記念すべき初仕事はJLPTのお手伝い
12月3日(日)は世界中でJLPT(日本語能力試験)の日です。私が現在住んでいるアルゼンチンでも500名ほどの受験者がいました。実はここには国際交流基金(Japan Foundation)がないため、JLPTは大使館の協力を得て、私が所属する機関が運営しています。
そんなわけで着任の初仕事は試験実施のお手伝いとなりました。
試験会場は由緒正しいカソリックのカレッジ、コレヒオ・デル・サルバドルです。
試験は朝9時過ぎから午後13´30まで。昼食の時間が遅い国なので、特に昼休憩もなく進められます。
受験レベルはN5が一番多いですが、最上級のN1も16名が挑戦していました。日本で勉強する人たちでも非漢字圏出身者の場合、N1に到達するのは至難の技です。地球の裏側にいる若者たちが答案用紙とにらめっこしながら解答している様子には心底びっくりし、感動を覚えました。
私は来亜まもないこともあり、ほとんどが見学(と、多少の力仕事)でしたが、事務方に話を聞くと、日本とのやりとりを密に取りながら問題用紙の管理など、非常に気を遣うことが多いとのこと(問題は未だ非公開なので、さもありなん、ですね)。
終了後も、予備の問題用紙、解答用紙の枚数まで確認し、解答用紙も日本に向けて発送するそうです(もちろん紛失の可能性もあるため、スキャンは必須ですが)。採点業務、合否判定には全く関わらないそうですが、受験生人りひとりを見ていると、一人でも多く合格者が出ることを願わずにはいられませんでした。
何人かの日本語学習者が、当日のアルバイトで試験監督などを務めてくれました。終了後に配られたのはどら焼き!
いかついお兄さんがうれしそうにほおばっているのが印象的でした。
これからどんどんこちらの学習者に会って話したいと感じた一日でした。
世界中の受験者のみなさん、お疲れさまでした。
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