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子どものお片づけ攻略法!名もなき作業に想いを馳せよ

子どもの散らかし問題

忙しい子育て中の親を悩ませる「こどもお片づけ問題」
「どうしたら子供が片づけができるようになりますか?」
という質問、本当によく頂きます。
「1日中、子どものおもちゃを片づけている」
「しまう場所を決めてもすぐにぐちゃぐちゃになる」
「おもちゃ部屋には寄り付かず、リビングで遊ぶ」

などなど、お悩みは様々。


そもそもこどもがいて、完璧にお片づけできてるって幻想なんじゃないでしょうか?(笑)
私もこんな仕事してますが、日々の家は散らかってます(笑)
こども部屋の収納棚は散乱としてますし、すぐにリビングが散らかります。

夢中でクリエイティブな活動をする事も大切にしたいと私は思うので、
遊ぶ時は思いっきり散らかしても怒らないし、ある程度は容認してます。

ただ、メリハリは大事!

我が家の場合で言うと、朝と夜は何もない状態のリビングを保っています。
どんなに芸術作品を作ろうとも、
夕食事の前にはテーブルから撤去&拭き掃除までは1セットで子供にやらせます。
そう、出したものは、毎回きちんと片付けてもらいます。
うちは猫がいるので、毎日床を掃除をしないと、とんでもないことになるわけです。
(毛がふわふわと落ちる。肉球に微妙に挟まったトイレの砂を落としながら歩く等々)
床掃除はロボット掃除機がやってくれるので、助かってるのですが、
掃除機をかけてもらうために、障害物を床に残すわけにはいかないのです!!
なので、毎日、数時間でもいいから床に何もない状態を作らなければなりません。


リビングにはいつまでも出しっぱなしにしない

このルールだけは厳守!!
個人のスペースがぐちゃぐちゃでも怒りませんが、
共有スペースへのはみ出しは厳禁!!
そこは徹底しています。
「物を移動する」だけなら、どんな子供でもできます
「出したらしまう」 は物理的な作業なので、簡単にできるのです。
ただ・・・

それが出来たらお片づけ屋さんはいらないんですよ


そうなんですよ。わかります!わかりますよー!!
この「出したらしまう」が習慣になるまで、そこに至るまで、
我が家も私も、本当に紆余曲折ありました!!
生まれつき、お片づけが得意な人にはわからないと思うのですが、
私は汚部屋出身部なので、よ〜くわかります!!
「片づけなさい〜!!」と言った途端、リビングに集結していた子供達が
一瞬で消え去り、残骸を1人で片づける私
もしくは、軍曹のように命令し続け、子どもに片づけを促す私
どちらにしても、とても疲れます。

これを夕方の1番忙しい時間にやらなければならないなんて、
本当に苦行でした。

「子どものお片づけ」

普通に考えて、ハードルが高すぎるんですよ!

家のお片づけの中でも、キッチン同等くらいの最難関部門だと思っています。

そんな簡単じゃない!!だからこその行動学!!


「出したらしまう」 
簡単ですよね?当たり前ですよね?
でもできなくない!?できないんですよ!!

なぜ、できないのか!?

行動の要因にはからなず理由があります。

私はADHDなので、本当にこういう「元に戻す作業」などは苦手です。
今でも苦手です(笑)
そんな私でも、片づいた部屋で日々、過ごせるようになったので、
きっとどんな子どもでも、できるようになると思います。

それでは早速、攻略方法の説明に入りたいと思います!!

「片づけ」の中に複雑に絡み合う名もなき作業


まず、このお片づけの「出したらしまう」その行動と作業を因数分解して考えてみました。

すると実は、「出したらしまう」の行動の中には

名もなき作業が複雑に絡んでいることに気がつきました。
例えば、子供がリビングでブロックで遊ぶ時、行動はこんなことになります。

「ブロックでお城を作っていたら、道とか家も作りたくなり、紙・ハサミ・ペン・糊・ストローなどを持ってきて作る、そしたら住人を置きたくなり、人形やミニカーを設置してたら、リビングに国が完成した。満足してお腹が空いたのでお菓子を食べながら絵本を読んだ」

よくある光景ですよね?
そうなるとリビングには、
「ブロック・紙・ハサミ・ストロー・のり・ミニカー・人形・絵本・お菓子の空袋とストローとかのゴミ・そして王国」が置かれています。

これだけで11種類のものがあるのに「片づけなさい」の一言で
11種類のそれぞれを元の位置に戻す!ということを一瞬で理解できるでしょうか?

私でもできないと思います(笑)

さらにこの場合、元に戻せないものが混同しており、より作業を複雑化させています。

ここでいうと、王国です(笑)

王国は、「まだ壊したくない、しまいたくない」という
お片づけに相反した「残したい」と言う強い気持ちがあります。

この強い気持ちが「出したら戻す」と言う単純作業を拒む要因となります。
その結果、「お片づけしない」という状況になってしまうのです。


気持ちが伴う作業と機械的な作業とを分ける

気持ちの伴う作業「王国の片づけ」を一旦、保留にします。
「王国はそのまま残していい」という条件を加わえるのです。すると状況は一変します。
「考えなくてもできること」以下の機械的な作業が進みます。
「文具を元の位置に戻す」
「使わないおもちゃをおもちゃ箱に戻す」
「ゴミはゴミ箱へ捨てる」
これだけで、リビングは半分くらいキレイになります。

そこから、王国をどこに建国したら良いのか?本当にまだ必要なのか?
バラしても明日また作れるのではないか?
などを子どもとゆっくり話し合う余裕が生まれます。

この「気持ちが伴うお片づけ作業」と「考えずにできる機械的お片づけ作業」とを分けて考えるというのは、
お片づけのハードルを下げるのにとても重要なのです。

では続いて、「機械的お片づけ作業」のハードルも下げていきましょう!


