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ECサイトSEOで上位表示させる記事作成のポイント

ECサイトのWEB集客では雑誌掲載・メール配信・SNS・ディスプレイ広告など集客手段は様々ですが、無料でトラフィックを集められる方法としてここではSEOを取り上げます。それぞれの集客手段にはメリット・デメリットがあり、適切な選択をすることが重要なため、特定の集客方法が優れているということではありません。ですが、昨今の生成AIによる進歩により検索上位表示に求められるアルゴリズムの転換期にSEO対策は入ってきているともいえるため、この変化に対応した記事作成のポイントを解説します。ちなみに今回紹介する方法はECサイト以外でも使えるSEO手法となっています。

検索上位の記事を上回る「情報量」で記事を書けば上位表示できるのか?

かつて2013年頃でしょうか。「長文SEO」といわれる内容はともかく長文にすることがSEO対策としてとられていた時代がありました。そして、この「長文SEO」の考え自体は現在に至るまで根強く残っており、「文字数」を1つの指標としてコンテンツを作成する方針をとっているところも多いでしょう。その際に、今ある検索上位されている記事を参考にして、その情報を上回るように記事作成を進めることが多いのではないでしょうか?ですが、この方法にはいくつかの問題点を抱えているため、あえてこの難易度の高い方法を取らなくてもよく、またとる必要もないというのがここで述べたい論考となります。

  1. ドメインパワーが弱ければ勝てない
    サイトの運用歴であったり、信頼度であったり、これまで積み上げてきたサイトのパワーがサイト全体で検索エンジンから評価されていて、一般的に「ドメインパワー」と言われています。この用語が公式な指標としてあるわけではありませんが、検索結果を見る限り、コンテンツの内容よりもそのサイト全体の評価にランキングの重点が置かれているとしか思えない検索結果を見ることも多いのです。そのため、これから掲載順位を上げようとしているサイトの運用歴が浅く、掲載順位が上がりづらいと感じているのであれば、ただ単に上位表示されている記事を真似てコンテンツを作成しても、勝てる見込みは低いといえます。

  2. 模倣した記事ではさらに模倣されることになる
    上位に表示されている記事を参考にし、さらに情報を付け加えた記事を作成して、仮に上位表示が達成できたとします。ですが、そのような方法で上位表示が達成できたとしても、時間が経つにつれて徐々に掲載順位が下がってくることは免れません。なぜなら自身が上位表示記事を参考にしたのと同じように、競合も同じようにさらに情報を付加しつつ洗練されたコンテンツを作り込んでくるからです。つまり模倣したコンテンツは模倣され返されるため、順位が下降されるスピードも早くなり、その都度リライトが必要になる終わりのない戦いに挑みにいくようなものなのです。現状の検索結果の上位表示に占める記事はこのような方法で作成された記事がほとんどなので、どれも似たり寄ったりな内容だと思ったことはないでしょうか?例えば「おすすめ〇〇選」などのようなタイトルです。そのため、最終的にはドメインパワーが強いサイトの記事がSEO上位を勝ち取ってしまうのです。

  3. リライトが必須になる
    「2」でも述べましたが、情報網羅型の記事では常に最新の情報を取り入れてリライトをかけていく必要があります。なぜならただ単に上位表示記事を参考にして書いた記事は情報量と情報の鮮度に重きが置かれているため、時の経過と共に鮮度が徐々に失われていき、常にアンテナを張って最新の情報に書き換えていく必要があるからです。

以上に挙げた理由により、上位表示記事を参考にしたコンテンツ作成では、仮に上位表示に食い込んだといしても、終わりのない戦いに挑みに行くようなもので、いつまでも抜け出せないラットレースに参加するようなものなのです。

これからのSEOでは独自の「経験」や「考察」が重要になる

ではこれからのSEOではどのようなコンテンツが求められるのでしょうか?それはExperience(経験)となります。これはGoogleの公式に明言していることであり、既存のE-A-TにさらにExperienceの頭文字を追加してE-E-A-Tとして更新されました。この背景には昨今の生成AIによる自動生成されるコンテンツに対してのGoogleの見解という意味合いもあるのでしょうが、個人的には以前より対人よりもSEOを過剰に意識したコンテンツに対してGoogleは憂慮してきたのだと考えています。そのため、あえて明示的にExperienceを追加するに至ったのではないでしょうか。

ECサイトではどのようなコンテンツを作成すればよいか?

