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逆睫毛の手術レポート

※12/15 ある程度期間が空いた後の状況について追記しました。

※1/17 右目の一部の睫毛が戻っているような気がしたので診察に行きました。そのことについて追記しています。

※3/15 追記しました


多忙の為久しぶりの投稿となってしまいました。

ここに書き起こすようなネタが見つからなかった、というのも長期不在の原因ではあります。今回いいネタが見つかったので、普段書かないジャンルですが読んでいただければと思います。


先日受けた逆睫毛の手術について、一週間を纏めてみました。お付き合いください。

手術までの経緯

昔から下瞼の逆睫毛に悩まされており、

・横になる(寝そべる)だけで涙が止まらなくなる
・起床すると目が痛んで涙が出る

といった症状が日常的に起こっていました。

案の定眼科に行くと「目が傷だらけですね」と言われたので、少しでも症状を和らげるため、(元々目が悪いので眼鏡をつけていましたが)コンタクトレンズをつけてみようということになったのです。

べったりくっついていた眼球と睫毛の間にコンタクトレンズを入れて、傷がつくのを少しでも和らげよう、という狙いです。

そうして無事にコンタクトデビューを果たした私でしたが、またもや問題が発生しました。

コンタクトレンズを装着するとき、痛いのです。しかも中々入らない。

最初のうちは「初心者だからだろう。仕方ない」と見くびっていたものの、痛みは改善することなく、気づけば6カ月分のコンタクトレンズを積み上げたまま、私は眼鏡生活に逆戻りしていました。

このままではいけないと思っていた矢先、私は眼科で「手術」という選択肢もある、とアドバイスされたことを思い出したのです。

しかし医師の意見は様々でした。コンタクトの相談をしたA病院では「いいよいいよ、手術やっちゃいなよ」と言われ、B病院では「顔に傷をつけるのはね…」と言われていました。

万策尽きて、手術を決意した私は最寄りのC病院へ。

逆睫毛手術の方法は色々あるのですが、今回私は担当医師とともに縫合法、そのなかでも埋没法といって、糸を皮膚の下に埋めて抜糸をしない方法をとりました。担当医師からは「この方法には再発の可能性はあるものの、勿論再発せずいい状態が続くこともある。手術が初めての人にはまず勧めている」と言われました。

手術当日

術前に、助手らしき方から、塗るタイプの軽い麻酔の様な処置を受けました。

「麻酔しても、まあ痛いものは痛いからねえ」

と言われ、ビビリな私は打ち震えました。

暫くすると手術室に通され、仰向けでシートに横になりました。消毒やフェイスカバーの装着など、てきぱきと準備が進められました。

いよいよ麻酔の注射です。痛みには個人差があるでしょうが、個人的にはインフルエンザの予防接種よりは痛くないと思いました。しかし全く痛くないというわけではありません。場所も場所なので。

麻酔処置が終わったら、本格的に手術に入ります。

※ここからはあくまで個人の感想としてお聞きください※

麻酔をしたはずなのに、わりと痛かったです。恐らく人によって麻酔のききやすさに差があるせいかもしれません。

私の場合は下瞼だったので、ほぼ常に上を向け、と言われていました。しかしこれがなかなか難しい。目を閉じているのか開いているのかもわからないうつろな状態で、ひたすら指示に従っていました。

術前に「痛いものは痛い」と言われていたので、痛いのは当然だと思い込んだ私は後半になるまで痛みに耐えていました。

すると担当医師が「痛みはありますか」と訊いてきたので「ちょっと…痛いですね」と呟きました。すると「え…そうですか。麻酔を追加します」と言われて再度、再々度の注射。

結局「無痛」の領域に至ることなく、手術は終了しました。付き添いの家族からは「結構(終わるのが)遅かったね」と言われました。手術中に後頭部が痛くなってタオルを敷いてもらうなど、ゴタゴタあったことも一因でしょうか。あおるようで本当に申し訳ないのですが、かなり怖かったです。待合室で、手術が原因なのか恐怖が原因なのかわからない涙を垂れ流していました。

私は眼圧検査(眼球に向って風が吹きつけられる検査)で毎度吃驚してしまうのですが、この手術の痛みに耐えるくらいなら眼圧検査を5回やる方がまだましだと思いました。

患部を鏡で確認すると、結構グロテスクな見た目になっていました。戻ることを想定して、ややきつめに瞼をひっくり返している状態、という説明が妥当でしょうか。

術後は(というか術中から)かなり痛みました。術後病院で30分ほどクールダウンの時間を設けた後、家族の送迎で帰宅しました。本人が車を運転して帰宅することはできないと言われたのも理解できます。

痛みのせいで食欲も減退し、ルーチンワークをこなすこともままならなかったため、当日の夜は頓服薬を服用し、処方された二種類の目薬と軟膏をつけ、いつもより何時間も早く就寝しました。しかし痛みのせいで寝付くのに2時間はかかったと思います。酷い時は鼻腔や上あごのあたりまで痛むこともありました。

