哀しい歌

私が差し出す深い哀しみより
もっと哀しい歌があるなら聴かせて
私の哀しみがその歌に溶けてくような
そんな気がするから
私のいる薄い氷の世界の
その氷さえ溶けない冷たい世界へ
私は時々行ったりして
いったい何を知りたかったのだろう
たとえそこが地の果てでも
私は自分の目で見たものしか
信じられないから
私はこの目で全てを確かめずには
あきらめきれないから

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