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会津若松市街と郊外の田園をポタ巡りするブロンプトンs (2023. 4)

春の会津ポタ、1日目の話はこちら↓

会津ポタ2日目は、市内をブロンプトンで散歩したのち名物ソースカツ丼を食し、腹ごなしに郊外の農村風景を遊覧する。

鶴ヶ城

全国旅行支援のせいか、この春はどこに行っても観光客が多い。
会津もまた然り、これまで何度か訪れている会津鶴ヶ城も、桜の季節はもう終わりかけだったが、人出は例年よりもたくさん繰り出しているようだった。

七日町の街並み

会津若松中心部の七日町界隈は古い建物が多く残るエリアだ。ここを訪れるのも5年ぶりぐらいだろうか。
味のあるレトロ建築のかずかずは変わらずに佇んでいた。

今回はブロンプトンで散歩してみたが、エリアを貫く道路はクルマが多く、路側帯もないため自転車で巡っているとどうにも落ち着かない。
この界隈は歩いて回るのがベスト、と前回来た時にも思ったんだったが忘れていた。

ソースカツ丼

会津若松といえばソースカツ丼。
これまでもいくつかの店で食べたことはあるが、今回は盛りの大きさで評判の「むらい」を試してみる。
口コミを検索して予習してみれば、あまりの量にたいていの人は完食できず残りを持ち帰るのが常とかおそろしいことが書いてある。
食後にサイクリングするのであまり満腹になって動けなくなるのも困るし、かといってハーフサイズとかの設定もない。でもテイクアウトをやっているので、それなら一人前を持ち帰りにして2人でシェアすればちょうどよいのではないかという案が採用される。

市街の南端にある会津総合運動公園にクルマを置くことにし、そこでカツ丼を食した。
なるほどこれはでかい。常人ならば一人前を2人で分け合って適量だ。
天気もいいし、名残桜を眺めながらのカツ丼も格別である。

追記)
2023年、仙台市郊外、JR仙山線陸前落合駅近くにむらい仙台支店が開業した。

会津三十三観音の里ポタリング

何度か走っている田園周遊ルート。
阿賀川沿いの道を芦ノ牧温泉駅まで辿り、会津美里町の田園風景の中を会津高田に向かったのち出発点に戻るという道のり。
散在する小さな神社仏閣を訪ね歩くのも楽しい道のりである。

阿賀川沿いにはサイクリングロードがつくられているのでさっさとそっちに取り付けばよいのだが、今回は国道121号に並行して集落をつなぐ旧道を辿ってみた。なかなか絵になる家並みがある。

そのあと川沿いの大川喜多方サイクリングロードに入る。
近年まで整備途上で中断区間も点在したが、ここ数年で立派に整備された。その結果、芦ノ牧温泉から会津若松〜喜多方を経て、pt1で走った熱塩温泉までの区間含めて約50kmの大半を、自転車専用道でつなげる専用道が完成したのである。この日走った芦ノ牧温泉までの区間も快適だった。

サイクリングロードが終わると橋を渡り北西に向かう県道に入る。
本来は長閑な田舎道なのだが、R121から奥会津方面へのショートカットルートとして利用する大型車が多いため結構交通量がある。スピードも出すので気を抜けない区間だ。

その川沿いの道から会津高田方面に向かう道が岐れると、ふたたび静寂が戻る。

農道をアミダくじのように辿って福重岡集落に着く。

この一帯は会津三十三観音の寺社が散在し、巡礼する人も多い。
来るたびにいつも立ち寄る小さな観音堂に参拝。
以前は茅葺きの屋根が美しい御堂だったが、今回来てみたら立派な鋼板吹きに改装されていた。

よい神社。タカラトミーの建物コレクションで模型化してほしい。

よい寺には謎の大わらじがある。

会津高田

やがて会津高田市街に入る。
かつてこの一帯では若松、坂下に次ぐ会津第三の規模の町で、かつての目抜き通りはJR駅前から3km弱にわたって続いていた。しかし今では立ち並ぶ商店も大半が閉じており、商店街と呼ぶにはいささかさびしい感じだ。

駅に近い一角にはかろうじて昭和の商店街の残り香が漂う店が営業を続けている。

高田は創建6世紀ともいわれる伊佐須美神社の門前町でもある。
鬱蒼とした境内には手付かずの神木が生い茂るが、自転車は入れないのでいつも外から覗くだけだ。今回も向かいの公園でひと休み。

桜の下にはしあわせの光景が宿る
門前の売店で買ったアイスを食う不審者

田んぼの中を東に向かう農道をたどって運動公園に戻る。

運動公園まではまっすぐの農道

まとめ

走行約35km。川沿いの快走ルート、静かな村の風情、小さな古刹巡り、そして高田の街と短いながら味わい深いルートであった。
今回は寄らなかったが、陶芸で名高い会津本郷の町もこのルートに近い。これもいい雰囲気の町なので立ち寄ることをおすすめする。


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