見出し画像

甘くなった果物

昔はイチゴには練乳をかけ、グレープフルーツにはお砂糖をかけて食べてました。
「なぜ?」って、そうしないと酸っぱかったから。
でも、最近ではそのままで充分甘い!

数字で見ても甘くなった果物

それもそのはず!
イチゴは約20年前、糖度8度前後が主流だったのに対し、最近の売れ筋は11~12度!
道理で甘く食べやすくなったはずだ~!

スーパーの表示を見ても、「甘い」「糖度※%」とか、甘さをアピールしている商品も多し。
その分、アレンジせずに手軽に食べれて、「フルーツ好き」と名乗れるようになりました。

かんきつ類では糖度が12度以上で甘みを強く感じそうです。
デコポンは13度以上しか市場に出さない!というこだわりで有名になった品種。

何故甘くなった?

なんといっても市場のニーズ。

生鮮果実の1人1年当たりの購入量
平成元年 34.4キログラム
平成23年 27.1キログラム

と、かなり減少しているのが分かります。
世代別の摂取量で見ると、20代と30代が最も少なく、60代の半分程度しかないという。
ただし、果実加工品の購入数量は増加傾向。
つまり、若い人は、生の果物ではなく、ジュースなどの飲料や菓子類、加工品で果物を摂取するケースが増えていることになります。
よって、生の果物も、甘くしないと売れない、ということでしょうか。

糖度を管理

ミカンは余分な水分を与えない方が、糖度が1~2度上がるらしく、「ルチシート」というビニールシートで土を覆い調整しているそうです。
この方式を積極的に導入した地域では、12度を上回る甘いミカンの収穫率が約9割にもなっているとか!

以前は、同じミカンの箱の中でも甘いもの、酸っぱいものが混ざっていて、いわゆる「ハズレ」が存在したもの。
でも、なんと今は、果物をつぶさず、切らずに、光センサーで検査できて糖度をチェックできるので、酸っぱいミカンは混ざらない、つまり「ハズレ」がないんですって!

若者の生鮮果実離れor糖度アップで消費アップ?

今、コンビニで買えるフルーツはバナナ、カットフルーツくらいかな?
カットフルーツとなると、生鮮果実と言いにくくなってきます。
より手軽に食べようとすると、ゼリーやジュースになり、どんどん若者の生鮮果実離れが進むのか、生鮮果実の糖度が上がることで消費量も増えるのか、どちらでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?