お片づけの基本的な行動学

ものを使用する時は必要性・重要度が高いので、何があっても探し出すという行動をします。
たとえ遠くにあっても取りに行くのです。行動の優先順位が最も高い状態です。

一方で、ものを片づける時は必要性・重要度が使用する時よりも低くなります。行動の優先順位は一気に下がります。

その結果、他に優先すべきこと(お腹空いた、テレビみたい)があるとお片づけの行動は
どんどんと後回しになってしまうのです。

お片づけが得意な人は、「片づける」という行動が常に最重要項目に入っていて、
お片づけ作業が優先的にできているという状況だと考えられます。
では、「片づける」という行動が最重要項目に入らないタイプの人はどうしたらいいのか??


鉄則は「取り出しやすさよりもしまいやすさ」


これ言われても???ですよね。
しまいやすい=取り出しやすい じゃないの?

どういうこと?ってなりますよね。

取り出しやすさとは、「物の住所が決まっていて、きちんとラベリングされた状態」
です。

では、しまいやすさとは
「物の住所が決まっていて、きちんとラベリングされた状態に戻す」
と思いますよね?

しかし、「そもそも片づけという行動の重要度が下がってる」という要因を含めた場合、
取り出しやすさしまいやすさを同じレベルで設計しても行動につながらないのです。

なので、しまいやすさの正解は、「とりあえずそこに置く」です(笑)
おもちゃが種類ごとに分別され、ラベリングされた状態で収納されていたら、
出すときは簡単ですよね。見た目もキレイです。

車は車、人形は人形、その他、種類ごとに分別、さらに字が読めない子供のために写真や絵などでラベリングして、スッキリ綺麗に整った収納棚!!

じつはこの、整った収納システムが子供のお片づけハードルを高くしていたのです。

テンション高めでいろんな引き出しから集めて遊んだおもちゃ達を最後の最後に

「それぞれの場所へ分別して片づける」
このアクション、めちゃくちゃハードルが高いのです!!!


なのでおもちゃは、子どもの動線上の1番良い場所に全部ぶち込み!!
でいいのです。

これだと、どこに何があるか把握できないし、出すときめっちゃ探すやん!!

となるのですが、おもちゃを出すときはテンションが高い(重要性が高い)ので、
それでも出すのです(笑)バラバラ事件になっていた人形もすぐに組み立てるのです。

あのパーツどこ〜って全部ひっくり返したとしても、
戻すときも全部ぶち込むだけの1アクションで終了するので、何度でもやれます。

そして、行動線のなかで1番使いやすい場所!
この配置はめちゃくちゃ重要です。取り出す時のことより、しまう時の動線で考えなければいけません。

これが、「取り出しやすさよりもしまいやすさ」 なのです。
理想は、種類ごとにラベリング&分別された収納棚!! なのはわかります!!
そこに向かいたい気持ち、めちゃくちゃわかります!!

理想ですよね?私もこの作業が大好きでした。
そして何度も何度も設計しては撃沈を繰り返してきました(笑)

綺麗な収納棚の目の前でリビングにいつまでも散らかったおもちゃが散乱してるのなら、
その収納方法はその子どもの行動に合ってないのです。
現実と理想が一致していないのです(笑)

私もしばらく、収納棚の中だけがスカスカで綺麗で、リビングにものが散乱してる毎日を送っていました・・・が、ここ攻略したらお片づけはサクサク進みます!!

完璧な収納システムを諦めて、とりあえず、リビングに物を置かない!
こども部屋の床にも物を置かない!!だけを徹底します!!
そして床に物がなければ、いつでも床をピカピカに保つことができます。

さて、先ほどのブロックで国作りをした子どものお片づけ方法ですが・・

・ゴミはゴミ箱へ
・おもちゃはおもちゃ箱へ
・共有の文具類は元の場所へ
この3つの作業がそれぞれワンアクションでできるような収納方法を考えます。
これは、どこに置くという正解は1つでなくて、
それぞれの家族の動線や家の間取りに従って設定します。

そしてこの「整った収納」の概念を捨てて、「しまいやすさ」を最優先すると、
子供が自分で片づけられるようになります。
ここから、お片づけが一気に進むようになります。
小さな分別や整理収納は余裕のある時にすれば良いのです。
そういう時は、子どもは自ら進んで、いらないおもちゃを処分したり、
思い出の箱にしまって片づけたりもできます。
これは私が経験したご家庭のどこの家でもできるようになりましたので間違いないです。

理想より現実!!そして現実に理想を取り入れる

お片づけの本質は何でしょう?
リビングに何もない状態が保てればいいのであって、
「全てのものをラベリングされた収納棚に戻す」が絶対ではないはずです。
いつでも片づいた部屋を現実にするために、理想の収納方法は捨てて、
現実に片づいた素敵な部屋を実現させましょう!!

そして、お片づけができるようになったら、掃除をしましょう(笑)
お片づけと掃除は別物!やるべきなのは、お片づけではなく、日々の清掃です。
綺麗な空間は想像以上に幸福度が上がります。
きっと今よりもずっと毎日の暮らしが好きになります。

その人、それぞれに合わせた100人100通りのお片づけは
誰でも理想のお部屋を実現&継続できるように仕組みを作っていきます。

一度取得してしまえば、リバウンドすることはありません。
どんな状況でもその状況に合わせてお部屋を整えていきます。

お片づけは誰でも簡単にできる、コスパ最強の開運術だと私は思っています。
悩んでる暇があったら、玄関掃き掃除して〜!が家族への私の口癖です(笑)

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