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#17 発達障害児の子育てにおいて、"継続する"ことの大切さを再認識

MelonPapaです。発達障害の4歳の息子との生活を通して感じたことや見聞きしたことを発信しています。(自己紹介はこちら)
前回からまで数回にわたり、障害者就労施設を訪問した時のことについて書いていましたが、いったん中断して、今回は別の話題を書きます。

療育施設への息子のお迎えでハッとする

一昨日は休暇を取得したので、久々に息子の療育施設のお迎えに行ってきました。普段と違うので、息子は嫌がるかな・・と思いましたが、意外とすんなりいきました。何にハッとしたかというと、療育施設のスタッフさんの息子や他のお子さんたちへの声かけです。お迎えのタイミングでは、
・部屋から玄関に向かう
・上着を着る
・靴と靴下を下駄箱から出す
・靴下を履く
・靴を履く
・リュックを背負う
・さようならの挨拶をする
といういたってシンプルなことしかしませんし、その手順は毎回変わりません。ところが、この間、スタッフさんはものすごくたくさん息子に話かけていたんです。
「お迎え来たから帰る準備しようね」に始まり、
「今日はパパがお迎えだね、良かったね」
「じゃあ靴と靴下を出そうね。(息子がスタッフさんにレスリングっぽい絡みをする)・・うゎ~今日もまだまだ元気だねぇ~いてて」
・・・・
その後もさようならの挨拶をするまで、ずっと息子に話かけていました。その間、息子がその声かけに反応したのは、わずか20%ぐらいです。それ以外はノーリアクションだったり、歌のフレーズをつぶやいたり。それでもスタッフさんは最後まで息子に話かけてくれていました。(私がスタッフさんの声かけに反応して、無言の息子を介して大人同士で会話するのは、発達障害児あるあるですよね)

久々に療育施設のスタッフさんの対応に接し、自分の対応を振り返りました。

家で息子への効果的な接し方を継続できているか?

心理士さん等の専門家の方と面談する機会があると、「よし、これから〇〇をやっていこう!」と意気込むものの、振り返ってみると、一時的にやったものの、継続してないことが多いな・・・と思いました。専門家の方からは「家であんまり療育っぽいことをすると子どもが嫌がるかもしれないから、家ではリラックスした雰囲気をつくるのを心掛けて、意識しすぎなくて良いですよ」と言われるものの、息子へ話しかけることは継続してやっておくべきだなと反省しました。と言うのも、話しかけるのが疎かになっていたのは、話しかけても息子からの反応があんまり無いことで、継続するモチベーションを失ってしまいます・・・。話しかけて反応があれば楽しいですが、ノーリアクションだと、何だか虚しくなる時があります。表には出なくても息子には本当は届いているのに、なかなか毎日そう思い続けるのは難しい・・・。

でも、療育施設のスタッフさんが継続して話しかけていることが、結果に表れていることにも、お迎えの時に気がつきました。息子が慕っているスタッフさんから、「息子さんにおでこの怪我どうしたの?と聞いたら、『ぶつかって、痛かった』と言ってました。」と言われました。そんな会話らしい会話、家で聞いたことが無くて驚きました。妻に話しても驚いていました。スタッフさんが少し脚色したのかもしれませんが、私は、息子がスタッフさんを信頼しているが故にそういう会話ができたんだと思います。息子が反応する、しないに関わらず、息子に心から接してくれているからこそ息子はスタッフさんを信頼しているんだなと感じました。スタッフさんへの感謝の気持ちと共に、自分も気を引き締めなくてはと思いました。

芽が出るまでに時間がかかる植物への水やりに似ている

芽が出るまでには水やりを長い間継続する必要があり、水やりを止めたら芽が出てこない。息子はそんな植物と似た特徴を持っているのかなと思いました。すぐに芽が出ないからと言って水やりを途中で止めてしまっては芽は出ない。芽が出てるまでの間も、目に見える動きは無くても、毎日あげた水は地中に染みて種に届いているんだと思います。目に見える変化が無いとなかなか継続するのは難しいけれど、日々の声かけは息子に届いているということを忘れずに、今後は継続することで、息子の成長の芽をたくさん出していきたいと思います。

たった1回の施設へのお迎えでしたが、継続の大切さを再認識できた本当に有意義な機会でした。そういう気づきを得るためにも、今後も機会を作って息子の施設へ訪問していきたいと思います。
改めまして、いつも息子への療育を丁寧にしてくださる施設のスタッフの方々にも御礼申し上げます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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