ただ、会場にいた参加者の方からしたら
「もう少し本人が滞在する時間を長くしてほしかった」という意見が
あったかもしれません。

5:開催してみた感想と今後の改善点

率直な感想としては

「実際に開催してみて本当によかった!」

これにつきました。
百聞は一見にしかず という言葉がありますが本当にその通りでした。

自分自身が感じた「良かった点」と「今後の課題」
そして「主催者サイドの改善点」
この3つに分けてまとめてみました。

[良かった点]

・全て自分でつくるので手作り感満載のイベントができた
・実際に開催したことで次のステップや今後の課題がみえた
・ボイスやコメントで交流がとれた
・VR機器がなくても十分楽める環境を来場者に実体験してもらえた
・同じ空間に存在できて話したり見ることが出来て楽しんでくれた

[今後の課題]

▶️ 会場アナウンス動画や音声を準備したい
 ¦VRSNS初めての人への簡単な操作説明や注意事項をまとめた動画を
  会場に流したい(システム面、使い方の説明動画)
   → 作りたかったが制作が間に合わなかった💦

▶️ システム仕様を理解しないままワールド制作をしてしまった
 ¦スポーン位置を考慮した配置にしたかった
 ¦どうせならもっとギミックありアイテムをたくさん配置してみたかった

▶️ イベント進行がしまらない、まとまらない
 ¦参加型あるある 交流ありのゆるイベだとしても
  もう少し進行をしっかりしてまとまりがあるイベントにしたかった
 ¦初見さんもいる&オープンなイベントの為なかなか難しい
 ¦実際のイベントと違う&参加者自体がVR不慣れな人も多い場合は
  もう少し分かりやすい進行のイベントにするべき
   → 例:2ショット撮影したい人きてねー!と呼びかけても
      なかなか自発的に行きづらい(他参加者に配慮して遠慮しがち)

[主催者サイドの改善点]

▶️ 全て1人なので準備に時間がかかる
 ¦会場作りや細かいギミック設定を外部依頼してもいいと思う

▶️ 会場操作や管理が慣れてない
 ¦VR上で操作すると画面がウィンドウでいっぱいになり視界が狭くなる
 ¦場数重ねないと難しい 次回からおそらく大丈夫なはず
 ¦別垢で別PCからスタッフログインして操作するのもありかも?

▶️ スタッフ雇いたいが操作慣れてる信頼できる人を探すのが難しい
 ¦元々のコンセプトが「1人でもイベントが出来る」の為
  イベントでやること、やれることを絞って開催すべき
 ¦細かなタイムテーブルをつくる必要がある

▶️ 音関連全般 要改善
 ¦全体的に80%に設定していたが、それでも音が大きかったらしい?
   → 個々の音声設定の説明を会場に流す案内動画に追加するなどの対策
 ¦一般参加者側マイクの音が聞き取りにくい
   → ヘッドフォン推奨だが使用していない参加者がいたので
    それも会場に流す案内動画に追加する
 ¦一般参加者マイクは常にONのがコミュニケーションがとりやすそうだが
  会話音が結構遠くまで届いてしまうのでオープンイベントだと難しい

▶️ 照明関連も要改善
 ¦夜にしてみたが昼の設定で輝度なしのが見やすいかもしれない
 ¦輝度が高すぎてメニューが白すぎて見えづらい
   → ワールドの光加減微調整ができない仕様

今後への改善点が多く浮き上がってきましたが
はじめてのバーチャルぼっちイベントは
参加者の皆さんのおかげで無事終了しました!

