catch me、さゆみ。catch you、あやな。

まえがき
本文は2018年当時、別アプリに記載していたものを転記したものです。大切な思い出として、一部編集しここに残します。

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「もう一度、紅さんの舞台がみたいな」

その願望を叶えるにはそう時間はかからなかった。

私の好きだった映画。
キャッチミー・イフ・ユー・キャン

2015年6月17日赤坂ACTシアター。
当然はじめての場所。そしてはじめての一人観劇。

宝塚大劇場より舞台が近い!!

私の席は2階の1列目。なんてこったよく見える…!!紅いベストだなんて、なんておしゃれなの!?

こないだのねっとりした執着心の強い悪い人が、繊細な少年になっている・・・!!

そこには映画の中のあの世界があって、そして映画の世界よりさわやかに、眩しく輝いているという最高の瞬間だらけでした。胸一杯で翌日もう一度観られることが嬉しくて嬉しくて、その夜久々に会えた親友たちにやたらその話をしてハマりっぷりに半ば呆れられました。

ホテルに帰っても興奮が抑えられず、思わず電話。とにかく伝えたい!!観てもいない相手にいかにすごかったかを伝えるという身勝手ぶりでした。

そして

2日目の朝。
少し冷静になった私は、もう観られないのだから、少しでもたくさん覚えておかなきゃとプログラムを開きました。
昨日、綺麗だなと思った下級生と思しき子が、なんていう名前の子なのかわかればな、と思いながらよくよくスチールを凝視。

オペラグラスを持っているとはいえ、観劇に慣れない素人が動く彼女たちを識別するのは至難の業。
ある程度の学年の方は映像を見て識別できていたので、顔と名前の一致する子以外の子…。

「あや おうか」さん…かな?

髪の色違ったような…。
(下級生がスチール使い回しということをこのときはまだ理解していなかった!)

出演場面のページをもう一度確認して

でも、やっぱり、この子…だよな……?

白衣の紫藤ベンケーシーの横に立っていたリアクションの可愛い、綺麗な子。

綾凰華さん…。

さて?必ず今日確認しなきゃ。

縦横無尽。紅さんを見ているとそう思った。そして、舞台って同じ演目を何回みても楽しいんだって心から感じました。何度だって笑い、何度だって涙する。
私を宝塚に引き込んだのは、どんな素晴らしい歌唱や卓越したダンスにも勝るとも劣らない、言葉には出来ない紅ゆずるさんの持つ「芸術は爆発だ」的な魅力によるところでした。

なんだかすごい世界に出会ってしまった!!!
なんだかすごいワクワクする!!!

宝塚の世界は綺麗なだけじゃないんだ、面白くって切なくって、とにかくどこまでも愛が深いんだ!!!!

本当に辛い時期に居た私は、さゆみさんに感謝しながら、ずぶずぶ、ずぶずぶと宝塚にはまっていくのでした…。

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