勉強のわりに成績が上がらないときの対策方法

 勉強をたくさんしているわりに成績がちっとも上がらない人がいる。
 もしくは、少しは上がっていても勉強量から期待するほどの上がり具合ではないこともあるだろう。

 この手の悩みは、できる人にはなかなか理解されにくい。「え? 勉強してるなら成績も普通に上がるでしょ。てかどうして上がらないの?」などと首を傾げられて終わる。悲しいことだ。

 だが、大抵の悩みには原因があり、そして対策がある。喜ばしいことに。
 ここでは、勉強しているわりに成績が上がらない原因と、その対策方法をまとめる。このnoteを読めば成績がモリモリ上がる――ことはないが、2分くらい暇つぶしができるかも知れない。


《勉強をやってるわりに成績が上がらない原因》

 まず、なんで勉強してるわりに成績が上がらないの? という問題から見ていく。

 勉強とは、簡単に言えばたった2つのことしかしていない。
 頭に入れて、出す。それだけだ。
 知識を入れる。解法を入れる。テクニックを入れる。
 そして、それらを試験などのときに出す。実にシンプルだ。

 つまり成績が上がらないのは、入っていないか、出ていかないかのどちらかである。


 頭に入っていない理由としては、3つほど考えられる。
 勉強をやっていない、記憶できていない、別なことをやっている、だ。

 このうち、「やっていない」は除外される。
 ここで問題としているのは、勉強をやっているわりに成績が上がらない状況だからだ。

 ならば入っていない理由は、勉強しているけれども記憶できていないか、試験範囲とは別なことをやっているかのどちらかである可能性が高い。


 次に、頭から出ていかない理由としては、2つほど考えられる。
 入れたものを整理できていないか、入れたものが問いと結び付いていないかだ。

 知識や方法はただ覚えるだけでは、試験の時に上手く出せない。
 押し入れにボンボン物を放り込んでいったら、所有はしていても必要な時に取り出せない。それと同じである。

 また、知識や方法は、問いと結び付けて覚えないと使えない。
 四択だったら解けるが文章題だったら解けないといったパターンは、必要な知識や方法は頭に入っていても答え方がわからない状況といえる。


《成績の向上につながりやすい勉強の仕方》

 ここからは、上で区分けした原因ごとに対策方法を見ていこう。

① 勉強しているけれど内容を記憶できていない
② 試験とは関係ないことを勉強している
③ 頭の中の知識や解法などを整理できていない
④ 知識や解法などが問いや答え方と結び付いていない

 まず①、勉強はしているが覚えられていないパターン。
 これはシンプルに、覚えるまで繰り返せばいい
 記憶が定着しやすい学習の間隔などは、ネットにいくらでも書いてある。
 それらを参考にして繰り返し勉強すれば覚えられる。

 次に②、試験とは関係ないことを勉強しているパターン。
 やった感で見当外れなことをしていては意味がない。
 何がどこから出題されるかをまず調べること。
 そして、その部分を勉強すれば成績は上がる。

 さらに③、覚えていてもそれを整理できていないパターン。
 これは知識の体系化が必要だ。
 覚えたことが、どの学習単元のどこに位置するかを押さえつつ勉強する。
 参考書の目次と勉強内容をセットで覚えるのだ。

 最後に④、覚えたことが問いや答え方と結び付いていないパターン。
 頭に入れることだけに偏った勉強をしているとこうなる。
 とにかく問題演習をしまくればいい
 そうすれば問題を見ただけで、解くのに必要な形で勉強内容が出てくる。


 インプットでもアウトプットでも、大事なのが体系化である。
 実は体系化には複数あり、自分に合っていないと上手く整理された形で頭に入らない。

 取り扱う内容は同じでも複数の参考書が存在するのは何故かわかるだろうか。それは体系化・整理の仕方が異なるからだ。たとえ教える内容が同じでも、良い教師と悪い教師(合う教師・合わない教師)に分かれるのも同じ理由からである。

 したがって、テキストはとにかく自分に合うものを探そう。
 塾でも巨大な本屋でもいいから自分に合うものを探し、それを買うのだ。
 それをひたすら繰り返し使うことで、覚えやすくなる。

 師事する塾講師や家庭教師がいる場合も同様に、自分と合うかどうかが最重要だ。学校の教師は選べないから、先生は選ぶものではないと思い込んでいる人もいるかも知れない。
 だが、それは大きな間違いだ。先生はいくら変えて試しても構わない。合う教師に当たれば成績は上がる。早めにそれを実感したほうがいい。


 成績は、問題さえ解ければ上がるのだ。
 自分に合わない参考書や教師、方法論に固執しないこと。
 それが勉強量を成績に結び付けるための重要な姿勢だと思う。



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