「出来ない」から「出来る」へ 3


現在の彼氏との出会いは2年半前。
当時はストーカーにもあっていて、5年前のことも忘れられず死んだように生きていた。
やりたいこともなく、ただ時間だけが過ぎていく。

そんな時に彼に出会った。
最初はお互いにただの話し相手だった。
気が向いたらお話をする関係。

そしてある時、彼に会う機会があった。
ただ何気ない会話をその時もしていた。
たまに電話をしたり、夜中までトークをしたりそんな友達の関係が続いた。
ある時、彼から告白をされた。
けれど、めるはもう誰とも付き合えない誰も幸せにはしてあげられないそう思ってた。
告白された時は素直に嬉しかった。
でも、付き合えない。
そう思った。

嫌いになってもらうためという安易な考えで
ADHDであること
自分の過去のこと
そして今でも忘れることが出来ないこと
を話した。

彼から返ってきた言葉は予想外だった。

「ADHDがどんな病気かはわからないけど、病気でもめるちゃんはめるちゃんだよ。
言い方悪く聞こえるかもしれないけど、病気だからなに?って俺は思うよ。
俺はめるちゃんを見て素敵な子だなと好きになったんだよ。」

びっくりしたのと嬉しさで泣いたのは今でも覚えている。

そうして彼とのお付き合いが始まった。
最初は上手くいかなかった。
彼と付き合い始めた時、めるは軽くうつ状態になっていた。
毎晩のように「死にたい」と泣き、彼を困らせた。
それでも彼は見放すことなく向き合ってくれていた。
「死にたい」、「消えたい」と泣くめるに彼はいつも寄り添い引き上げてくれた。

それが何ヶ月も続いた。
毎晩大泣き、毎日のように起こる癇癪。
彼も、自分でコントロール出来ないめるも疲れていた。
限界だった。

それでも彼は向き合い続けてくれた。
病院に通いながら彼に支えられ、少しずつ前を向けるようになった。

毎晩泣くめるに彼は
「大丈夫だよ」
「めるちゃんは1人じゃないよ」
と言い続けてくれた。

最初は早く嫌われたかった。
めるももう、自分に疲れた。
泣くことも癇癪を止められないことにも。
それでも彼は
「めるちゃんが生きていてくれて、好きになってくれて色んな顔を見せてくれて嬉しいよ」
そう言った。

「めるは出来ない」
「めるはいらない子だ」
と言っても彼は
「めるちゃんは優しくてみんなに気を使える子だよ。俺はめるちゃんにたくさん笑わせてもらってるけどそれじゃダメ?」
といい所も教えてくれた。

「めるちゃんは出来ないって言うけど、出来なくても頑張ろうとしてるよ。
ただ、上手に出来ないだけだよ。」
初めて言われた。

めるは少し下手なんだと気持ちが楽になった。


そうして彼との日々が過ぎて、いつからか泣くことも癇癪を起こすことも減った。

「少しずつ出来るようになろうね」
「少しずつ色んなこと覚えていこうね」

そんな言葉に何度も救われた。


自信がなくなっても不安になっても
「めるちゃんはもっとわがままになろうね?
会いたいとか声が聞きたいはわがままじゃないよ。寂しいのも好きだからそう思うんだよだからそう思ったら言ってね?」
迷惑だと思っていたことも言えるようになった。

考えてみると彼はめるに怒らない。
けど、彼はめるを叱る。
だからか、めるも彼に向き合おうとそう思える。

まだまだ足りないけれど前よりは向き合えるようになった。
気づけば6年持ち続けたキーケースも買い替えていた。
めるが前を向けた瞬間だった。


めるに対してこんなにも向き合い続けてくれた彼に応えたかった。
応えようと思って努力した。
すぐには出来なくても彼は待っていてくれた。
遅くてもゆっくりでも、彼は「大丈夫だよできるよ」と傍で支えてくれた。

それがめるが前を向けて出来ない自分を卒業できた時だった。

出来なくてもいい、やろうとしないことがダメだと彼が教えてくれた。
出来なきゃいけないと思っていたけれど、そうじゃないことを教えてもらった。
自分で自分の首を絞めていたのを彼は助けてくれた。

「めるちゃんが頑張ってるから俺も頑張れるんだよ。だからめるちゃんは俺にとって十分大事で頑張れる理由だよ。」
と言ってくれる彼のためにもこれからも努力したい頑張りたい。

そしていつかめるに出来ることを見つけたい。

生きる理由もなく、ただ時間に流れを任せていたところからこんな風に誰かと笑って自分で「生きていたい」と思えるようになれたのは彼のおかげだと思う。

ちゃんと恩返しがしたい。
そしてこれからも彼の隣で笑っていたい。
ADHDにも負けずに頑張りたい。




とてもとても長くなってしまいました。
読み進めてくださった方はありがとうございます。
これからも日々精進したいと思います🙇‍♀️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?