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【エッセイ】作家さんと私

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ショップで紹介しているブランドについて、出会いや紹介しきれなかったことなど、裏話を綴ります
運営しているクリエイター

#アップサイクル

まちづくり目線のアップサイクルにワクワクするのは、”ほしい未来への時間軸”があるから。

「アップサイクル商品」を買うとき、またはつくるとき、はたまた売るとき、多くの人は「ゴミを出さない」「環境に配慮している」というような視点で行動していると思う。 ところが今回、メルとモノサシで取り扱いを始めたアップサイクルブランド「巡り巡る」はちょっと違う。興味深いのは、「まちづくり」を目的としたアップサイクルを行っているところだ。 テント生地の残反をつかったアップサイクル製品をつくる「巡り巡る」を企画しているのは、兵庫県播磨町でまちの人たちの活躍の場をつくるような、さまざ

”偏愛”があるから、ブランドがブランドであり続けられる

“素材への偏愛” 漂着ゴミのアクセサリーをつくる「UMIUMI」のデザイナー・得本さんとお話しして、パッと閃いた単語はまさにこれだった。 得本さんと初めてお会いしたのは、2019年秋に大阪・芦原橋で開かれたアップサイクルをテーマにしたイベント「CLEANING DAY 2019」。私は衣類交換会「カタルフク」のスタッフとして参加していて、UMIUMIさんとはブースがお向かい同士だった。 この日の私には衣類交換会の成功の他に、裏ミッションを持っていた。それは、まだ影も形も