詳細ページで検索上位表示を狙う

ではECサイトではどのようなコンテンツを作成すればよいのでしょうか?まず記事の作成に入る前に、Webサイトのどの階層のページの順位を上げたいのかを考慮する必要があります。大きく分けてサイトトップページ・カテゴリーページ・詳細ページに分けられますが、それぞれ検索結果の上位表示を狙うにあたって難易度が異なります。ここでは難易度やコンテンツ作成と相性が良いという理由で詳細ページにおいて狙ったキーワードの検索上位表示を狙うことをお勧めします。またこれには他にも理由があり、ドメインパワーが強くないサイトにおいては、サイトトップページやカテゴリページで上位表示を狙うことが難しいという理由もあるからです。また詳細ページの記事数が増えてくることで、詳細ページをまとめた「まとめページ」も作成できますし、上位表示させたい記事へ内部リンクを張ることで、1記事単体では上位表示させることが難しいキーワードでも、このような手順を踏むことで上位表示が狙えるようになるのです。

商品を様々な切り口から独自の観点でコンテンツを作成する

これまで述べてきたことを集約すると「オリジナル性」に帰着します。「経験」や「考察」は代替が効かないものであり「オリジナル」であるということだからです。これは別に常に検索回数が少ないニッチなキーワードを狙えということではありません。上位表示されれば収益性が高いキーワードに対しても独創性であり質の高い内容であれば検索上位表示がしやすいのです。例えば特定の商品をまとめて紹介する『〇〇何選 おすすめ~』といったコンテンツも、自身がその商品を実際に利用した上でのレビューであれば、それが読者にとってみても実際に商品を使った感想を知りたいわけですからエンゲージメント率が高まり記事の評価が高まり検索順位が上がるという仕組みになります。この反対はコタツ記事と呼ばれるもので、ネットで調べた情報をまとめただけの中身がない内容であり、このようなコンテンツは読者も求めていないわけですから、検索順位は上がらないというわけです。今述べた内容は実際に検証済みであって、個人で運営しているブログであっても、競合が何十とあるサイトの中で常に上位3位以内をキープし続けていることからも断言できます。

副次的な効果でCVRの向上も見込める

卵が先か鶏が先かの話になってきますが、オリジナル性が高い記事を書くことで掲載順位の向上が見込めると同時に、合わせてCVRの向上も期待できるようになります。これは読者目線に立ってみれば簡単に分かることですが、ただのネットで寄せ集めた「こたつ記事」を読んで、その記事から商品を購入したいと思うでしょうか?反対に、どこよりもその商品について詳しく専門性が高く、他にはない視点で商品の紹介がされていた場合、後者の記事から購入したくなるのではないでしょうか?実際、このような熱量の差は読者には伝わりますし、ページのエンゲージメント率にも大きな違いが出てきます。このように、ただ単に中身のない長文記事を書くのではなく、ユーザーにとって有益な情報を提供することで商品の売上にもつながってきますし、結果的に掲載順位が上がっていくものなのです。

最後に

ECサイトの運営には様々なスキルが必要になります。社内リソースでは足りない・必要としているスキルセットを持っている社員がいないとお困りの事業会社様は一度弊社にご相談してみてはいかがでしょうか?

弊社では専任チームを用意し、伴走型でご支援致します。今すぐお問合せいただければ、クライアント様向けの最適な支援策を丁寧かつ迅速にご提案させていただきます。


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