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バーチャル世界における「死」

ハローバーチャル世界!
そしてバーチャルライフを愛する全ての人々よ!
貴方の心の大総統メルセス・アン/ガリナ・ウリザだ!

さて、約2年ぶりの記事投稿になるが、実はご報告がある
もう2年程セカンドライフをほぼプレイしていないのである
代わりにVRChatというバーチャル世界に活動の主軸を移している!

前回の記事が記事だけに「居場所なくなったんか」という内容ではないので心配ご無用、東洋艦隊はVRChatの世界で健在である!

さて、今回の記事だが2年ぶりの記事だというのにいきなり重いテーマである「死」についてだ

なんでそんな重いテーマとバーチャルを結びつけるような記事を書くんだ、と思われるかもしれないが、これは私の持論なのだけれど「生と死」はセットだと思っている

バーチャル世界で生きた人間だからこそ、死を迎えた時バーチャル世界はその人に何をしてくれるのだろう、と思った事はないだろうか?
あるいは意図的に考えないように避けていないだろうか?

実際軽々しく話題にするような事ではないと思っている
故に今回の記事をご覧になる前に「バーチャル世界で”死”の話題なんてけしからん」とか「この手の話題はちょっと…」思われた方はこの記事を閉じて頂きたい、貴方の気分を不快にさせてしまいたくないのだ


ここから本記事
実を言うと私も最初はバーチャル世界で「お墓」とか「葬式」をする行為を不謹慎だと思うタイプの人だったんだよね

ゲームという娯楽の世界の中で葬式や墓を建てるといった行為が人間の死を冒涜しているように感じたのだよね
実際ふざけてやっている人も多かった

その認識が変わった事件があった
2001年のアメリカの同時多発テロである、当時私はMMORPG「UltimaOnline」をプレイ中にこのテロ行為の始まりを知った
ゲームの中の友人達が「いますぐテレビをつけろ!」と騒ぎ、テレビをつけて数分後に二機目が飛び込む光景を目にしてしまった
日本では夜の21時頃だった
テレビを見ていた友人達がゲーム画面の向こうから「信じられない…」「全世界で飛行機がハイジャックされているらしい」「国防省にも突っ込んだぞ」「日本もやばいのか」「怖い…」と騒いでいたのを覚えている
実際私も怖かった、ゲームの中の世界でリアルの世界の事件を知らされるとは思わなかったし、何より日常のゲーム世界の住人達が現実世界のテロでその時は恐怖を口にしている光景が異様に怖く感じた

そんな事があってから数日後
アメリカのサーバーでユーザーが広場に集まって黒い衣装を纏って星条旗を再現したオブジェクトを広げて今回のテロの犠牲者を追悼していたというニュースを見かけた
それは悪ふざけとは思わなかった
そのゲーム世界に居るユーザーが自分達なりに出来る追悼の形だったのだと私は感じたんだ


そんな事があってから時は過ぎて2007年、私は遊びの場所をセカンドライフに移してバーチャル世界を楽しんでいた

セカンドライフとは私の記事を普段御覧の皆様にはもうお馴染みだと思うがバーチャル世界で生きる!を形にしたようなバーチャル空間である
家があり、乗物があり、様々なファッションやアクティビティーがあり、何でも作れて何にでもなれる、物を買うのは全て仮想通貨リンデンドルという世界だ!

そんな世界には本当に現実世界を再現した物から未来的な想像力の産物までなんでもある、そこで私を驚かせたのは…
「お墓」だった

綺麗な駅舎、実際に電車が通るレールを敷かれた一角に立派な石碑のようなものが飾られていて、そこにはSL世界のアバターの顔写真と現実世界のそのアバターの持ち主であろう男性の写真が石碑にはめ込まれていた
「この世界を誰よりも愛していた人、永遠に、友人達より」といった文章が刻まれていた
調べてみるとその駅舎は石碑の故人が建てた建築物だった

セカンドライフにはそういった石碑を時々みかける機会がある
「かつて、ここにその人が居たのだ」と伝え故人を称える言葉が彫られている石碑を見る度にこの人はここに「生きていた」のだと感じる
私は心の底から羨ましいと思った

結局はバーチャル空間とはいえど、ログインしなくなれば誰からも忘れ去られてしまうし話題にもされることがない、消えるだけだと思っていたのに、「ここに彼・彼女はいました」と残して貰えるのがどれほど嬉しいだろう
その場所にくればその人の面影を思い出せる場所があることが、残された友人達にはどれほど救いになるだろう

「バーチャルだから、遊びだから、お墓を再現するのは不謹慎だ」という意見も尤もだと思う、ただもう一方で「バーチャルで生きた者だからこそ、そこで生きていた証を残して貰える救い」もあるのだと伝えたい
バーチャル空間での出来事だから紛い物、ではなくそれも本物なのだ
これからのバーチャル世界、メタバース世界に伝えていきたいね


因みに考えたくも想像したくもないが、私に万一の事があった場合は
巨大 銅像 黄金像をバーチャル世界に立て私の功績を未来永劫伝えて欲しい
バーチャルなら黄金象でもコスト掛からないだろう??


宜しければサポートを宜しくお願い致します 頂いたサポートは今後のセカンドライフや東洋艦隊の活動費用として有効に活用させて頂きます