【樹のはなクリニックPart3】コロナウイルス問診:WEB問診でスクリーニングしてPCRセンターへご案内
2021年2月12日開催の第6回問診アカデミーで、樹のはなクリニックの奈良岡先生に、コロナウイルス相談としてのメルプ活用方法のポイントを伺いました。
コロナスクリーニング問診:WEB問診でスクリーニングしてPCRセンターへご案内
吉永
それでは、今回一番伺いたかった『コロナウイルスのご相談』の問診も見させていただきます。
『最近1週間以内に三密の状況はありましたか?(繁華街で飲み会、会食や会議の参加など)』という質問は、感染のリスクのイベントがあったかどうかを聞いているということでしょうか?
奈良岡
はい。昨年、まだどう対処していいか分からないという時に作ったんですよね。
この問診票を作ることによって、早く検査に結び付いた方が一人おりました。これを作った翌々日に問診票を利用された方がコロナウイルスだったので、私にとっては印象的な問診票なんですね。
吉永
ご相談という書き方が患者様にとって選択しやすいのですごい良いなと思いました。
奈良岡
ありがとうございます。
なぜ印象的だったのかというのは、その方は保健所を呼ばなくていいって言ったらしいんですよ。
吉永
その患者様は最初に保健所に相談へ行かれたということですか?
奈良岡
そうなんです。その時は、保健所から熱もそんなにないし該当しないですよと言われたらしいです。その方はライブハウスに行っていたということが事前に問診票で分かっていたので、徐々に交渉して検査を受けに行っていただいたらやっぱり陽性だったんですよね。
こういう時は、タイムリーにこのような問診票を作って即対応できるようにしておいたほうがいいなと思いましたね。
吉永
ありがとうございます。患者様はホームページからこの問診を記入されたということですか?
奈良岡
そうです。第一号ですから印象的ですね。本当に役に立てて良かったなと思っています。
吉永
『味覚・嗅覚の異常はありますか?』と聞かれているんですね。
奈良岡
これが結構多いのでね。若い方が多いんですよ。
吉永
なかなか症状自体は風邪と見分けがつかないっていう風に言われていると思いますので、味覚障害など確かにポイントになるのかなと思いました。
奈良岡
ほぼほぼこれにチェックが入っていると陽性です。
吉永
あとは『強いだるさはありますか?』『息切れ・呼吸困難はありますか?』などを聞かれていらっしゃいますね。
奈良岡
そうですね。見ていると、『息切れ・呼吸困難はありますか?』で『はい』はあんまりないんですよ。
『下痢はありますか?』に対しては、ちょこちょこありますよね。
吉永
重症の方ですと息切れや呼吸困難までいくのかもしれないですよね。
奈良岡
当院にかかってくる方は軽症で若い方が多いので、呼吸困難はほぼほぼないですね。
あとは、熱が多いですね。
吉永
ちなみに『強いだるさはありますか?』の質問で『はい』と回答された患者様の場合、例えば保健所にこう誘導するような問診を作られているクリニックさんもありますし、発熱外来の時間帯をずらして、その時間に来てくださいとアナウンスするクリニックさんもあったりしますけれども、先生のところではどのように対応されていらっしゃいますか?
奈良岡
まずWebで問診票をいただいた後、当院から電話をしてお話を聞きます。
世田谷区は医師会が運営しているPCRセンターがあるので、患者さんからお話を聞いて必要と判断した場合は、そちらにご紹介をする形をとっています。処方箋が必要な方は、当院で処方箋を出して、当日PCRセンターにすぐ予約をして行っていただく形にしています。
当院は小さいクリニックですから、ここで検査をするのはちょっと無理かなと思いました。
吉永
役割分担という感じですね。
奈良岡
時間で分けてもいいかなと思ったんですが、時間で終わったためしがないのでそれならPCRセンターにお世話になったほうがいいだろうと判断しました。
吉永
問診の時点で何かしら引っかかられた方は、ご案内するという感じなんでしょうか?
奈良岡
そうですね。この問診票を記入してくる方は、PCR検査希望が多いんです。
吉永
わかりました。あとはこの『下記疾患や該当するものをお選びください』というのは、リスクが高いものが多いですかね。
奈良岡
そうですね。
吉永
『ご職業を入力してください』というのがありますが、これは物忘れ外来の問診票でも聞かれているのと同じでコミュニケーションが変わるからですか?
奈良岡
これは、飲食業とか美容師さんなど、人がすごく介在する職業かどうかを事前に把握したいので聞いていますね。
吉永
ありがとうございます。
Youtubeでも対談動画を掲載していますので、是非ご覧ください。
【樹のはなクリニックPart4】インフルエンザ予防接種でのスタッフ問診活用方法 に続く。
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