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褒めない声かけでうまくいく子育て論



HSCの息子の性格


息子は3.4歳からHSC気質をかなり強く感じるようになった。不安や心配が常にあり、完璧主義だった。

初めてのことは失敗することを恐れて、挑戦しなかった。もしくはまずは見学する、周囲がどうやって取り組み、どう結果を出すのかを見て、出来そうなら先生や親とやってみる、と人よりステップが多い。

紐解いてみると、不安や心配の先には、怪我をしてしまわないように、危険な状態にさらされないようにの危機管理能力でもある。安全や安心を重要視してるということだと置き換えられる。

失敗したくない、上手にやりたい、そのためにはまず観察して、研究、どうしたら良いか考えてから実行に移すという意識が高く、研究熱心で、慎重に物事を進められるということだ。

ついつい親となると、周りより動きが遅いとか、心配性で困るとか、歯がゆい気持ち、もどかしい気持ちが先に出てしまう。先生や友達に迷惑をかけてしまうのではないかと気にしすぎ、詫びたりしてしまっていた。

↓保育園の行き渋りで悩んでいた記事はこちら

息子がHSCだとわかってからは自分も意識的に接し、自分の価値観の中に落とし込むように過ごした。
親も子も一人一人性格が違い、考え方や価値観も違う。
息子は息子なりに考えて、しっかり生きていることを認めて、見守りたいと思うように変化して行った。

細かいことかもしれないけど自分の中でルールがあり、すっかり身についてしまったことを記しておきたいと思う。しかしこれらは本や経験談をたくさん読み、良いなと思ったことを採用して自分のものにしているので、自らの中から湧き出たことではないこともある。

●部屋に赤ちゃんの時から今までの写真を貼る


生まれた時の写真、赤ちゃんの時の写真、特に家族で楽しそうに過ごしていたり、抱きしめたりして愛の溢れた写真が良い。

それを見ることで、こんなふうに自分は家族に愛されて生まれてきて、これまで育ってきたのだな、自分は必要とされ、居て良い存在なんだなと思ってもらいたい。

同時に親自身も当時の記憶を常に思い出す事ができて、カッとなったりイライラしてもその写真を見ることで気持ちを鎮めたり、愛に溢れる感情に少しでも触れる事ができると思っている。

人は自分の幼少期の写真を見るとストレスが3割になるとどこかで読んだ。親自身の幼少期の写真も貼ると尚更良いのかもしれない。

●できたことを付箋で壁に貼る


これは例えばトイレトレーニングはトイレの壁に、箸のトレーニングはダイニングの壁に貼るというように活用している。

他人と比べるのではなく、ただ褒めるだけでなく、過去の自分からの成長を可視化することで、着実に自分が成長していることを日々実感できる。

まだ、家族の目につくところにあるので、家族でそれらを共有する事が家族の喜びにもなっている。

●できなかったことより出来たことを認める

食事の時どうしても食べ残し、好き嫌いはでてくる。
その時に3割残してしまったとして、
「あとこんだけなんだから食べちゃいなさい」
「こんだけ残して勿体無い、大きくなれないよ」
などと声掛けはせずに、

『わぁ!こんなに食べられた、ママ嬉しい』

『〇〇(食べたもの)が好きなんだね、また作るね』

と、食べられたものに目を向けて、本人を褒めるのではなく親自身が嬉しいと気持ちを伝えるようにしている。

息子本人は、自分のできたことを認めてくれた、喜んでくれた、残したことを怒られなかった、次はもっと食べてみようかな、と自然に向上心が湧いてくるような気がしている。

●アイメッセージを心がける

叱る時、つい相手の過去や、いつもそうだ、またやった、などということを指摘しがちになってしまうが
『返事をしてくれないと、ママ悲しいな』と
自分はどう思ったかを伝えるようにしている。

●褒めない声かけ


子供が何か素晴らしいことをした時
「すごい」や「偉いね」
などは絶対言わないようにしている。

例えば食べ終わった食器を運んでくれたなど
お手伝いをしてくれた時は、
『助かったよ、ありがとう!』
と自分の気持ちと感謝を伝えるようにしている。

妹に優しくできた時、
『今優しい声かけできたね』

約束の時間(テレビを見る時間など)が守れた時、
『約束の時間、守れたね』
とできたことを認め、しっかり見ていたことを伝える。

ずっと頑張っていたことができたときは、
『これまでの頑張ってきたことママ全部知っているよ』
とちゃんとこれまでの努力を見てきたことを伝える。

子供はすごいとか偉いとかを言われることに喜びを感じてしまうようになると、言われなかった時に不満を感じてしまうという。小さい時は言ってくれる人(親)が身近にいるけど、大人になるにつれ社会で必ずしもそのように言ってくれる人がいるとは限らない。

大人になっても社会の中、家庭の中で、何かをやった時、褒められないと満足できない人になって欲しくないという思いで日々意識して声掛けをしている。

ただ落ち着いて認めること以外に、やっぱりめっちゃ嬉しいときもある。成功した時で、認める以上に感情を表したい時には『やったーーー』と一緒にハイタッチして抱き合って喜んでいる。

●絵を見せてくれた時


「すごい上手にかけてる!」
「うまい!」
と言わないようにしている。

子供が、上手く書いたから褒めてもらえたのだ、ということは上手くないと褒められないのではないか、と思ってしまうことを防ぎたい。

『いろんな色を使っていてにぎやかだね』
『書き方が元気いっぱいで見てると元気がでるよ』

と、見たままの感想を伝えて、ありのままで素晴らしいと思ってもらいたい。

また、それが何を書いたかどうかも聞いたりしない。
何かを書くのを目的に書いているわけでなく、子供の表現そのものがアートだと思っているからだ。

●失敗しても良い


失敗を恐れるあまり挑戦できないことが多いため、
まず失敗しても良い、失敗をたくさんすることで、どんどん成功に近づいていく。たくさん失敗して成功した方が喜びが大きいし、違った発見があると伝えている。

●生きてるだけで良い

『あ〜今日も一日生きられた、それだけで今日はよかった、みんなと過ごせることが本当に幸せ』
と毎日言っている。本当にそう思っているし、子供達には生きていれば良いことがあるし、生きていることそれ自体が素晴らしく、幸せなことなんだと思ってもらいたい。

●いつか必ず死ぬのだからなんでもやってみたい


いつか死ぬことも日々伝え、『限りある人生だからせっかく生きているなら楽しんで生きたいな』と自分の価値観を話している。

自分以外には強制できない


これらのことを家族みんなで徹底することは難しかった。特に実家の両親なんかは何をしても『すごいすごい!』『えらいねぇー』の連発で、ヤキモキしたり腹立ったりしていた。

夫にも夫の価値観や考えがある。
保育園から持ってきた工作や絵をみて『上手に描けたねー!』と言っていた。
一応自分の考えは話すが、同じ気持ちではない場合は強制しなくても良いと思えるようになった。

それは自分と子供達が価値観が違うように、この世に生きる全ての人に価値観がそれぞれある。

子供達が社会に出てたくさんの人と関わっていけるように、いろんな価値観に触れていた方が良い。

夫婦で、一枚岩になっていなくても、それはそれで良いのだと思えた。子供達が両親の機嫌や性格を考慮して話す内容やタイミングを考えて対応することは、この先世渡りしていくのに必要なことだと思う。

子供に対する声掛けが本当に効果的であるかはわからないけど、これが私の育児なんだと思ってやっていく。

いつまでもこれからも育児は育自だなぁと実感する。
どなたかのヒントになればなお嬉しい。






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