歌ってみた動画に合わせて一緒にダンスして楽しむ様子

バーチャル世界で一緒に楽しんだり同じ時間を同じ空間で過ごすのは
現在ではまだまだ体験する機会が少ないです。
気軽に参加できるVRSNSの存在はとても未来がある市場だと思いました。

6:まとめ→次回開催への向けて

今回1人でバーチャルイベントを開催してみて
思ったことを次回に向けて、そしてこの記事をみて
「私も1人でイベント開催してみようかな?」と思ってくれた
Vtuberや活動者さんに向けて
個人的な意見も含むまとめを綴っておこうと思います。

▶️ 交流系イベントは「限定イベント」がよさそう

(「2ショット撮影」「お話イベント」など)
 理由としては「参加者の環境が各々異なる」為
個別対応に時間がかかる場合があるのが課題  
支援者限定/フォロワー限定/有料イベント など
しっかりと各参加者が楽しめるように
タイムテーブルを作りタイムキーピングをする
平等にサービスをするのがよさそう
オープンイベントで一般参加者側マイク開放すると
進行管理が困難であるし積極的な人と消極的な人との
満足度にムラが出てしまう
(よっぽどしっかり管理できればいいが難しい)

▶️ オープンイベントは「企画系/見せ物系」がよさそう

オープンイベントは一般参加者は「見て楽しむのみ」で
誰でも気軽に参加ができ、いつでも離脱できるのが理想
配信と同じように出演者側が企画や流れをきっちりと管理して
「見せ物」として確立させた方がイベントとして成り立つ

…と大きく2つに分かれると思いました。

・どんなイベントがやりたいのか
・それを実施するにはどういう準備が必要なのか


そういうところからイベントが方向性が定まるので
「根本的な開催意義(開催目的、理由)」が途中でブレないように計画すると
ワンマン開催イベントでも実施が実現できると思います!

私自身も次回バーチャルイベントを開催する時は
上記に並べた内容を考慮した上で企画していけたらいいなと思います。

7:個人的なclusterへの要望

これはあくまでも個人的な要望まとめです。
こういう機能があったら
気軽にワンマンバーチャルイベントをする人が
増えるかな?という内容です。
※ こちらが知らないだけで既に出来る機能である場合もありますが
 ご了承ください

[要望まとめ]

・イベントテンプレートの追加とワールド複製機能
 → イベントで使用できるワールドの公開は既にありますが
  独自のアイテム設置や既存アイテムの配置替えをしたい人が
  多いと思います。
  特に「独自ポスター設置」「独自ワールドBGMの設定」
  「出演者の等身大フィギュア(VRM)投影システム(紹介や記念撮影用)」
  こちらがあるとイベント感が増して来場してみようかな?と思う人も
  増える気がしました
  またユーザーが作成したワールドも複製機能&クラフト機能が
  あれるありがたいです。
  (元ワールド:〇〇を使用 のような紐付けができる機能付き)
  元ワールド製作者様には有料ポイントが付くような特典があっても
  良いと思いました。

・時計とストップウォッチ機能
 → メニュー内に時計とストップウォッチが一緒になった機能があると
  使いやすいと思いました。

・ホワイトボードのような文字を表示させる機能
 → 「ただいまのトークテーマ:〇〇」や
  何か書けるようなホワイトボードが表示できる機能が
  あると便利だと思いました。

・画像スライドショー機能
 → 動画は繰り返し再生機能があるみたいですが
  画像のスライドショー機能(オート再生/繰り返し)はないみたいなので
 あると便利だと思いました。

・新規ユーザーや通報多いユーザーへのマーク付与機能
 → アカウント作成から3日以内の初心者ユーザーや
  通報履歴が多いユーザーに対して
  初心者マークや禁止マークのような目印があると
  事前に構えること出来たり対策などに役立つ気がしました。

・バーチャルグッズのテンプレートや外注依頼のツール
 → Unityなど専用ソフトを使用しなくても
   画像だけ用意してあてはめて登録すれば
   ストアで販売することが可能だと利用者が増えると思いました。
   またグッズテンプレートでなくオリジナルグッズや
   オリジナルワールド制作の外注依頼やり取りが可能な
   ツールやページの提供があるとありがたいです。


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