見出し画像

スピンバイク(Fitbox)を買ったら意外によかった話

はじめに

冬はおうちでスピンバイク、と清少納言も書いている(てきとう)。

雪国である当地、気温も低いし冬は自転車乗るのはつらい。
以前はそれでも冬は雪のない他県や台湾やらに自転車を持って遊びに行って適宜憂さを晴らしたものだが、コ口ナ禍のここ数年はそれもままならない。

そこで冬は室内でサイクルトレーナーだ。漕ぎながらYoutubeのサイクリング動画を見るのもまた愉しからずや。その手のコンテンツを探求していく中で、最近の記事にした欧州のサイクリング旅動画の数々にも出会った次第である。

これまではミノウラのサイクルトレーナーを使っていた。小径車対応のモデルだ。
これに妻氏がブロンプトンを買って以来すっかりお役御免となり不憫に思っていたビアンキフレッタ(BIrdyのOEM)を取り付けて使っていた。

まあしかしこれだと、さほどではないとは言えどうしても音が出る。さらにはトレーナーの回転音に加えて駆動系の音にタイヤの摩擦音との三重奏だ。
当家山形拠点はマンションであるため夜間などはあまり張り切って漕ぐのも気が引ける。加えて場所も取るし、めんどうだし、なにかいい手はないかと思案していた。

Fitbox

そんななかで、最近のエアロバイクはずいぶん進歩して音も静かになったと聞いた。尤もエアロバイクというのはもっぱら美容系のライトユースの製品を指すようで、最近ではポジションもスポーツバイクにより近い前傾設計の製品が増え、そういう類のものはスピンバイクと呼ぶらしい。

そこでそのスピンバイクとやらについて調べはじめた。どうやらFitboxというのが評判がいいらしいことを知る。

動画で見る限りほんとに静かでおどろく。マグネット負荷方式という機構で、従来の摩擦で負荷を発生させるものと根本的に違うらしい。
こういうのは5万円ぐらいはするのかと思ってたが、意外と安くて3万円台からということにも驚いた。

Fitboxが来た

そして去年の暮れ、Amazonのブラックフライデーで29800円になっていたのを機に、ヨシ今だ!と言って買ってみたのであった。
Liteという廉価版で、これだと心拍や時間を表示するモニターはついていないのだが、スマートウォッチのエクササイズアプリを使うからいいのである。

届いたのは人間が二人ぐらい入りそうなデカい箱でたじろいだが、開梱して各部をネジで取り付けて組み立ててみたところ、スペースも取らずスッキリした佇まいである。これまで自転車一台+トレーナーが鎮座していたのに比べるとたいへんな省スペースだ。

漕いでみる。
おおほんとに静かだ。そして回転が滑らか。以前ジムに通ってたころ(といっても10年近く前だが)に漕いでたやつのゴリゴリ感とは雲泥の差だ。
静粛性はケイデンス上げてもほとんど変わらない。おどろくべきことだ。不思議ですらある。科学の勝利だ。

ポジション的には、サドルをいちばん上げてもちょっと高さが足りない感があるなど、普段から慣れた自転車とは少々乖離があるが、これはこれでそのうち慣れればよしとしよう。
付属のペダルはよくない。ので手持ちの余っているものを換装した。

ハンドルステムに相当する箇所にタブレットホルダーがついているのが気が利いていてよい。しかしこれはわたしのiPodのサイズだと縦方向にしか入らない仕組みになっているので、模型用の精密ノコギリで加工して横向きにも入るようにした。

これで欧州や英国のカントリーライドの動画を観ながら漕ぐ。その類のは一本30分前後のが多いからちょうどいい。冬の新たな愉しみができて喜ばしいことである。
別売りの機器を取り付けると世間で人気のZWIFTも使用できるらしいが、わたしは田舎の道をのんびり走る動画を観ながらの方がいい。

そのほか

調べてみるとこのFitboxのほか、Steady、そしてハイガー(Haige)というブランドが定評があるようだ。
前者はよりロードバイクに近い踏み込みができるという評判をどこかで読んだし、
後者は佐々木俊尚さんが地方の拠点に導入して推奨している。

Fitbox、最近のAmazonを見てみたところ、たまに20000円引クーポンというストロング安売りになっていることがある。ブラックフライデーと同じ値段だ。
さらに日によっては24000円引きというお祭り価格の日もあったりしたので、購入を考える向きは注意深い経過観察が求められる。(20240127時点では定価に戻っているが、さらに雌伏して待て!)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?