術後1日目

朝目が覚めると、軟膏なのか目やになのかわからないものがへばりついていたので、濡らした綿棒で恐る恐る取り除きました。素手で触るなんてビビリの私にはまだ到底できません。

また、担当医師から「瞼を冷やせ」と指示を受けていたので、ひたすら瞼を冷やしていました。痛みはまだまだあったので、朝に最後の頓服薬を服用。痛みは緩やかに収まっているという実感がありましたが、まだまだルーチンワークをこなす気にはなれません。

その日やっと風呂に入れたのですが、瞼を水で濡らすことにはまだまだ抵抗がありました。恐る恐る洗顔したのを覚えています。瞼はやはり腫れあがっているというか違和感がありました。しかしこの日からはよく眠れています。

術後2日目

今日も目薬、軟膏・冷却は欠かしません。頓服薬が無くてもまあ大丈夫かな、くらいの痛みになっていました。瞼のツッパリ感(縫っているので当然)はまだありました。横向きに寝ると瞼が枕などに触れて、調子が悪い時もありました。しかしこの日もよく眠れました。

術後3日目

痛みが引いてきた!という実感を得ました。しかし時々ズキズキした痛みや、針で刺すような痛みもありました。瞬きをしたり、患部を抑えたりするとまだ痛いです。クシャミをしたり、笑ったりすると痛くなって思うようにいかないこともありました。

ただ、このころにはルーチンワークも問題なくこなせるようになっており、日常生活に本格的に復帰できています。

術後4日目

だいたい痛みがなくなり、快適に過ごせるようになってきました。もう今は顔を思いきり濡らしても何もないし、手術のおかげで悉く症状が改善していると実感できました。今まで起床時に痛んでいた目が、まったく痛みませんでした。術前に比べて目やにもかなり減りました。

また、個人差はあると思いますが、手術跡がほとんど目立たなくなっていました。下瞼に線は入っているものの、違和感はほぼありません。術後はじめて会った人にも、「(違いが)わからないね」と言われました。

術後5日目

痛みはほぼ皆無です。問題なく物を見られます。問題なくルーチンワークもこなせます。問題なく生活できます。目薬・軟膏はまだ続いていますが、患部に触れるのがだいぶ楽になったおかげで、つけやすくなりました。

傷跡というか線の違和感がどんどんなくなっていくのを自覚しています。瞬きをしても、笑っても、クシャミをしてもほとんど痛くありません。下を向くと少し圧迫感があるだけです。

術後6日目・7日目

痛みはもうなくなり、下瞼に入った線も、まったく違和感がなくなりました。下を向いた時の圧迫感もほとんどありません。症状がぶり返すのも今のところなく、安心して過ごせています。

結論

手術をして本当に良かったです。

長年悩まされた症状が改善し、ストレスなく日々を過ごせるようになりました。手術時は痛みを伴い、それなりの苦痛もありましたが、一生痛み続けるか一瞬痛むかなら、逆睫毛の場合は一瞬の痛みを選択してもよいと私は思えました。

しかし、特に女性の方や、顔に傷をつけることに抵抗のある方にとっては、手術は心配なこともあるでしょう。不安に思ったことがあれば、遠慮なく相談すべきだと思います。

私の場合、痛いと訴えれば麻酔の追加もしてもらえましたので、医者にどんどん言えばそれなりの対応はしてくれるのかもしれません(むしろそうでないと困りますね)。しかし私はかなり痛い思い・怖い思いをしたので、あのときと同じくらいの痛みに耐えねばならないのなら、正直二度と手術は受けたくありません。


最後に

これはあくまで個人の感想にすぎません。実際に治療をされる際は、かかりつけ医とよく相談をして、治療方針を決定してください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

逆睫毛の手術を控えている方などの参考になれば幸いです。



以下、12/15分追記

手術をしてから1ヶ月以上過ぎた今、改めて状況を振り返ります。

瞼は、術後1週間ですら「目立たない・分からない」状態でしたが、それ以降はもっと目立たなくなりました(元に戻ってしまったのではと思うくらいです)。

見た目に関しては相変わらず大満足ですが、手術後に気になりだした事も勿論あります。

まず、以前より目に水が入りやすくなったと思います。入浴時などで顔に水をつけると割と目が痛くなります。私の場合は、何度も水をかけるなどして慣れさせれば痛みは治まります。

また目脂の量は、術後1週間に比べてそれ以降の方が多いように感じます。原因は不明です。

以下、1/17分追記

2021年1月初旬ごろから、寝起きに睫毛が数本眼球へ張り付く、目が痛くなるなどの症状が出たため診察を受けました。担当医師曰く、睫毛は接近してはいるものの接触はしていないとのことで、内反気味の睫毛だけを抜く処置をその場で行いました。普通に痛かったです。そのあとは、目薬をもらって一か月後にまた経過観察をすることとなりました。

以下,3/15分追記

一か月後の経過観察時点では,大半の睫毛は接近こそすれ,接触していないという状況でした。

目脂は相変わらずゼロではありませんが,術前にあった症状は改善しています。通院もこれで終了になりましたので,ひとまずは完結です。

ここまでご覧いただきましてありがとうございました。


それでは。

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